科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
教育制度論(資格)/Theories of Educational System |
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授業コード /Class Code |
B508331002 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc201 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中村 健治/NAKAMURA KENJI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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中村 健治/NAKAMURA KENJI | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義・演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
教育制度について、教育がなぜ社会から必要とされているのかを考えることから初めて、その教育を実現するための教育制度についてその基本的な知識を習得する。また、現代の教育制度を支えている法令、諸制度について、様々な視点から考察することによって、現代日本の教育の現状を分析し、その課題を洗い出すとともに、課題解決に向けた方策を考える。 なお、授業担当者は、神戸市立高等学校で地理歴史科公民科教諭・教頭・校長として、また、教育委員会事務局においては社会科・地理歴史科公民科及び特別支援教育課の指導主事として教育行政にも関わり、大学教職科目担当も経験した実務経験のある教員である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
教育制度についての興味関心を持ち、その重要性を説明でき、積極的に教育制度を考えることができる。具体的には、教育基本法に則る公教育行政と制度の現状と課題について明確な認識を持ち、考え、問題に対処できる学生を育成する。社会の変化に応じた急速な教育改革の進行の中、現代の教育課題についての問題意識を持ちながら、実践的な教育問題の解決力を備えた学習者へと成長できることを期待する。特に、教職課程の学修を目指す学生には、教員という立場から現代の教育制度の課題について建設的な議論ができることを目標とする。 |
授業のキーワード /Keywords |
学校教育制度、教育基本法、学校教育法、教育改革、教育行政、教員免許制度、教員研修制度、教員評価制度、学校経営の制度、学習指導要領、現代学校教育の諸問題 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・受講生が近い将来教壇に立つことを前提に、受講者主体の実践的な授業を行う。 ・担当者からの講義のみならず、少人数によるグループワーク等、受講者が主体的に参加できる授業形態を取り入れる。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・受講生が将来教員になることを前提に授業を行います。生半可な気持ちで受講するのではなく、「教員になる」という強い意志と覚悟を持って授業に臨んでください。 ①出席が10回に満たない場合には評価の対象になりません。必ず10回以上の出席が必要です。 ②授業に関係のない私語・スマホ操作・授業中の入退室は禁じます。 ③受講者同士の討論・発表など、受講者主体の授業となるので、積極的な姿勢で臨んでください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
・毎回のリフレクションシート及び授業内容等に関する課題やレポートを課すことがあるため、その課題に取り組む時間が必要となる。 リフレクションシート:30分 授業内容等に関する課題:1~2時間 授業総括レポート:3~5時間 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
①毎回の授業リフレクションシート(出席票を兼ねる) ②課題プリント ③授業総括レポート ④授業記録シート(学生自身の授業振り返り、担当者の授業改善) ①②③については、記載内容を確認し、授業時にフィードバックする。また必要に応じて「manaba」を通じて添削の上フィードバックする。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・定期考査は実施しない。 ・到達目標に照らして、どの程度達成できたかによって総合的に評価を行う。 毎回の授業のリフレクションシート(40%) 課題レポート(30%) 授業総括レポート(20%) グループワーク、意見発表など授業への積極的参加姿勢(10%) |
テキスト /Required Texts |
テキストは使用しない。 毎回必要な資料プリントを配付する。 |
参考図書 /Reference Books |
必要に応じて授業時に提示する |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | ・担当教員自己紹介 ・受講生自己紹介 ・講義の狙いと概要の説明 ・評価方法 |
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2 | 第2回 | 教育制度の基本と改革動向 | ・日本の教育制度を支える基本原理を知る ・教育改革制度の論点を知る ・世界主要国の教育改革の動向を知る |
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3 | 第3回 | 学校制度の理解 | 学校はどのように発展し、現在どうなっているのかを多様な視点から知る | |
4 | 第4回 | 学校経営の制度 | 学校経営を支え、充実させるための制度を ①学校評価 ②組織的・一体的な学校経営(チーム学校) ③管理職の役割の側面から考察する |
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5 | 第5回 | 教職員の制度① | ・教職員の職務内容と守るべき義務について理解する |
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6 | 第6回 | 教職員の制度② | ・教員養成の制度について理解する ①教員養成の理念と教員免許状 ②教員養成改革の変遷 ③直近の教員養成改革 |
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7 | 第7回 | 教職員の制度③ | ・「学び続ける教員」を支える教員研修の制度について理解する | |
8 | 第8回 | 教職員の制度④ | ・公立学校教員に焦点を当てた教職員の服務や福利厚生制度について理解する | |
9 | 第9回 | 教職員の制度⑤ | ・教員評価の制度について、その変遷、現行の教員評価制度の仕組みや特徴について理解する | |
10 | 第10回 | 教育行政の制度 | 教育行政の仕組みと今日的な動向を理解する ①文部科学省の役割・組織、中央教育行政の今日的動向 ②教育委員会制度の変遷、組織・役割 |
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11 | 第11回 | 教科書の制度 | ・教科書の制度的位置づけを理解し、日本の教科書制度を特徴づけている諸制度を理解することによって教科書制度をめぐる現代的課題を考察する | |
12 | 第12回 | 危機管理の制度 | 真の学校安全を実現するための危機管理の制度とその具体的方策について考察する | |
13 | 第13回 | 入試制度と奨学金制度 | ・奨学金制度の法的枠組みについて知り、教育費負担の軽減とその課題について理解する ・日本の大学入試制度の変遷とその特徴を知り、学びの質を保証する選抜とは何かを考察する |
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14 | 第14回 | 特別支援教育の制度 | 主に高等学校における特別支援教育(特に通級による指導)を取り上げ、小中高における切れ目のない支援や支援の継続の必要性について理解する | |
15 | 第15回 | 講義のまとめ・振り返り | 講義内容を振り返り、現代日本の教育制度が抱える課題を踏まえ、その解決方策を考える契機とする。 |