科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
地域社会分析Ⅱ/Analysis of Local Communities Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B508833001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASe326 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月2(後期)/MON2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
金 益見/KIM IKKYON |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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金 益見/KIM IKKYON | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義形式) |
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授業の目的 /Class Purpose |
現代を生きるみなさんは、なにかを調べるときに「とりあえずインターネットでウィキペディアを見てみる」というひとが多いのではないでしょうか?もしくは、検索サイトを開いて適当に言葉を入れてクリックし、リンクをたどって右往左往している人も少なくないと思います。同じインターネットを使うにしても、ちゃんとした情報を取捨選択するために、「信頼度を嗅ぎ分ける能力」が必要です。そのためには、まず基本的な技術を身に付けなければいけません。 地域社会分析Ⅱ(地域社会分析の方法Ⅲ)ではまず、「ちゃんと調べる」とはどういうことかを学びます。文献収集、データベースの使い方などの情報探索方法からはじめ、インタビューの方法、組織や集まりのなかに入ってデータを収集し分析する、あるいは新聞やメディアコンテンツを分析するといった、卒業研究のための社会分析法の知識を身につけます。 ここでは、人文学科のディプロマ・ポリシーに示された2.9.(下記参照)の能力を養います。 2.人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている。 9.学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
「資料を探す」「データを収集する」「フィールドワークに出る」「得られたデータを分析する」といった方法を学び、実践できるようになることが目的です。 個々人が自分で調べる技術を身に付け、それを卒業研究に活かせるようになることを到達目標とします。 |
授業のキーワード /Keywords |
資料収集、データ分析、フィールドワーク |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本的には講義形式で進めますが、グループワークを取り入れる回もあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
社会を分析する方法は、卒業研究に取り組む際に必ず役立ちます。自分の問題意識を明確にしておくと、自身の課題につなげて授業内容を理解できると思います。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
模擬インタビューやトランスプリクト作成など、授業の時間内で終わらない場合、授業時間外に行っていただきます(おおよそ1~2時間)。 また、自分の卒業研究のテーマについて、授業で学んだ方法で分析してみるという復習を行ってください(1時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回授業内容に関する課題を出し、出席カードに書いてもらいます。 記入された内容の一部は、受講者の理解を深めるために、次の授業のはじめに共有します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業に参加する皆さんと共同で勉強していく形態をとりますから、積極的な姿勢を特に重視します。授業時の中のコメント(70%)やミニレポート(30%)評価します。 評価基準は、授業への積極性(コメント内容や挙手など)、ミニレポートの内容(熟考度 )です。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
回によって参考図書が異なりますので、授業中に参考文献表をまとめて(レジュメかPPで)表示します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 社会調査の意義と目的 | 「調べる」ということはどういうことなのか。まずはじめに、社会調査の役割と意義、また調査を行う時の倫理と責任について学びます。 | |
2 | 第2回 | 雑誌記事・論文を探す | ||
3 | 第3回 | 本を探す | ||
4 | 第4回 | データーベースの活用 | ||
5 | 第5回 | 質的調査と量的調査 | 質的調査と量的調査の違いを学び、自身の卒論テーマにどういった調査がマッチングするのかを検討します。 | |
6 | 第6回 | アンケート | アンケートの取り方とまとめ方を学びます。 | |
7 | 第7回 | 資料収集の方法Ⅰ | 図書館、インターネット、古書店などで本を探す方法や、雑誌論文・記事の検索方法、論文の探し方を学びます。 | |
8 | 第8回 | 資料収集の方法Ⅱ | 大宅壮一文庫索引目録、ジャパンナレッジ、新聞検索などをはじめとしたデータベースの使い方と、マイクロフイルムなどアナログな調査方法も学びます。 | |
9 | 第9回 | フィールドワーク | フィールドワークとは何か、フィールドに入ってデータを収集する方法、フィールドノートのまとめ方を学びます。 | |
10 | 第10回 | インタビューⅠ | インタビューとは口述であり、「語る」ことと「書く」こと異なります。インタビューによって語られる「声」をもとに論文を書くことは、今まであらわになることのなかった新たな社会的現実を記録することを可能にすることです。先行研究のエピソードを元にインタビューの可能性を探ります。 | |
11 | 第11回 | インタビューⅠ | インタビューの種類を学び、それによって異なる準備や方法を具体的に学びます。 | |
12 | 第12回 | インタビューⅡ | インタビュー準備から、当日、原稿確認までの流れと注意点をまとめます。 | |
13 | 第13回 | 質的データの整理 | 質的データをまとめるまでの流れと整理方法を紹介します。 | |
14 | 第14回 | 質的データの分析 | データを読み込み、そこに記述された事柄を適切に言い表す単語や短い語句を考えていくコーディングとストーリーの作り方を学びます。 | |
15 | 第15回 | 調査結果を論文に活かすために | 調査結果をどのように論文に反映させられるのか、注意点もふまえてレクチャーします。 |