科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
ものづくり論/Studies in Product Development and Manufacturing |
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授業コード /Class Code |
BA00861001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(前期)/MON4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
清原 学/KIYOHARA MANABU |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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清原 学/KIYOHARA MANABU | グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
授業の方法 /Class Format |
対面授業 |
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授業の目的 /Class Purpose |
製造業の生産管理における活動を網羅した授業を行い、学部のDPに沿った幅広い知識と教養の習得を目的とする。将来、どのような職業に就いても、ものづくり産業に関するテーマでのコミュニケーションを図れるようにする。様々な業種の製造業に対する経営コンサルティングの実務経験のある教員による、企業のものづくりに対する具体的な事例についても触れながら講義を進めていく。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・知識・・・ビジネス・キャリア検定試験BASIC級「生産管理」に合格できる知識レベルの到達を目標とし、資格試験に出題される生産管理に関する用語、手法について5分以内で説明できるようになる。 ・態度・習慣・・・学生が、製造業の生産活動について関心を持ち、ネット等で掲載される製造業に関する記事に目を通し、内容を理解しながら、自分なりの考えを持つ習慣を身につける。 ・技能・・・毎回の講義では、講師から学生に質問を投げかけながら進め、それによって授業を受け身ではなく自ら考え、知識の修得をより深度なものにしていく。 |
授業のキーワード /Keywords |
・生産管理システムと製品企画、工程管理、作業管理、資材・在庫管理、物流、品質管理、製造原価 ・サプライチェーン、製造物責任、QC活動、トヨタ生産方式、海外への工場移転などの企業活動 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講師の用意する資料を中心に講義を進め、ものづくりの知識について平易な説明方法を行いながら、学生の知識レベルを向上させていく。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
学生が日常使用している衣料品や自動車、家電、パソコンなどの商品がどのような工程を経て作られ、生産にどれだけ多くの人が関わっているかを理解して欲しい。将来、製造業に就職する学生は言うまでもなく、広く社会において通用する知識について講義を行なうので、確実に理解して欲しい |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
目安として1時間程度の予習・復習を行うこと。生産管理に関する基本書を読み、広く、全体を俯瞰して理解できる、バランスのとれた知識を蓄積すること。新聞紙面で製造業の活動や新たな製品、産業に関する記事については目を通して欲しい。講義では、ものづくり(生産管理)に関する知識を漏れなくテーマとして挙げるので、講義で配布した資料については必ず復習し、知識の定着を図ること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の講義終了時に講師が与えたテーマについてレポートを課し、次回の講義にて提出課題については各自発表させ、講師が講評を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・表現力(授業中の発表における論点)20点 ・積極性、参加意識(授業中の質問回数)20点 ・文章作成力(毎回のレポートの量と内容)20点 ・理解レベル(全講義終了後のレポート)40点 |
テキスト /Required Texts |
・生産管理の基礎知識(秀和システム – 2023/12/1)1980円 |
参考図書 /Reference Books |
