科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
保健医療ソーシャルワーク論/Health and Medical Socialwork |
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授業コード /Class Code |
B700793001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
RSRc529 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(前期)/TUE4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
宮崎 清恵/MIYAZAKI KIYOE |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宮崎 清恵/MIYAZAKI KIYOE | 社会リハビリテーション学科/Social Rehabilitation |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
地域で生活していく人々を支援するに際して、今後ますます医療、看護、福祉、介護の専門職がそれぞれの専門性を発揮しつつ連携をしていくことが求められている。 本科目は、学科DP4・DP5・DP6に掲げる臨床現場、地域社会において生活上の困難を抱えた人に対応することができ、そのための広範な知識・技能・態度を修得するとともに、保健・医療・福祉の現場および地域社会出の課題を解決し、チーム医療や総合的福祉、地域社会開発の担い手となることができることを目的とする。医療・精神保健専門分野に属し、特に、傷病・障害を抱えて生活していく人々を、ソーシャルワークの専門性を生かしつつ支えていくための、スペシフィックな知識や技術及び保健医療サービスを利用する利用者の心理社会的な苦悩や生活困難について理解を深めることを目的とする。 現場で活躍するソーシャルワーカーをゲストスピーカーに招き、実践的教育から構成される授業科目である。 病院、診療所、介護老人保健施設、高齢福祉施設、障害福祉施設、地域社会などでソーシャルワーク実習を行うに際して必要となる実践的な知識を修得することを目的とする。 なお、この科目の担当者は、病院でのソーシャルワーカーとしての勤務体験が23年間ある実務経験のある教員で、現場のソーシャルワーカーたちへの指導歴も長い。それらの人脈を活かして、現任のソーシャルワーカ‐や当事者の方の講義も多く取り入れており実践的教育から構成される授業である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.医療福祉・医療ソーシャルワークとは何かについて説明することができる。 2.保健医療サービスを提供する場においてソーシャルワークが発展してきた理由を歴史的に説明できる。 3.病気が人間に及ぼす心理・社会的影響について具体的にイメージできる。 4.保健医療サービスを利用する傷病者・家族の心理・社会的な問題について感じ取ることができる。 5・傷病者・家族の生活問題を理解し、支援するために必要な知識・技術・態度・価値観について説明でき る。 6.機能が分化した保健医療サービス提供機関における、ソーシャルワークの役割と機能について説明できる。 7.医療ソーシャルワーカーの業務指針について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
多職種連携、生活課題、業務指針、医療ソーシャルワーク |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・現任の医療ソーシャルワーカー及び当事者による講義を複数回開催し、外部講師の授業について学んだこと、感じたことや考えたことについて次の授業までにレポート課題を課す。 ・各回の授業についてその授業で理解できたことや考えたことについて小レポートを記載し提出することとし、次回の授業の初めに必要に応じてその内容について総評などを行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・保健医療ソーシャルワーク論は「保健医療サービス論」を単位修得済でなければ履修登録ができない。 ・3年次のソーシャルワーク実習で医療分野での実習を希望する学生は本科目を単位修得する必要があ る。 ・4年次のアドバンス実習の先修科目となっているので実習を予定している学生は必ず履修すること。 ・社会福祉士国家試験の内容も扱うので受験を予定している者は履修することが望ましい。 ・将来ソーシャルワーカーを目指している学生は今後、実践において「医療機関との連携」のため医療ソー シャルワークを理解しておく必要があるので履修することが望ましい。 ・保健医療と福祉で使用したテキストも併用して使用する。指示された授業では持参すること。 ・適時資料を配布するがきちんと保管すること。 ・授業中の私語,無断の出入りは禁じる。 ・ゲストスピーカーの講義日程は授業開始後案内する。 ・原則遅刻は認めない。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業の事後学習として、扱った授業の内容をレジュメや配布資料などで振り返り理解に努めること(約30分) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業に対して、小レポートを記載してもらう。次の授業で共有すべき点について紹介する。 ゲストスピーカーの講義及び視聴覚教材授業等については課題レポートを課す。ゲストスピーカーの講義のレポートは選別して匿名化し講師にも見ていただく。レポート結果については講評を最終講義で述べる。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
