科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
日本語と文化/Japanese Language and Culture |
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授業コード /Class Code |
B506622001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASd202 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(後期)/WED1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
野田 春美/NODA HARUMI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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野田 春美/NODA HARUMI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義科⽬は⼈⽂学科専⾨教育科⽬の⾔語・文学科⽬群に属し、「⽇本語学Ⅰ」「⽇本語学Ⅱ」といった科⽬の基礎となる科⽬として位置づけられます。学部のDP1に示されている「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている」ことを目指します。教職志望者にとっては、DP9とも対応しています。 具体的には,現代日本語のバラエティ(地域差,世代差,男女差,個人差など)、言語行動、言語変化、言語使用意識といった身近な問題についての知識を修得するとともに、多様な観点を知り、文化や社会の中での日本語について考える力をつけます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・現代⽇本語のバラエティについて基本的なことが説明できる。(知識) ・現代⽇本語の⾔語⾏動、変化、使⽤意識について基本的なことが説明できる。(知識) ・⾔葉に関⼼をもつ。(態度・習慣) ・⾔葉に関する現象について、すぐに「正しいか間違っているか」を判断したり感情的になったりするのではなく、多⾓的・客観的に観察できる。(態度・習慣) ・⽇本語について⽂化や社会と関連づけて考え、考えたことを表現できる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
日本語のバラエティ 言語変化 言語使用意識 社会言語学 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中⼼に進めますが、講義中、受講者に⾃発的な発⾔を求め、双⽅向性の授業を重視します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
1.卒業研究で日本語をテーマにしたい人、3年次以降に「日本語学」を受講する予定の人には、ぜひ受講しておいてほしい科目です。 2.出席カードは内容に応じて点数をつけます。 3.優秀なレポートについては、授業で内容を発表してもらいます。 4.レポートにインターネット上のサイトや本などからの不正な引用があった場合や、自分で執筆していない文章の場合は、評価の対象としません。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
・事前に、「授業計画」を参考に、どのようなことが問題になるのかを考え、必要に応じて調べてから授業に臨んでください。(1週当たり30分程度) ・授業終了後に内容が理解できているかどうかを確認し、必要に応じて⽤語や現象について調べ直してください。(1週当たり30分程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
1.毎回、授業の最後に、その回か次回の授業内容に関する課題を出し、出席カードに書いてもらいます。その内容の⼀部は次の授業のはじめに共有します。遅刻者には授業開始後30分ごろに別カードを配布し、配点は通常カードの1/2とします。 2.レポートを課します。⽇本語のバラエティに関するテーマを⾃分で設定し、⾔語データを集めて考察してもらいます。優秀なレポートについては授業内で発表してもらいます。 3.授業内のテスト(2回)についてはテスト後に正答を示し解説します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の出席カードの記入内容35%、レポート35%、テスト(2回)30%で評価します。 毎回の課題の記入は、分量、講義内容をふまえて自分の考えが述べられているか、表現が適切かで評価します。 レポートは、データを充分集めているか、考察がわかりやすく適切に示されているかで評価します。 テストでは、講義内容の理解度を測ります。 なお、出席回数が全授業回数の2/3に満たない場合は、評価の対象としません。遅刻者カードは、出席回数も1/2回分となります。 |
テキスト /Required Texts |
テキストは使用しません。プリントを配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
上野智子・定延利之・佐藤和之・野田春美(編)(2005)『日本語のバラエティ』おうふう その他の参考図書は授業中に紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 言葉のバラエティとは 敬語1:入門編 |
「正しい日本語」などとは、簡単に言えることではありません。日本語にどのようなバラエティがあるかを概観します。敬語の基礎知識も確認します。 | |
2 | 第2回 | 敬語2:基本編 | 尊敬語や謙譲語をめぐる問題を考えます。 | |
3 | 第3回 | 敬語3:応用編 | 接客敬語、敬語の誤用などについて、原因と実態を学びます。 | |
4 | 第4回 | 活用のゆれ | 「ら抜き言葉」や「さつき言葉」、動詞の活用のゆれについて、原因と実態を学びます。 | |
5 | 第5回 | 方言 | 方言の歴史や分布、気づかれにくい方言などについて学びます。 | |
6 | 第6回 | 文字・表記のゆれ1 | 漢字を中心に、表記のゆれについて学びます。 | |
7 | 第7回 | 文字・表記のゆれ2 前半のテスト |
仮名を中心に、表記のゆれについて学びます。 第7回までの授業内容についてのテストを行います。 |
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8 | 第8回 | 外来語 | 外来語と和語・漢語の共存に関する問題を考えます。 | |
9 | 第9回 | やさしい日本語 | 日本語を母語としない人と接するために大切な「やさしい日本語」について学びます。 | |
10 | 第10回 | 言葉の男女差 | 言葉の男女差の歴史と現状について学びます。 | |
11 | 第11回 | 役割語 | 「わしじゃ(博士)」「よろしくってよ(お嬢様)」のような役割語について学びます。 | |
12 | 第12回 | 若者言葉 | 曖昧などと言われる若者言葉について考えます。 | |
13 | 第13回 | アクセント1 | アクセントの基礎を知り、地域差、世代差についても学びます。 | |
14 | 第14回 | アクセント2 後半のテスト |
アクセントの地域差などについて理解を深めます。 後半の授業内容についてのテストを行います。 |
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15 | 第15回 | 優秀レポートの発表 | 優秀レポート(数本)の内容を発表してもらいます。 |