科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
音楽芸術研究Ⅱ/Studies in Music Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B506083001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASc230 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
月1(後期)/MON1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
宇野 文夫/UNO FUMIO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宇野 文夫/UNO FUMIO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義・対面 |
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授業の目的 /Class Purpose |
<主題> 二十世紀後半以降の芸術音楽の変遷 <目標> 現代の芸術音楽の表現は多種多様であり、一般的、日常的なものではない。しかし優れた芸術には、我々が生きる上で、看過できない重要な問題が含まれ、問われ、表現されている。ここでは、二十世紀後半、第二次世界大戦以降の現代芸術音楽創造の多様な姿を、紹介、鑑賞し、様々な観点から考察する。 人文学部人文学科のDP2,9に則り、基礎的且つ専門的で総合的且つ体系的な知識を身につけ、対象を分析、考察し、自らの考えを表現できる能力を養う。 本講義は、「人間探究科目群」の芸術音楽分野に於ける現代音楽史の講義である。 担当教員は、中学校教諭(音楽)、音楽専門誌への音楽評論、及び作編曲といった実務経験のある教員である。これらの経験を柔軟に活かし、音楽に対し知識や経験の少ない一般学生に対しては極めて解り易く講じ、既に専門的な知識や経験を有する学生には更に高度な教育が可能である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
第二次世界大戦以降、現在に至る芸術音楽の変遷と実態を理解する。 |
授業のキーワード /Keywords |
前衛音楽、実験音楽、偶然性の音楽、ミニマル・ミュージック、電子音楽、ミュージック・コンクレート、ライヴ・エレクトロニクス、フリー・ジャズ、プログレッシヴ・ロック、ポスト・モダニズム、環境音楽 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
レジュメと板書による講義と、録音音楽、映像の鑑賞。2回の小テスト。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
以下の授業を既に履修していることが望ましい。 「西洋音楽」(共通教育)。「音楽芸術研究Ⅰ」(人文学部)。 「基本音楽理論」(共通教育)。「芸術文化実践ⅠA」(人文学部)。 また普段から音楽に親しんでおり、楽譜に慣れている方が理解し易い。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
予習、復習と関連する音楽の鑑賞。1週間に2時間。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義内で、音楽を鑑賞した際の、感想の記述提出(毎回)。提出物に対し適宜コメントを述べる。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義内での感想文50%、講義内での小テスト2回50%。 感想と小テストに対しては総評などを行う。また要望に応じて常に説明やアドヴァイスを行う。授業内容の理解度の高さを評価の基準とする。 |
テキスト /Required Texts |
適宜プリントを配付。 |
参考図書 /Reference Books |
指定図書: 参考書:適宜紹介。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 戦後世界概観 | 第二次世界大戦は、文化にも人心にも大きな影響を与え、その影響は現代にも及んでいる。芸術は、より先鋭的、個人的なものになり、一方で価値の相対化により、表現の多様化が進む。 | |
2 | 第2回 | ヨーロッパの前衛音楽 | 無調音楽に発する前衛音楽は、第二次世界大戦後の現代音楽の主流となった。ブーレーズ、ノーノ、シュトックハウゼン。 | |
3 | 第3回 | 前衛音楽の展開 | クセナキス、リゲティ、ベリオ、ペンデレツキ等の音楽。 | |
4 | 第4回 | アメリカの実験音楽 | 「実験音楽」と呼ばれる、アメリカに現われた新しい音楽傾向は、これまでの価値観を大きく揺さぶる斬新なものであった。その代表的なものが、ジョン・ケージの偶然性による音楽である。 | |
5 | 第5回 | 実験音楽の展開 | 実験音楽の多様性。パーチ、ナンカロウ、ルシエ、フェルドマン、ライヒ、ミニマル・ミュージック。 | |
6 | 第6回 | テクノロジー(科学技術)と音楽 | 電子音楽について。音楽と科学技術との関わり。ミュージック・コンクレートからコンピューターの使用まで。 | |
7 | 第7回 | 現代音楽の評価について | 現代音楽への批判的評価の考察。 | |
8 | 第8回 | 伝統的・保守的様式の作曲家 | コープランド、ショスタコーヴィチ、バーバー、ハチャトゥリアン等の音楽。 | |
9 | 第9回 | 環境音楽 | シェイファー、イーノ。音楽の捉え方、聴き方の変化 | |
10 | 第10回 | ポピュラー音楽考 | ポピュラー音楽とは何か。民族音楽、ブルース、ジャズ、ゴスペル等。 | |
11 | 第11回 | ポピュラー音楽の展開・ジャズ音楽 | ジャズ音楽の発展。スタンダードなジャズから、フュージョン、フリー・ジャズへ。 | |
12 | 第12回 | ポピュラー音楽の展開・ロック音楽 | ロック音楽の発展。ザ・ビートルズからプログレッシヴ・ロックへ。 | |
13 | 第13回 | 音楽文化の現在と未来 | 「価値の相対化」が浸透していくことにより、それまでの一方向的なものの見方に懐疑の目が向けられるようになる。ポスト・モダンの音楽世界。シュニトケ、トーク、アダムス。 | |
14 | 第14回 | 現代音楽の多様性 | 多様な現代音楽創作の世界。松平頼則、武満徹、ユン・イサン、ファーニホウ、リンドベルイ、タン・ドゥン。 | |
15 | 第15回 | 音楽文化の現在と未来 | 「価値の相対化」が浸透していくことにより、それまでの一方向的なものの見方に懐疑の目が向けられるようになる。ポスト・モダンの音楽世界。シュニトケ、トーク、アダムス。 |