ゲストスピーカーの講義については毎回課題レポートを課す。 その他、課題を出してレポートを作成してもらうことが2回~3回ある。 上記のレポート課題で70%評価する。 授業終了後の内容へのコメントで、30%評価し総合的に評価する。 15回授業のうち10回以上の出席がなければ単位を与えることはできない。 |
テキスト /Required Texts |
前期の保健医療と福祉のテキストを適時使用する。それ以外のテキストは特に定めず必要に応じて資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
社団法人 日本社会福祉士会 社団法人 日本医療社会事業協会編集『保健医療ソーシャルワーク-アドバンスト実践のために-』中央法規 ¥3700(税別) 公益社団 日本医療社会福祉協会編『保健医療ソーシャルワークの基礎-実践力の構築-』相川書房¥2600(税別) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 医療福祉の基礎概念 | 医療福祉の基礎概念について説明し保健医療におけるソーシャルワークの意義について考えさせる。 | |
2 | 第2回 | 医療ソーシャルワークの歴史その1 | アメリカとイギリスにおける医療ソーシャルワークの歴史についてし、医療ソーシャルワークの役割について考えさせる。 | |
3 | 第3回 | 医療ソーシャルワークの歴史その2 | 日本における医療ソーシャルワークの発展の歴史について説明し、医療ソーシャルワーカーの役割について考えるさせる。 | |
4 | 第4回 | 医療ソーシャルワーク業務指針その1 | 「業務の内容」のミクロレベルからメゾレベル、マクロレベルへと展開するソーシャルワークの業務について具体的に説明する。 | |
5 | 第5回 | 医療ソーシャルワーク業務指針その2 | 合わせて「業務の方法等」について説明する。 | |
6 | 第6回 | 移植医療と当事者体験 | 実際に移植医療を体験したゲストスピーカーによる講義であり、当事者の立場から当事者団体の活動や移植体験について話していただく。そこから、生活者としての患者を理解させまた医療が生活に及ぼす影響について考えさせる。 | |
7 | 第7回 | ソーシャルワークの視点と技法 | 移植患者へのソーシャルワークの事例を通して、移植患者と家族の生活課題と心理社会的問題について理解させ、ソーシャルワークの視点及び専門的な技法について説明する。 | |
8 | 第8回 | 急性期病院におけるソーシャルワーク | 急性期病院(病床)で勤務するソーシャルワーカー(ゲストスピーカー)から実際の業務とソーシャルワーカーの役割をお話ししていただく。そこから施設の機能に応じたソーシャルワークの役割と機能について考える。 | |
9 | 第9回 | 周産期・小児医療とソーシャルワーク | 周産期・小児医療に携わっている現場のソーシャルワーカーから事例中心の講義を通してクライエントの生活課題とその解決を支援するソーシャルワークの方法について理解する。 | |
10 | 第10回 | 医療機関におけるソーシャルワークと地域医療連携 | 地域医療支援病院にけるソーシャルワーカー地域連携実践について講義を受ける。 | |
11 | 第11回 | 終末期医療におけるソーシャルワーク | 実際に終末期医療においてソーシャルワークを行っているゲストスピーカーによる講義で、終末期医療における患者と家族への支援の実際を知り、必要な知識と技法について理解し、ソーシャルワ―カーの役割の大切さについて学ぶ。 | |
12 | 第12回 | リハビリテーション病院におけるソーシャルワーク | リハビリテーション病院でのソーシャルワーク経験が豊富なゲストスピーカーによる講義である。リハビリテーション医療におけるソーシャルワーカの役割と機能を事例を通して理解する。 | |
13 | 第13回 | 在宅医療・介護とソーシャルワーク | 実際に介護老人保健施設でソーシャルワークを行っているゲストスピーカーによる講義であり、在宅医療・介護サービスを受けつつ地域で生活する高齢者を支えるソーシャルワークの役割を学ぶ。 | |
14 | 第14回 | ソーシャルワークの実践研究とは | 担当教員の実践研究の説明を行い実践と研究を結び付けて実践研究を行うことの意義について学ぶ | |
15 | 第15回 | 事例を通しての総まとめ | ミクロ・メゾ・マクロ支援の事例を通してソーシャルワークの価値・知識・技法について総合的に理解する。 |