科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
映像研究Ⅱ/比較文化研究Ⅱ/Studies in Image Arts II |
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授業コード /Class Code |
B506214001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc222 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木3(後期)/THU3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 晋平/TANAKA SHINPEI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 晋平/TANAKA SHINPEI | 人文学部/Humanities and Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
・本授業は、人文学部のDP1.9と対応する。 ・授業では日本映画の誕生から現在に至る歴史について考える。19世紀末に日本に到来した映画は、先行する芸能や娯楽産業から大きく影響も受けながら、大衆文化として発展を遂げた。歴史の中で、人々が映画に何を求めてきたかの変遷を追いかけていくと、映画の多様な役割が浮かび上がる。日本映画史を基礎から学ぶことで、受講生には、現在の映像文化がどのような土壌において育まれてきたかを認識してもらう。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
日本における映画文化が歴史的にどのような展開をみせ、優れた作品を生み、現在の映画文化に繋がる礎を築いてきたかを学ぶことで、映像メディアを認識するための基礎的な視座を身に付ける。 |
授業のキーワード /Keywords |
日本映画史 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・パワーポイントでスライドを提示する形式で進める。 ・日本映画の歴史上重要な作品の場面などを示し、解説を行う。 ・授業の理解度を把握するため、授業内容に関するコメントを毎回提出してもらう。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
事前に専門とする知識などは必要ない。映画を観ることへの興味だけでなく、その経験を豊かにする言葉のあり方について、関心を寄せていることが望ましい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
指定した映画や資料に予め目を通しておいてもらう場合がある(1週あたり90〜120分) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
コメントシート(毎回)、学期末レポート 学生から提出されたコメントに対しては、次回の授業開始時にフィードバックを行い、理解度を高める |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
コメントシートの内容60%、学期末レポート40% 毎回の授業時に行うコメントシートによって授業内容の理解を確認する。 学期末レポートでは、課題に対して、授業内で示した内容を踏まえた自身の考察を記述してもらう。 |
テキスト /Required Texts |
特に定めない。オンラインストレージを活用して資料配布を行う場合がある。 |
参考図書 /Reference Books |
四方田犬彦『日本映画史110年』集英社新書、2014年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 講義全体の内容の紹介、評価方法についての詳しい解説を行う。 | |
2 | 第2回 | リュミエールと日本 | リュミエール兄弟が生み出したシネマトグラフが記録した日本各地の風景や人など、最初期に日本で撮影された映像を検討する。 | |
3 | 第3回 | 日露戦争と映画館 | 日露戦争が日本の映画産業の確立に及ぼした影響を、多面的に考察していく。 | |
4 | 第4回 | 無声映画の発展 | サイレント時代の日本映画がどのような過程で発展を遂げていったのか、過去の映画館の構造やそこで華開いた文化とともに考える。 | |
5 | 第5回 | トーキー映画の試み | トーキー化の波を受け、再編されていく1930年代前半の日本の映画製作の体制、映画受容の空間について検討していく。 | |
6 | 第6回 | 戦時期の映画文化① | アジア・太平洋戦争時の映画体制について考える。特に映画メディアと戦争プロパガンダの役割を検討する。 | |
7 | 第7回 | 戦時期の映画文化② | 1939年に生まれた「映画法」について取り上げ、敗戦までの映画製作の状況および映画館や映画配給の体制を解説する。 | |
8 | 第8回 | 占領政策と映画 | 1945-1952年までの占領期の時代、日本映画がどのような状況下におかれたかを紹介し、検討する。 | |
9 | 第9回 | 撮影所の黄金期① | 1950年代の映画が娯楽の中心だった時代、各映画会社がどのようなプログラムピクチュアを製作していたのかをみていく。 | |
10 | 第10回 | 撮影所の黄金期② | 引き続き各映画会社のプログラムピクチュアを検討する。また、日本で1953年にはじまるテレビ放送と映画との関係を考える。 | |
11 | 第11回 | 衰退期の映画産業 | 1960〜1970年代にかけて日本映画は衰退の一途をたどる。一方で政治・社会的な内容と形式を生み出した新たな映画の動向にも着目する。 | |
12 | 第12回 | インディペンデント映画の隆盛 | 1970-1980年代にかけて、個人制作の映画が隆盛し、その受容のための場が生み出され、新たな才能が現れていった経緯を検討していく。 | |
13 | 第13回 | 日本映画の多文化主義 | 冷戦体制が終わり、バブル経済が崩壊した1990年代、日本映画にそれまでとは異なるマイノリティの表象が認められるようになっていく経緯を検討する。 | |
14 | 第14回 | マルチプレックス化する映画 | 20世紀末から映画制作のデジタル化が急激に進行、さまざまな手段で映像が観られる状況も生まれる。映画は今後どのように作られ、観られるのかを考える。 | |
15 | 第15回 | 全体のまとめ | 授業全体の内容を振り返り、まとめる。 |