科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
福祉社会学Ⅰ/Sociology of Social Welfare I |
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授業コード /Class Code |
BA00721001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
CSSg005 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月4(前期)/MON4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
前田 拓也/MAEDA TAKUYA |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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前田 拓也/MAEDA TAKUYA | 現代社会学科/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
講義 (対面授業) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、現代社会学部のディプロマ・ポリシー(卒業認定に関する基本方針)に従い、学修を通じて、諸課題の発見・把握及びその解決策の探求を目指す。 わたしたちが幸福につつがなく暮らすためには、十全な社会保障のシステムが不可欠である。福祉社会学とは、こうした「福祉」のためにおこなわれる諸実践を対象とした社会学のことである。本講義では、さまざまな福祉実践、とくに、被差別あるいは貧困状態などを含めた困難のなかにある人びとの生存と生活を保障するための配慮や支援、およびそれを可能にする政策のありかたについて考察する。個別具体的な事例を扱うことにより、受講者それぞれの具体的な「福祉」観の確立をめざす。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・暮らしや生存に困難を抱えた人びとのありように関する具体的な知識を獲得することができる。 ・人びとの抱える困難や不利益、および、「福祉」のためになされるさまざまな「支援」の営みを、社会学の視点・枠組みからとらえ、説明することができる。 ・関連するさまざまな差別事象、差別現象、人権にかかわる問題について、応用して問題設定できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
福祉 / 支援 / 配慮 / 排除と包摂 / 差別 / 人権 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・対面での講義形式でおこなう。 ・適宜、映像資料などを用いる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
後期の「福祉社会学 II」もあわせて受講することが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習: 講義の対象となるテーマについて、インターネットを利用し、新聞・ニュース記事を読んでおくことで一定のイメージをつかんでおくこと (目安: 1時間程度)。 事後学習: 講義ノートを再確認し、講義内で紹介した各種統計資料や文献を積極的に読むこと (目安: 1時間程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・複数回の平常レポート、および期末レポートを課す。 ・適宜、授業内でフィードバックをおこなう。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
平常レポート : 50% 期末レポート : 50% |
テキスト /Required Texts |
|
参考図書 /Reference Books |
武川正吾・森川美絵・井口高志・菊地英明編『よくわかる福祉社会学』(ミネルヴァ書房、2020年) 筒井淳也・前田泰樹『社会学入門──社会とのかかわり方』(有斐閣、2017年) 小熊英二『日本社会のしくみ──雇用・教育・福祉の歴史社会学』(講談社現代新書、2019年) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 講義全体の進めかたを説明し、目標を確認する | |
2 | 第2回 | 「福祉」を考えるための視座 | 身近にある「困難」を捉える基本的な視座について理解する。 | |
3 | 第3回 | 家族モデルと福祉 | 現代社会における家族の現状をもとに、「日本型福祉社会」を批判的に検討する。 | |
4 | 第4回 | 未婚化と少子化 | 「未婚化」と「少子化」を生じさせる要因を、統計データをもとに社会学的に検討する。 | |
5 | 第5回 | 家族とケア | 「家事労働」とケアの分業について、統計データをもとに社会学的に検討する。 | |
6 | 第6回 | 中間考察 1 | 福祉と家族の関係をめぐる議論をふりかえり、要点を確認する。 | |
7 | 第7回 | 若者への支援と福祉 | 「ひきこもり」支援の現状と課題を検討する。 | |
8 | 第8回 | 子どもへの支援と福祉 | 児童養護の現状と課題を検討する。 | |
9 | 第9回 | 労働と福祉 1 | 「ふつうに働くこと」の困難について、若年無業者の現状をもとに検討する。 | |
10 | 第10回 | 労働と福祉 2 | 「ふつうに働くこと」の困難について、雇用のありかたの変動をとおして検討する。 | |
11 | 第11回 | 中間考察 2 | 子どもと若者への社会的支援のありかたをめぐる議論をふりかえり、要点を確認する。 | |
12 | 第12回 | 社会保障制度の実際 | 公的扶助の基礎としての生活保護制度を中心に、日本の社会保障の実態を理解する。 | |
13 | 第13回 | 社会的排除と貧困 1 | 「相対的貧困」の概念から貧困の現状について理解する。 | |
14 | 第14回 | 社会的排除と貧困 2 | 「ホームレス」支援の現状と課題について理解する。 | |
15 | 第15回 | 総括とふりかえり | 講義全体をふりかえり、要点を再確認する |