科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
基礎演習Ⅰ/Basic Seminar Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B600822014 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(前期)/FRI1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福井 直人/FUKUI NAOTO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福井 直人/FUKUI NAOTO | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
演習(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目基礎演習福井ゼミは、経営学総論を既に履修済みであることを前提として、総論における組織の管理に重点をおいて知識を深めます。そして、学生諸君が経営組織の概念や理論を理解することを目的とします。企業をはじめとする組織の活動は、そこで働く人々を共通目的のために方向づけることで機能しています。この共通目的の達成のために、組織全体の仕事をどのように人々で分担(分業)し、かつそれらを纏め上げるか(調整)を考える学問領域こそが、経営組織論です。すなわち、組織の構造はどのように作られるか、組織はどのようなプロセスで動いているか、またそれを管理するために経営者は何をしなくてはならないかを、経営学の諸学説を検討するなかで学びます。また、組織の中の人間行動(モチベーションやリーダーシップ)についてもその概論的内容を学びます。 この科目は、企業経営において必須である組織づくりに関連している点において、経営学部DPのうち経営・会計専攻を念頭においたDP「1.経営・経済に関する基礎的な知識や幅広い仕事に求められる作法を修得し、これを土台として企業を始めとした多様な組織の健全な経営に活用できる高度な専門知識と実践的な課題解決力を修得する。」に大いに関連しています。すなわち企業経営とは組織の管理といっても過言ではなく、これを学ぶことは経営学の全体像を把握するのに必須のことなのです。また、講義の終盤でダイバーシティの論点が出てくるという点では 「4.社会のグローバル化に対応して、国際社会の一員たる自覚を持ち、異文化圏の人々と交流するのに必要な言語ならびに文化に関する基礎的な知識と素養を修得する。」 も視野に入れたものになってきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.経営組織の基礎的概念について説明できる。(知識) 2.組織変革に成功した企業の情報を独力で収集できる。(技能) 3.身近な組織(家庭、サークル、アルバイトなど)に本科目の知見を応用し実践できる。(態度・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
経営組織、組織構造、組織過程、組織成果 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
各回1章ずつ教科書を読み進めます。各回1~2名ずつ報告者を割り当てます。報告者は1つの章の本文または章末問題についてレジュメを作成し報告することが求められます。報告者以外の人も必ず教科書は熟読してきてください。その内容についてディスカッションを行いたいと思います。もちろん難しい内容については福井から説明することもあります。 演習についての連絡事項など、配布資料はmoodleにファイルとして公開します。講義資料を印刷してこちらから配布することは原則的にはありません。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
経営学総論の内容を復習しておいてください。本科目と非常に関連性の高い科目は経営管理総論ですので、そちらも併せて受講ください。ここに書くべきことではないかもしれませんが、遅刻せず時間厳守してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前に教科書の指定された箇所を読み、分からない語は辞典で調べる。(目安として1時間) 事後に配布資料およびノートを見直す。必要に応じて教科書に立ち返る。(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
各回の小課題と、最後の期末レポートがあります。 ※各回の小課題はmoodleから直接入力してもらう形式が主です。小課題が無い回もあるかもしれないことは断っておきます。 ※期末レポートについてはmoodleからファイルを提出してもらう形式にする予定です。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
報告25%、各回の小課題25%、期末レポート50% ※報告に対する評価では聴衆に対する分かりやすい報告ができているか、課題およびレポートに対する評価では論理性・客観性・適切な引用方法を重視します。 ※報告をしなかった場合、たとえ他の点数が60点を超えても単位が認められない。 ※S評定を得るためには欠席回数が2回以下である必要。欠席回数が5回を超えると不可の評定。 ※期末レポートでは、現実の企業における実態と学術的な理論の往復ができるかという観点から、論述問題を出題する。問題は教科書の章末問題におそらく準ずる。 ※期末レポートに対しては福井が校正したものをmoodleからいったんフィードバックする。そこでの指摘やコメントを踏まえて学生諸君は修正を行い、最終原稿を提出する形とする。最終原稿に至っても、要求される修正点にまったく対応する姿勢が見られない期末レポートは不合格とする。題意に沿わない解答など言語道断である。 |
テキスト /Required Texts |
上林憲雄・庭本佳子編(2020)『経営組織入門』文眞堂。(2,090円) |
参考図書 /Reference Books |
安藤史江・稲水伸行・西脇暢子・山岡徹(2019)『ベーシックプラス経営組織』中央経済社。(2,640円) 高尾義明(2019)『はじめての経営組織論』有斐閣。(2,090円) 鈴木竜太(2018)『経営組織論』東洋経済新報社。(2,420円) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 経営組織論への招待 | 経営組織論とはどのような学問かを説明します。 | |
2 | 第2回 | 経営組織とは(組織入門) | 組織がなぜ必要とされるのか、また組織を維持・存続させるためには何を行わねばならないかを検討します。(教科書第1章) | |
3 | 第3回 | 組織の基本原理(組織構造) | 組織における分業と調整のあり方について考えます。(教科書第2章) | |
4 | 第4回 | 物事を決める(意思決定) | バーナード組織論とサイモン意思決定論を中心に、限定合理性を克服すべく組織的意思決定がいかになされるかを学習します。(教科書第3章) | |
5 | 第5回 | メンバーのやる気を高める(モチベーション) | 組織のメンバーのやる気をいかに高めるか、モチベーション論を中心に考察します。(教科書第4章) | |
6 | 第6回 | メンバーを引っ張る(リーダーシップ) | 組織のメンバーを組織目的に向けるために、いかに影響を及ぼしていくか、リーダーシップ論の観点から考えます。(教科書第5章) | |
7 | 第7回 | チームを組む(チームワーク) | 複数の人々による協働をいかにして促進させるか、チームワークの観点から考えていきます。(教科書第6章) | |
8 | 第8回 | 組織の形を変える(組織形態) | 環境や戦略に応じて、組織の形をどのように設計するかを検討します。(教科書第7章) | |
9 | 第9回 | 文化を捉える(組織文化) | 組織のメンバーに共有された意味の体系である組織文化について、その定義や機能を学びます。(教科書第8章) | |
10 | 第10回 | 情報・知識を捉える(知識創造) | 組織がいかにして情報を処理し、知識を創造するのかを学びます。(教科書第9章) | |
11 | 第11回 | 革新をおこす(イノベーション) | 組織におけるイノベーションの意義について確認し、いかにしてイノベーションを促進するかを考えます。(教科書第10章) | |
12 | 第12回 | 他組織と協力する(ネットワーク) | 組織は単独で活動するのではなく、他の組織と協働することもあります。この章では組織間関係をネットワークの観点から分析します。(教科書第11章) | |
13 | 第13回 | 組織変革 | 組織は環境変化に応じて、その構造や文化を変革することに迫られます。この章では組織変革のあり方について学びます。(教科書第12章) | |
14 | 第14回 | 経営組織論を学ぶ視点(学問論) | 諸科学における経営学の位置づけを確認するとともに、経営学における経営組織論の役割を熟考します。(教科書補章) | |
15 | 第15回 | 総まとめ | ここまでの回を振りかえるとともに、実際の企業において経営組織論の知見がいかに役立つかを事例を交えて説明します。 |