科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
音楽芸術研究Ⅰ/Studies in Music Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B506143001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc229 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月5(前期)/MON5(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
宇野 文夫/UNO FUMIO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宇野 文夫/UNO FUMIO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義・対面 |
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授業の目的 /Class Purpose |
<主題> クラシック音楽から二十世紀現代音楽へ <目標> クラシック音楽の名曲群を鑑賞し、それらを踏まえて二十世紀音楽の現代音楽の世界を展望する。現代の芸術音楽の表現は多種多様であり、それはまた、一般的、日常的なものではない。しかし優れた芸術には、我々が生きる上で、看過できない重要な問題が含まれ、問われ、表現されている。本講義では、クラシック音楽の重要な作品を改めて体験すると共に、二十世紀前半の現代芸術創造の多様な姿を、紹介、鑑賞し、様々な観点から考察する。 人文学部人文学科のDP1、9に則り、基礎的且つ専門的で総合的且つ体系的な知識を身につけ、対象を分析、考察して問題を解明し、自らの考えを表現できる能力を養う。 担当教員は、中学校教諭(音楽)、音楽専門誌への音楽評論、及び作編曲といった実務経験のある教員である。これらの経験を柔軟に活かし、音楽に対し知識や経験の少ない一般学生に対しては極めて解り易く講じ、既に専門的な知識や経験を有する学生には更に高度な教育が可能である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
クラシック音楽の枢要な作品と、二十世紀前半の芸術音楽に関する基礎的な知識と認識を得る。 |
授業のキーワード /Keywords |
共通教育「西洋音楽」「基本音楽理論」を履修していることが望ましい。西洋近代文化、古典主義、ロマン主義、バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、後期ロマン派、印象主義、象徴主義、表現主義、12音技法、超越主義、原始主義、新古典主義、ダダイズム、シュールレアリズム、 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
レジュメと板書による講義と、録音音楽の鑑賞。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
共通教育「西洋音楽」「基本音楽理論」を履修していることが望ましい。同時に「芸術文化実践ⅠA」を履修することも推奨する。普段から音楽に親しんでおり、楽譜に慣れている方が理解し易い。 また美術関係の授業を受講していると、相互の関連が理解できる。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
予習、復習、音楽鑑賞などに1週間2時間。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義内で、音楽を鑑賞した際の、感想の記述提出(毎回)。適宜提出物へのコメントを口頭で行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義内での感想文50%、講義内での小テスト2回50%。感想と小テストに対しては総評などを行う。また要望に応じて常に説明やアドヴァイスを行う。授業内容の理解度を基準とする。 |
テキスト /Required Texts |
適宜プリントを配付。 |
参考図書 /Reference Books |
指定図書: 参考書:適宜紹介。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 20世紀芸術の変遷 | 時代が「近代」から「現代」へ変わった1900年代から、芸術の世界は混迷を深め、新しい表現を模索してきた。 | |
2 | 第2回 | クラシック音楽への視点1 | クラシック音楽とバロック音楽。バッハからハイドン、モーツァルト。 | |
3 | 第3回 | クラシック音楽への視点2 | ベートーヴェンの意味。第九交響曲とその周辺。 | |
4 | 第4回 | クラシック音楽への視点3 | シューベルトと歌曲。ロマン派音楽。ロマン主義とは何か。 | |
5 | 第5回 | クラシック音楽への視点4 | ヴァーグナーの革新と意義。 | |
6 | 第6回 | クラシック音楽への視点5 | ブルックナーの交響曲。 | |
7 | 第7回 | クラシック音楽への視点6 | ブラームス。ロマン派時代の古典主義者。 | |
8 | 第8回 | マーラー① | マーラーは、交響曲作家として著名だが、その初期はロマン主義に発し、ときに耽美的ともいえる作風を示す。 | |
9 | 第9回 | マーラー② | マーラーは、クラシック音楽ロマン派を集大成し、無調的な新しい表現である現代音楽への道を開いていった。 | |
10 | 第10回 | ドビュッシー | ドビュッシーは、音楽を描写的に表現する方途を明示し、印象主義音楽に至った。やがて象徴主義へと進み、同時代の文学とも強いかかわりを持った。 | |
11 | 第11回 | シェーンベルク | シェーンベルクは、いわゆる現代音楽と呼ばれる音楽の様式を確立した作曲家で、初期のロマンティックな音楽から、厳しい無調音楽まで幅広い作風を持つ。 | |
12 | 第12回 | 新ヴィーン楽派の展開 | シェーンベルクと2人の弟子、耽美的ロマン主義のベルクと、抽象的音響秩序によるヴェーベルンら同傾向の一団を、新ヴィーン楽派と呼ぶ。彼らの音楽を紹介し考察する。 | |
13 | 第13回 | アイヴズ | アイヴズは、今日「実験音楽」と呼ばれる現代音楽のアメリカ的発展形態の創始者で、既成の様式に囚われない、極めて自由なアイディアを音楽に大胆に盛り込んだ。 | |
14 | 第14回 | ストラヴィンスキー | ストラヴィンスキーは、西欧的教養とロシアの土俗性を背景に持ち、初期の作品は後者に寄る原始主義的作風を示していた。やがて新古典、無調12音へと大きく変化していく。 | |
15 | 第15回 | ヴァレーズと同時代の文芸思潮 | ヴァレーズは、音楽を組織された音響と捉え、世界最初期の電子音楽を試みた。二十世紀前半の、芸術を巡る様々な思潮、思想を紹介、考察する。シュールレアリズム、ダダイズム、フロイトとユング、社会主義と実存主義など。 |