科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
社会調査法/社会調査法Ⅰ/Methodology in Social Survey |
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授業コード /Class Code |
B507814001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASe223 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(前期)/MON3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
松村 淳/MATSUMURA JUN |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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松村 淳/MATSUMURA JUN | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義は、人文学部ディプロマポリシー(1,9)に関連します。 社会調査は,今日の社会を見通す上で有用な手段です.しかし,社会調査から経験的に妥当する知見を得るためには,適切な社会調査の実施が必要です.本授業では,適切な社会調査の遂行,そして社会調査の結果を正しく理解するために必要な基礎的能力の涵養を目的とし,社会調査に関わる一連のプロセス(社会調査の企画,調査準備,実査,データ入力,分析,報告など)と,各フェイズで必要とされる概念や理論を紹介します. |
到 達 目 標 /Class Objectives |
適切に量的社会調査を実施するために必要となる基礎的知識の習得を目標とします。 具体的には下記の目標を達成します。 1.社会調査の歴史と変遷の理解 2.調査倫理の理解 3.正しい調査票調査のための概念(母集団・サンプリング)の理解 4.質的調査の方法の理解 |
授業のキーワード /Keywords |
社会調査(企画・設計・実施方法)、質的調査、量的調査、調査倫理 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業はパワーポイントを使⽤した講義形式で⾏います。毎回授業の最後にコメントシートを記⼊してもらいます。コメントシートには、授業を受けて考えたことなどを書いてもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本授業は、今後さまざまな調査を元に研究を進めていきたい方には社会調査の基礎が習得できる良い機会となります。 また、文献や映像を中心に研究を進めていく予定の方にとっても、「正しい」社会調査法をしっておくことは有益です。ぜひ積極的に履修してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
各回授業の事前・事後に2時間程度とします。事前の時間外学習は授業で紹介する文献を読んだり、ウェブサイトの記事を読んだりしておくこと。 授業後は、授業内容を振り返るとともに、関⼼を持った内容に関しては積極的に書籍や論文などに⽬を通し、理解を深めるようにしてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回授業の最後にコメントシートを記⼊・提出してもらいます。次回授業で提出されたコメントの講評などのフィードバックを実施します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回のコメントシート30%、期末テスト70% コメントシートの評価基準は、当日の授業の内容を踏まえた感想や疑問点が書かれていること。 期末テストの評価基準は到達目標の1〜4です。 |
テキスト /Required Texts |
特に指定しません |
参考図書 /Reference Books |
轟亮・杉野勇『入門・社会調査法〔第3版〕: 2ステップで基礎から学ぶ』,法律文化社,2017 年 大谷信介他『新 社会調査へのアプローチ』,ミネルヴァ書房,2013 年 鈴木淳子『質問紙デザインの技法』,ナカニシヤ出版,2011 年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 街頭インタビューを事例に不適切な社会調査の弊害を紹介し,なぜ社会調査について学ぶのかについて共有する. | |
2 | 第2回 | 社会調査の歴史 | 社会調査はいつ、どのような目的で始まったのか。その歴史について概観する。 | |
3 | 第3回 | 社会調査の種類と実例 | 社会調査の実例を示しつつ、量的社会調査と質的社会調査のそれぞれの特徴を概括する。 | |
4 | 第4回 | 調査倫理 | 調査倫理について、具体的な調査事例を挙げながら考えていく。 | |
5 | 第5回 | 問いと仮説(1) | 社会調査において適切な問いと仮説を構築する必要性と重要性について説明する。 | |
6 | 第6回 | 問いと仮説(2) | 拡張的に仮説を構築する際の一つの視点として,疑似相関や媒介関係などの関係のタイプについて考える。 | |
7 | 第7回 | 量的調査における調査のデザイン(1) 実施方法 | 調査の実施方法について,個別面接法,電話法,郵送法,留置き法などを取り上げ,それぞれのメリット・デメリットを説明する。 | |
8 | 第8回 | 量的調査における調査のデザイン(2) 質問文を作成する | 質問文の作成に際して,ステレオタイプやダブルバーレルといった注意すべきポイントを説明する。 | |
9 | 第9回 | 量的調査における調査のデザイン(3) 回答形式と回答項目 | 回答の形式として,とくに選択回答法を重点的に取り上げ,必要となる回答項目リストの作成について注意すべきポイントを説明する。 | |
10 | 第10回 | 量的調査における調査のデザイン(4) 調査票の構成 | 調査票の構成について,表紙の必要性と記載する内容について説明し,加えてキャリーオーバーなどの質問文のレイアウトを構築する際に考慮すべきポイントについて説明する。 | |
11 | 第11回 | 標本調査の考え方と無作為抽出の理論 | 標本調査の狙いについて説明し,標本抽出の方法として無作為抽出が選択されることになった背景を歴史的経緯と絡めて概括する.また、無作為抽出の理論的背景について,標本誤差の考えを基本として説明する。 | |
12 | 第12回 | 質的調査(1) | 質的調査とはどのような調査かについて学習する。 | |
13 | 第13回 | 質的調査(2) | フィールドワークの実例に学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 調査・分析が終わったら | 調査の最終段階として報告書作成と調査原票の管理を取り上げて,報告書の意義と記載内容,および個人情報保護とデータ管理の観点から調査原票の扱いを考える。 | |
15 | 第15回 | まとめと振り返り | 本講義のまとめと振り返りを実施する。 |