・QC活動の基本と進め方(日科技連出版社) ・トヨタ生産方式の基本と実践がよ~くわかる本(秀和システム) ・工場のしくみが面白いほどわかる本(KADOKAWA) ・ものづくりに生きる(岩波ジュニア新書) ・生産工場のDXがよ~くわかる本(秀和システム) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 1 | オリエンテーリング(ものづくり論の学習内容) | ものづくり論で学習する内容全体についての講義を行い、理解する。学生のうちに取得しておくことにより、就職活動で有利となる”ビジネス・キャリア検定(BASIC)”の紹介と、取得のためにどのような学習をすべきか、講義の中で指南する。 | |
2 | 2 | 生産システム | ものづくりに必要な、製品企画、生産管理、資材、品質保証、物流、生産の工程全体を製造業はどのように結びつけ、製品を作っているのか、”ヒト””設備””材料”の3M要素を理解し、受注生産・見込生産の生産形態、トヨタ生産方式について学習する。 | |
3 | 3 | 製品企画 | 消費者のニーズを反映した製品の開発・製造について、市場分析、製品立案、プレゼン、開発・製造部門との調整、販売戦略など、新商品がどのように作られ、市場に供給されるのか理解を深め、損益分岐点にもとづく価格設定について学習する。 | |
4 | 4 | 工程管理 | 生産における重要要素である”QCD(品質・コスト・納期)の理解と、納期管理の重要な活動である工程管理について、リードタイム、日程計画、工数管理などの意味と方法について学び、製造業が納期を守るため、どのような分析を行っているか学ぶ。 | |
5 | 5 | 作業管理と設備管理 | 生産のための作業に関する作業の分析、作業改善、作業の標準化、標準時間の決定について、製造業がどのように取り組んでいるのか、また、生産のための機械等設備の稼働や保全活動など、工場における生産要素について理解を深める。 | |
6 | 6 | 資材・在庫管理 | ものづくりに必要な部品などの資材を、適正な量で在庫管理を行うため、品質、数量、納期、価格、取引先の側面からみた発注方法について学習する。資材の調達にかかるコストを抑えるための経済的発注量についても理解する。 | |
7 | 7 | 物流管理 | 搬送、保管、荷役、流通加工、保管の物流5大要素について、その意味と役割を理解し、物流をさらに科学的に進めたロジスティックス戦略や、グローバル物流の基盤となるサプライチェーンマネジメントについて、企業の国際化活動を学習する。 | |
8 | 8 | 品質管理 | QCDのひとつである品質管理について企業が進める品質データの活用について講義を行う。品質管理には不可欠な「QC7つ道具」についてそれぞれの分析手法を紹介し、ISO 9000シリーズ、PL法(製造物責任法)など品質保証についても理解する。 | |
9 | 9 | 原価管理 | 企業の原価管理について、製造原価の体系と原価の低減、製品の製造における原価計算の方法について学ぶ。原価管理によって製造業は製品の付加価値を高め、より品質のよい商品を市場へ供給する企業活動を理解する。 | |
10 | 10 | 納期管理 | 製造業において納期を遵守する重要性、納期遅延が発生する要因を関連部門別に事例を挙げて紹介する。天災によるサプライチェーンの寸断、納期管理に影響が及ぼさないよう、企業のBCP(事業継続計画)についても理解する。 | |
11 | 11 | 安全衛生管理 | 企業の安全衛生管理を義務づける「安全衛生法」の内容の理解と、製造業で発生する労働災害の事例、発生を防ぐための安全衛生管理について、製造業はどのように労働災害を未然に防止しているのか、いくつかの企業事例を挙げて学習する。 | |
12 | 12 | 環境管理 | 企業活動が及ぼす社会環境への影響、環境を守るための「環境基本法」の内容についての確認と、環境基準であるISO14001シリーズ、さらに昨今注目を集めている「カーボンニュートラル」についての学習を深め、環境問題について理解する。 | |
13 | 13 | 製造業におけるコンプライアンス活動 | 企業活動でもっとも重視されている活動のひとつであるコンプライアンス(法令順守)について、製造業におけるコンプライアンス違反の著名な事例を挙げ、ハラスメント防止も含めた、企業のコンプライアンス活動の推進について学習する。 | |
14 | 14 | サプライチェーン | 資材などの製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、物流、販売、消費までのものづくりにおける全体の一連の流れであるサプライチェーンについて、最近のDX化に伴う進化の状況、グローバル調達など、企業活動について講義を行う。 | |
15 | 15 | 製造業におけるグローバル戦略 | アジアを中心とした日本企業のグローバル戦略の背景、製造拠点の海外移転について、少子化や労働人口の減少など、日本社会の課題と、企業のグローバル化がもたらす影響について、中国への移転を例に挙げ、知識の習得、理解を深める。 |