科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
人間文化論Ⅰ/イメージの文化史/Theories of Human and Culture I |
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授業コード /Class Code |
B507144001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASe343 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(前期)/WED1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
金 益見/KIM IKKYON |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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金 益見/KIM IKKYON | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義形式) |
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授業の目的 /Class Purpose |
「イメージの文化史」では、人間が世界をイメージし、その行為を通じて表現されたものを考察します。 絵画や写真、映画やテレビなど、多くのジャンルやメディアが人間の表象行為に関わってきました。本講義では、そのなかでも「広告」や「雑誌」の表現に着目し、時代をとらえた言葉(コピー)、デザインや写真から、表象文化を考えていきます。 広告を通してみえてくる「イメージ化された文化」「イメージが作り出す文化」について考えていきたいと思います。 本講義は、人文学部ディプロマ・ポリシーに示された、「獲得した知識と体験と技能を活用して、自らが設定した課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導くことができる」「情報に潜む危険性を認識したうえで、情報通信技術等を用いて情報を適正につかみ、伝えることができる」能力を養うことを目的とします。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)表象文化の歴史を学ぶことで、人間の社会的・文化的活動に関する知識を総合的、体系的に身につけることができる」 (2)イメージに流されない判断力を養い、社会で有効なリテラシー能力をつけることができる (3)身近な「広告」から社会を読み解く力を身に付け、将来にわたって知的好奇心を失わず、自立的に深く学修できるようになることができる |
授業のキーワード /Keywords |
表象、メディア、広告、プロパガンダ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式を中心にして進めます。毎回、授業に関するコメントやレポートを提出していただきます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
私語厳禁です。授業に関係のないもの(スマートフォンや雑誌など)を机の上に出すことも禁じます。これらを含めた受講上のルールは1回目の授業で説明します。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業中に自身で考えたことをメモし、授業後にそれをまとめて更に考えたり、キーワードを検索したり、関連文献を読むという復習を行なってください(1時間程度)。 それによって、その次の授業の理解度とその次につながる熟考度に違いが出てくると思います。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回授業内容に関するコメントやレポートを提出していただきます。 記入された内容の一部は、受講者の理解を深めるために、次の授業のはじめに共有します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への参加態度70%、確認テスト30%(持ち込み不可)で評価します。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 授業の進め方を説明します。 | |
2 | 第2回 | 悪のイメージⅠ | 「悪」「悪魔」「悪者」「敵」をキーワードに、漫画の悪役を取り上げながら、「作られた悪」を検証します。 | |
3 | 第3回 | 悪のイメージⅡ | 「悪」「悪魔」「悪者」「敵」をキーワードに、映画の悪役を取り上げながら、「作られた悪」を検証します。 | |
4 | 第4回 | 映画鑑賞 | 悪の表象がわかりやすく描かれている作品を鑑賞します。 | |
5 | 第5回 | 映画解説 | 前回鑑賞した作品の解説を行います。 | |
6 | 第6回 | 正義のイメージⅠ | 「正義」「英雄」をキーワードに、前回学んだ「悪の表象」と比較しながら、メディアが作り出す表象について考えを深めていきます。 | |
7 | 第7回 | 正義のイメージⅡ | 「正義」「英雄」をキーワードに、様々な広告や漫画を取り上げながら、その描かれ方を分析します。 | |
8 | 第8回 | メディアの見方 | 悪と正義のイメージがメディアによってどのように作られてきたのかを把握した上で、メディアの見方を考えていきます。 | |
9 | 第9回 | 世論とメディアⅠ | ウォルター・リップマン『世論』を取り上げ、大衆心理について学びます。 | |
10 | 第10回 | 世論とメディアⅡ | 様々なメディアが世論を動かし、それがヘイトスピーチなどの社会問題につながっていく過程を学びます。 | |
11 | 第11回 | 女と男のイメージⅠ | 「セクシュアリティ」をキーワードに、様々な広告を取り上げながら表象文化について考察します。 | |
12 | 第12回 | 女と男のイメージⅡ | 前回取り上げた広告や様々な表象文化から、ジェンダーが構築される背景を学びます。 | |
13 | 第13回 | プリンセスのイメージ | 女と男のイメージのまとめとして、ディズニープリンセスの変遷と、そこからジェンダーステレオタイプがいかに強化されやすいのかを検討します。 | |
14 | 第14回 | ファッションのイメージ | 最後に、みなさんの身近なテーマ(ファッション)を取り上げながら、これまでの授業のまとめを行います。 | |
15 | 第15回 | 試験 | 今まで授業でレクチャーしたことの確認テストを行います。 |