科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
精神障害治療学/Occupational Therapy for Psychosocial Dysfunction |
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授業コード /Class Code |
B702071001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
ROTh509 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木2(前期)/THU2(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中前 智通/NAKAMAE TOSHIMICHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡本 利子/OKAMOTO TOSHIKO | 総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
尾嵜 遠見/OSAKI TOHMI | 作業療法学科/Occupational Therapy |
中前 智通/NAKAMAE TOSHIMICHI | 作業療法学科/Occupational Therapy |
森川 孝子/MORIKAWA TAKAKO | 作業療法学科/Occupational Therapy |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、DPに示す作業療法士の国家資格を取得できる知識を身につけること、臨床現場や地域社会等においてリハビリテーションを必要とする人や生活上に困難を抱えた人に対応する作業療法が実施できる知識を身につけることを目指します。 この科目は専門分野の1つで、精神疾患のある対象者の精神及び身体の障害や生活行為の改善を目的とした作業療法士による介入・指導・援助方法を学び、修得します。また、精神疾患のある対象者が、自律して主体的・能動的な生活を送ることができるような介入・指導・援助方法を学び、修得します。 なお、この科目は、病院や施設等で作業療法士の業務を5年以上経験している、実務経験のある教員が担当します。従って、必要に応じて具体的な臨床的体験を交え、実践に繋がる学びとなるよう解説していきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
この授業の到達目標は、以下の5項目です。1)精神疾患(統合失調症、抑うつ性障害、双極性障害、認知症、人格障害、神経症、摂食障害、依存症候群、ADHD、自閉症スペクトラム等)の障害特性を理解し、説明できる、2)上記疾患の作業療法の役割を理解し、説明できる、3)作業療法の治療構造を理解し、説明できる、4)作業療法の治療計画立案方法を理解し、説明できる、5)授業での課題に主体的・能動的に取り組む体験をする。 |
授業のキーワード /Keywords |
精神疾患、作業療法、治療計画立案、介入、主体性、能動性 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
精神障害のある対象者に対する作業療法の介入・指導・援助において使用する作業内容及び治療構造や治療計画立案方法を学びます。その後、各精神疾患別にその障害特性や作業療法介入・指導・援助方法を学んでいきます |
履修するにあたって /Instruction to Students |
毎回授業終了時に出席カードを提出してもらいます。出席カードには、授業で「学んだこと」、「考えたこと」、「感じたこと」を記載してください。学生自身が主体的・能動的に授業に取り組むことを期待します。授業の予定を確認し、教科書等で予習を行って下さい。また、配布資料を用いて復習も行って下さい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習として、講義の対象となる教科書の箇所を読み込んでおいて下さい(40分程度)。 事後学習として、各回の講義で配布されたスライド資料や説明された内容について、復習を行ってください(各40分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業中に実施したグループによる課題の結果をまとめ、口述発表やレポート提出を行います。 また,各授業の振り返りコメント(出席カードに記載)の提出を行います。提出されたコメント内容やレポート内容については,必要に応じて授業中に履修者全体へフィードバックを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
各授業の振り返りコメント(出席カードに記載)と授業態度(20%)、定期試験(80%)により総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
1.長崎信重(監)(2021):作業療法学 ゴールドマスターテキスト 精神障害作業療法学 改訂第3版,メジカルビュー社. 2.日本作業療法協会(監)(2010):精神障害作業療法学全書 第3版,協同医書出版. |
参考図書 /Reference Books |
1.香山明美・他(編)(2014):生活を支援する精神障害作業療法 第2版 急性期から地域まで,医歯薬出版. 2.山根寛(2017):精神障害と作業療法 病いを生きる、病いと生きる 精神認知系作業療法の理論と実践 新版,三輪書店. |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション 精神障害領域の作業療法における治療構造 | この授業の計画表を配布し,授業計画について説明します。 また、精神障害領域の作業療法における治療構造を学びます。 |
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2 | 第2回 | 精神障害領域の作業療法における作業の治療的応用 | 精神障害領域の作業療法における作業の治療的な応用方法を学びます。 | |
3 | 第3回 | 治療計画立案(1) | 精神障害の作業療法における治療計画の立案方法を学びます | |
4 | 第4回 | 治療計画立案(2) | 学んだ知識を用いて、精神障害作業療法における治療計画の立案を、事例をを通して実際に行ってみる体験をします。 | |
5 | 第5回 | 統合失調症の急性~回復期前期に対する作業療法 | 統合失調症の急性期から回復期前期における障害特性や作業療法の目的、方法、留意点を学びます。 | |
6 | 第6回 | 統合失調症の回復期後期~維持期に対する作業療法 | 統合失調症の回復期後期~維持期における障害特性や作業療法の目的、方法、留意点を学びます。 | |
7 | 第7回 | 抑うつ性障害や双極性障害に対する作業療法 | 抑うつ性障害や双極性障害の障害特性や作業療法の目的、方法、留意点を学びます。 | |
8 | 第8回 | 認知症の作業療法(1) | 認知症の障害特性や作業療法の目的、方法、留意点を学びます | |
9 | 第9回 | 認知症の作業療法(2) | 認知症に対する作業療法の実際を学びます。 | |
10 | 第10回 | 人格障害、摂食障害に対する作業療法 司法精神医療における作業療法 |
人格障害、摂食障害の障害特性、作業療法の目的、方法、留意点を学びます。また、司法精神医療における作業療法の役割も学びます。 | |
11 | 第11回 | 物質関連障害及び神経症圏に対する作業療法 | 物質関連障害や神経症圏の障害特性、作業療法の目的、方法、留意点を学びます。 | |
12 | 第12~14回 | 統合失調症の事例検討の体験と解説 | 作業療法士が検討した事例を通して、精神障害の作業療法の実際について学びます。 | |
13 | 第15回 | 発達障害に対する作業療法 作業療法に関連する事項 |
発達領域の精神障害における障害特性や作業療法の目的、方法、留意点を学びます。また、作業療法士が働く施設の基準や診療報酬、医療福祉に関連する法律を学びます。 |