科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
キャリアトレーニング特別講義Ⅳ 【神戸新聞】/Special Lectures on Career Training Ⅳ |
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授業コード /Class Code |
B505751001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASf310 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(後期)/FRI4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
宇野 文夫/UNO FUMIO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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宇野 文夫/UNO FUMIO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義・ワークショップも実施) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は人文学科専門教育科目のキャリア科目に属し、人文学部のDPのうち③「自己の将来を計画的に考え、それを実現に結びつける行動力を身につけている」、⑤「相手の意見を正確に理解し、自分の考えや意見を口頭や文章で的確に表現できる」、⑦「多様な他者と共存して、異なった価値観を尊重し、積極的に交流・協働できる」に関連した科目です。 テーマは「インターネット社会における情報活用力の向上」。真偽不確かな情報があふれかえるネット社会の中で、いかに確かな情報と向き合い、正しく時代を読み解いていけるか―。混迷の時代を生き抜く力をつけてもらいたいと思います。兵庫県でもっとも読まれている「神戸新聞」の第一線で活躍する記者らを講師に迎え、一緒に「今」を考える時事講座です。実体験や活動の具体的な紹介を通して、新聞という情報メディアの発信プロセスや、社会における役割、利用の方法などを学びます。 「新聞」は情報の提供や言論の場として大きな社会的役割を担っています。インターネットなどから情報を得ることが多い昨今、玉石混淆の情報を取捨選択する力をつけ、真に価値ある情報を取得するために、「新聞」の価値と存在感が改めて見直されています。 この講座で、メディア・リテラシー(正しい情報の収集・読解・活用)の力を身につけ、時事力や社会人力の向上を目指しましょう。フェイクニュースの問題、ジェンダー、防災、人権など、今日的な話題を取り上げながら時代を考えます。メディア、ジャーナリズム、出版業界、情報関連、社会問題、地域創生の動向などに関心のある人には必聴の講義です。 あわせて、物事を分かりやすく、端的に伝える新聞社ならではの技術を知り、そのコツを身につけることで「就活力」の向上も目指してください。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・現代社会におけるメディアの役割を理解し、説明することができる。(知識) ・メディアを通して社会の動向を分析することができる。(技能) ・広い視野から社会を理解し、大人として社会に出る基盤ができる。(態度) |
授業のキーワード /Keywords |
新聞、メディア、報道、取材、SNS、情報、メディア・リテラシー、発信 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
各回とも神戸新聞社の各分野で活躍中の講師が担当し、毎回、教材としてその日の朝刊が配られます。第1回では講座全体の目標と評価方法についての説明のほか、メディアの役割について映像などを交えながら考えてもらいます。第2回以降は、各講師の専門分野における現状を解説しながら、社会課題と向き合い、その解決策などを考えます。講義の最後には毎回、課題に応じた小レポートを書いてもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
講義の順番や詳細は変更する可能性があります。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
・シラバスに従い、あらかじめ講義に関連した事項について図書館やインターネット(電子版「神戸新聞NEXT」等)で調べておくこと。 ・1回の講義に対して1時間程度の予習と復習が望ましい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・レポートは、受講期間中に3回。神戸新聞社の講師が添削します。 ・毎回の授業の最後に、その日の理解度を見るため小レポートがあります(課題は授業中に指示)。優れた内容のものについて、翌週の講義内で配布します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
