科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
経営学総論Ⅰ(A)/Business Administration Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B000432001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
BACa102/DSCa102 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
経営学部/Business Administration |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木1(前期)/THU1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
福井 直人/FUKUI NAOTO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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福井 直人/FUKUI NAOTO | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義は、経営学部に入学して間もない学生を対象する、カリキュラムの出発点にあたる科目です。経営学で明らかにしようとしている基本的な課題について解説するので、DPでいえば1番目の「現代の企業経営に関する基本的知識を学修し、ビジネス全般にわたって活用するために有用な知識を総合的に学修する。」に対応する科目といえます。企業はヒト・モノ・カネ・情報から成り立っており、経営者はこれらの経営要素を組み合わせて企業の目標を達成することが求められていますが、これらの活動を一般的に経営といいます。経営学の基礎的な概念や理論についての知識を修得し、企業経営全体がどのようなメカニズムで動いているのかを自分なりに説明できるようになることが本講義の目的です。15回の講義の中では、経営学の主対象である株式会社の制度、経営の方向性を定める戦略、協働する人々による組織の形態、もの作りの仕組みとしての生産システムといった内容を扱います。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.経営学の基礎的概念について説明できる。(知識) 2.関心のある企業の情報を独力で収集できる。(技能) 3.日本企業における今後の経営のあり方を展望できるだけの興味・関心をもつ。(態度・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
経営、企業、株式会社、組織、戦略 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進めます。パワーポイント資料および板書によって講義を進めます。パワーポイント資料はmoodleの「経営学総論Ⅰ(A)」からダウンロードしてください。講義資料を印刷してこちらから配布することはありませんので、必要に応じて各自ご準備ください。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
初学者向けの講義なので前提知識は問いませんが、高校で学んだ政治経済や現代社会における経済分野について復習しておくとよいでしょう。心構えとしてコメントしますと、少なくともこの科目が十分に理解できなければ先に進むことはできないと自覚しておいてください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前に教科書の指定された箇所を読み、分からない語は辞典で調べる。(目安として1時間) 事後に配布資料およびノートを見直す。必要に応じて教科書に立ち返る。(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
不定期に出席確認の小課題があります。また、中間レポートがあります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
中間レポート20%、期末テスト80%の予定。 中間レポートでは、講義内容前半部分についての基礎的な論述問題を課します。期末テストでは講義全範囲について、経営学の基本的な知識を確認するための論述問題を出題します。期末テストでは最低でも1,000字以上の解答が求められるとお考え下さい。レポートおよびテストいずれも評価基準は「正確な知識が解答に反映されているか」および「論理的な文章による解答か」を重視します。「出席確認代わりの小課題」は不定期に数回出しますが、提出状況が悪い場合は減点となります(出席確認が目的なので提出しても加点にはなりません)。 |
テキスト /Required Texts |
上林憲雄・奥林康司他(2018)『経験から学ぶ経営学入門(第2版)』有斐閣。(2,640円) |
参考図書 /Reference Books |
伊丹敬之・加護野忠男(2003)『ゼミナール経営学入門(第3版)』日本経済新聞社。(3,300円) 加護野忠男・吉村典久編(2021)『1からの経営学(第3版)』碩学舎(出版元は中央経済社)。(2,640円) 坂下昭宣(2014)『経営学への招待(新装版)』白桃書房。(2,860円) 吉田和夫・大橋昭一編(2015)『最新基本経営学用語辞典(改訂版)』同文舘出版。(3,080円) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション、企業経営入門 | 講義のイントロダクションを行ない、高校での政治経済と大学での経営学の関係について説明します。その後、企業を経営することはどういうことか、経営資源の動きに注目しながら概説します。(教科書第1章) | |
2 | 第2回 | 経済体制と企業 | 資本主義経済体制のもとでの古典的企業像について学びます。とくに資本主義の基本前提である所有権の概念に焦点を当てます。(教科書第2章) | |
3 | 第3回 | 現代の企業像 | まず企業とNPOとの違いについて説明し、現代企業にこそ求められる役割、とくにステークホルダー・マネジメントやCSRについて説明します。(教科書第2章) | |
4 | 第4回 | 企業形態 | 企業の形態について、出資者の属性や責任の観点から区分・整理し、その後で株式会社の諸機関について説明します。(教科書第1章および第3章) | |
5 | 第5回 | コーポレート・ガバナンス | 所有と経営の分離について説明し、いかに経営者をチェック・コントロールしていくかを調べます。(教科書第3章) | |
6 | 第6回 | 昨今のコーポレート・ガバナンス改革 | 前講の内容を踏まえ、最近のコーポレート・ガバナンスの動向について会社法の改正と関連させながら論考します。(教科書第3章) | |
7 | 第7回 | 経営理念と経営戦略 | 経営理念の意義について説明し、そのうえで経営戦略の定義・役割について確認します。企業戦略のあたりまで説明する予定です。(教科書第4章) | |
8 | 第8回 | 経営戦略の考え方 | 経営戦略論の概要について学びます。とくに、PPM、競争戦略、戦略的地位などの理論の大枠を説明します。(教科書第4章) | |
9 | 第9回 | 組織形態 | いかなる基準で部門を構成するか、すなわち組織形態の種類について確認します。職能別組織および事業部制組織の違いを学びます。(教科書第5章) | |
10 | 第10回 | 組織間関係論(1) | 組織間関係について、まずは組織間関係論の基礎を学び、その後で企業集団や持株会社の概念について確認します。(教科書第6章) | |
11 | 第11回 | 組織間関係論(2) | 組織間関係について、サプライヤーシステムとして知られる系列について学び、その後で戦略的提携やネットワークの概念について確認します。(教科書第6章) | |
12 | 第12回 | 少品種大量生産方式 | 少品種大量生産方式としての科学的管理法およびフォード・システムの特徴について説明します。(教科書第7章) | |
13 | 第13回 | 多品種少量生産方式 | 少品種大量生産方式の対比例として日本的生産システムの特徴を学ぶとともに、昨今の多品種少量生産方式について実例を紹介します。(教科書第7章) | |
14 | 第14回 | 組織論の学説 | 第9回では役割体系としての組織について説明しましたが、この回では活動のシステムとして組織を捉える学説を紹介します。すなわち、経営学における組織論の代表格としてチェスター・バーナードによる理論を概説します。この回に限り対応する教科書の箇所がありません(あえて言えば第8章の一部)。 | |
15 | 第15回 | 経営学総論Ⅰの総まとめ | 企業論、組織論、戦略論がどのような連関をもっているかを、本講のまとめとして講述します。(教科書第1~7章すべて) |