科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
宗教学概論/Introduction to Religion |
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授業コード /Class Code |
B704251001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
RSRa308 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
土2/SAT2 |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岩木 秀樹/IWAKI HIDEKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
Yes |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岩木 秀樹/IWAKI HIDEKI | 総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
授業の方法 /Class Format |
土曜2コマに、オンラインかつオンデマンド(録画)で行う。半期に1回程度、対面かつオンラインかつオンデマンドで行う。 土曜日授業でイレギュラーなので、出席しやすいようにこのような形式で行う。もしオンラインに参加できなくても、録画を見てもらい出席とすることができる。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
ケアやリハビリテーションの思想的根幹のひとつとも言える宗教を学び、学部のDPにもある地域社会と国際社会に貢献できるようになることを目指す。また本学のDPにもある「幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる」「国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め,協働して、社会に役立てることができる」に関わる能力の学修を目標とする。 日本人にとって宗教はそれほど身近な存在としては受け止められていないが、国際的にも歴史的にも重要なファクターである。 この科目では、まず宗教とは何かを学び、国際政治の中心とも言えるイスラームを理解し、さらに宗教と平和、幸福や貧困・格差、ケア、共感の問題まで踏み込み、自分自身の問題として宗教を捉えることを目標とする。 リハビリテーション学部の講義であるので、宗教のみならず、ケアや福祉、幸福などの問題も扱う。さらに宗教に関連して、現在生起する問題やウクライナ、パレスチナ問題も講じる。宗教を幸福平和学として捉え、人類の平和と幸福と福祉を目指していきたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.宗教について自身の問題として説明できる。(知識)2.イスラームを理解し、その特徴を説明できる。(知識)3.宗教と平和や幸福、貧困・格差、ケアの問題について意見を述べることができる。(知識)4.宗教や世界の多様性を理解し、他者と協調的、建設的な議論ができる。(態度・習慣)5.情報収集やプレゼンテーションの仕方を獲得する。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
宗教、イスラーム、幸福、平和、貧困・格差、ケア、福祉、時事問題 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本的に講義形式でやるが、授業後に授業の要約や質問、意見をリアクションペーパーに書いてもらい、学生との双方向性を担保する。毎回、映像も見て、より具体的に問題に迫りたい。知的興奮があり、楽しいワクワクするような講義を目指します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
どなたでも興味のある学生の履修を希望します。なお、履修するまでに、高等学校の倫理や公民などを復習してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習として、講義の内容である教科書やプリントを読んでくること。(目安として1時間)事後学習として、教科書やプリントの内容を再確認すること。(目安として30分) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義後にリアクションペーパーを出してもらう。年に4回程度レポートを出してもらう。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
レポート70%、リアクションペーパー20%、授業中の質疑・発言10% |
テキスト /Required Texts |
岩木秀樹『きちんと知ろうイスラーム』鳳書院、2022年、1,800円。 |
参考図書 /Reference Books |
岩木秀樹『共存と福祉の平和学−戦争原因と貧困・格差』第三文明社、2020年、1,600円。岩木秀樹『中東イスラームの歴史と現在−平和と共存をめざして』第三文明社、2018年、2,200円、岩木秀樹『幸福平和学 仲良く幸せに生きるために』第三文明社、2024年7月刊行予定。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 宗教とは何か | 宗教とは人類にとってどのようなものか。また私たちにとってどのような意味を持っているのか考える。 | |
2 | 第2回 | 宗教学の現在と日本 | 宗教学において現在議論されていることを述べる。 | |
3 | 第3回 | イスラームとは何か | イスラームが世界最大の集団になり、ホスピタリティが厚いことを考察する。 | |
4 | 第4回 | 寛容な要因 | 寛容な要因として都市・商業の宗教、多元的な預言者、移動の民の3点を指摘する。 | |
5 | 第5回 | イスラームの特徴 | 六信・五行やイスラームの特徴について論じる。 | |
6 | 第6回 | 預言者ムハンマド | 預言者ムハンマドの前半生を説明する。 | |
7 | 第7回 | ヒジュラとマディーナ憲章 | ヒジュラ後のムハンマドの行動や戦役について述べる。 | |
8 | 第8回 | 正統カリフと諸王朝 | カリフの要件や正統カリフ時代、諸王朝の歴史を説明する。 | |
9 | 第9回 | イスラームの拡大 | イスラームの拡大要因やその主体を論じる。 | |
10 | 第10回 | 柔らかい専制 | オスマン帝国の実力登用主義について考える。 | |
11 | 第11回 | オスマン帝国の共存システム | オスマン帝国がどのように共存していたのかを説明する。 | |
12 | 第12回 | 三枚舌外交 | 現在の紛争要因としての三枚舌外交を考察する。 | |
13 | 第13回 | テロや紛争の要因 | 現在の中東地域のテロや紛争要因を論じる。 | |
14 | 第14回 | 現在の問題 | ISや現在の諸問題について説明する。 | |
15 | 第15回 | 戦争と平和観 | イスラームの戦争と平和観を考察する。 | |
16 | 第16回 | 福祉制度 | イスラームの福祉的側面を論じる。 | |
17 | 第17回 | 民主主義の問題 | イスラーム的民主主義の可能性を考える。 | |
18 | 第18回 | トルコの現在 | トルコの現在の諸問題や今後の方向性を説明する。 | |
19 | 第19回 | コロナとイスラーム | 最近のコロナや様々な問題とイスラームとの関係を論じる。 | |
20 | 第20回 | ユダヤ・キリスト教の歴史 | イスラームの先行宗教としてのユダヤ・キリスト教の歴史を説明する。 | |
21 | 第21回 | 仏教とは何か | 仏教とは何かを考える。 | |
22 | 第22回 | 仏教の歴史 | 仏教の歴史を概観する。 | |
23 | 第23回 | 現在の仏教 | 現在の日本における仏教や宗教の問題を考える。 | |
24 | 第24回 | なぜ争うのか | 人はなぜ争うのかを論じる。 | |
25 | 第25回 | 戦争原因 | 戦争原因を4段階に分けて考察する。 | |
26 | 第26回 | 戦争原因と宗教 | 戦争原因と宗教やイデオロギーの問題を説明する。 | |
27 | 第27回 | 貧困・格差の現在 | 日本及び世界の貧困・格差の問題を考える。 | |
28 | 第28回 | 貧困・格差を超えて | 貧困・格差を解決する方途を考察する。 | |
29 | 第29回 | ケアと幸福 | ケアと幸福の問題を考える。 | |
30 | 第30回 | 転換期の現在 | 転換期にある現在の位置を確認し、宗教の未来を説明し、幸福平和学を考える。 |