小レポートを含む毎回の授業への取り組み・姿勢(50%)、3回のレポート(50%=第1回15点、第2回15点、第3回20点)によって評価します。 「小レポートを含む毎回の授業への取り組み・姿勢」は、「講義内容が理解できているか、的確にまとめられているか」「自分自身の経験や考えを踏まえて論理的展開ができているか」で評価します。 レポートは、「課題を正確に把握しているか」「具体例を示しながら自分の考えが述べられているか」「客観的・論理的な記述ができているか」で評価します。 |
テキスト /Required Texts |
講義日の神戸新聞紙面を補助教材として使用。予習、復習等は電子版「神戸新聞NEXT」を活用すること。 |
参考図書 /Reference Books |
神戸新聞紙面/電子版「神戸新聞NEXT」/神戸新聞社著「神戸新聞の100日」(角川ソフィア文庫) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス-講義概要と評価方法を解説。新聞社の仕事と使命を考える | 次回以降14回の講義の概要を解説する。「新聞」というメディアの存在意義について、さまざまな観点から映像などを用いながら説明するとともに、新聞の読み方についても紹介する。評価方法についても告知する。 | |
2 | 第2回 | 問われるメディア・リテラシー/確かな情報と向き合うために | インターネットの世界には真偽不確かな情報があふれている。多様な視点による確かな情報選択眼と時代を読み解く力を養うための新聞活用術を紹介する。 | |
3 | 第3回 | 報道するということ/取材の最前線で見える「今」 | 日々、大量に発信される情報。人々の生命や人権を守るため、短い記事のわずかな間違いも許されない。報道の最前線では、厳しい競争の中で、早さと正確さ、そして多様な視点での取材、記事化が求められる。隠れた真実に、どうやってたどり着くのか。記者が見ている風景とは―。 | |
4 | 第4回 | どうなる日本/経済から読み解くポストコロナの未来 | 「経世済民」という言葉から「経済」の語が生まれたように、 経済は生活そのものであり、政治でもある。 世界がグローバリズムに翻弄される中、兵庫という地域の視点から、経済を通して見える暮らしの未来を解説する。 | |
5 | 第5回 | パリ五輪を総括/アスリートが語るトップの風景 | プロ野球やサッカー、陸上競技をはじめ、兵庫県出身のアスリートは世界で活躍している。トップアスリートたちが見る頂の風景は―。パリ五輪での取材ノートから、注目を浴びた競技、選手らを紹介する。 | |
6 | 第6回 | デジタル時代の芸術/創作とは何か | 芸術や技芸は長い間、手や声を中心に人間の体によって生み出されてきた。デジタル技術の発展は、創作のあり方に変化をもたらしている。兵庫県の芸術家らはどう考えているのか。文化の側面から、創作とは何かを考える。 | |
7 | 第7回 | 新聞づくりの現場/ニュースの価値判断と紙面 | 記事の見出しを付け、紙面をどうレイアウトするかを決めていくのが、紙面編集部の仕事。ニュースの価値をどう判断するのかを解説する。地域密着のメディアとして、具体的な掲載の例を挙げながら地元紙の取り組みも紹介する。 | |
8 | 第8回 | 言葉を超えて/写真・映像で切り取る「時代」 | ビジュアルの時代と言われて久しい。今や報道に欠かせない写真や映像について、活字とは異なる「視覚的報道」の意義、役割について解説する。 | |
9 | 第9回 | ジェンダー問題を考える/何が変わり、変わっていないのか | SDGsの目標にも掲げられるジェンダーの問題で、日本は先進国で最下位の達成率である。アジアの後進国にも遅れをとるその現状は、何に原因があるのか。歴史や文化、さまざまな観点からジェンダー問題解決に求められることを考える。 | |
10 | 第10回 | 「備え」を考える/防災・減災のリテラシー | 災害の時代と言われる。過去の災害に何を学び、これから起こる災害に備えればいいのか。阪神・淡路大震災をはじめ、災害報道に力を入れてきた神戸新聞が、防災と減災のリテラシーについて解説する。 | |
11 | 第11回 | 時代を斬る/新聞社の主張と論説 | 「新聞の顔」と言われる社説。誰が、どのように書いているのか。福島第一原発の処理水放出など賛否が分かれる出来事や、「選択的夫婦別姓」「同性婚」など多様な価値観がせめぎ合う社会問題を題材に、神戸新聞の社説がどう論じてきたかを、他紙との比較も交えて検証し、言論機関としての役割を考える。 | |
12 | 第12回 | 世界の中の日本/通信社24時 | 毎日の掲載記事に占める通信社の送信原稿の割合は大きい。 地方紙の編集紙面を側面で支える通信社の働きを解説しながら、「世界から見た日本」について紹介する。 | |
13 | 第13回 | ふるさとを意識する/人口減少時代の地域創生と地域共生 | 人口減少時代を迎える中、兵庫県は若い世代の人口流出が全国ワーストである。どうすれば食い止められるのか、地域を強く意識しながら、その解決策を考える。 | |
14 | 第14回 | AIが変えるくらし/デジタルトランスフォーメーションの現場から | チャットGPTに代表されるように、AIは私たちの暮らしを大きく変えようとしている。デジタルトランスフォーメーションが叫ばれる中で、私たちはデジタル社会とどう向き合っていけばよいのかを考える。 | |
15 | 第15回 | 「言葉にできる」は武器になる/時事力チェックとワークショップ | これまでの講義を振り返りながら、時事関心度チェックと、当日の紙面を使ってニュースを自分事に考えて読み解きプレゼンテーションするワークショップを実施する。 |