科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
英語表現Ⅰ/英語コミュニケーション研究/English Communication Skills I |
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授業コード /Class Code |
B504242001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
HASd239 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
人文学部/Humanities and Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(前期)/TUE4(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
前田 宏太郎/MAEDA KOTARO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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前田 宏太郎/MAEDA KOTARO | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、人文学部人文学科のDPに示す「1.複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。」、「9.学部教育と融合した教職教育をとおして、学校教育の目的や目標、地域社会の課題を理解し、さまざまな要求や問題解決に取り組み、生徒の知識や技能、主体的・協働的に学習に取り組む態度の育成を図る教員として活躍できる。」と関係します。 言語を「世界を<意味>として捉える認知の営みを可能にする記号の体系」と考える認知言語学の基本的な考え方を、英語と日本語の語彙・文法に関するさまざまな現象を分析することを通して身につけます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①認知言語学の観点から英語の表現を分析することができる ②日英語の共通点・相違点を考察することができる ③英語の類似表現の違いを理解し、使用することができる |
授業のキーワード /Keywords |
Cognitive Linguistics, Metaphor, Prototype Category, Polysemy, |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストを予習していることを前提に講義形式で進めます。授業ではテキストの内容を出発点とし、その他の重要な項目について説明を行います。説明の合間に個人もしくはグループ単位で課題に取り組んでもらうこともあります。授業の最後に確認課題を出します(授業内で提出)。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業外ではもちろん、授業内でも辞書を用いる場面が多くあります。毎授業必ず紙の辞書もしくは電子辞書(またはWebの辞書)を持参してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
・テキストの予習(40分/週):予習範囲を指定するので事前に読んできてください。わからない箇所には印をつけておいてください。 ・授業の復習(50分/週):授業内容を踏まえたうえで、再度テキストを読み直したり、授業スライドを振り返ってください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・確認課題(12回) *翌週の授業にて、前週の課題の解説を行います *また、提出された課題の中に共有すべき内容があれば、議論のテーマとする場合もあります |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・確認課題(60%) ・期末試験(40%) *確認課題では、授業で取り上げた日英語の表現について、認知言語学の観点から分析しているか(到達目標①)を評価し、期末試験では、それに加え、日英語の共通点・相違点を理解しているか(到達目標②)、英語の類似表現の違いを理解し使用できるか(到達目標③)を評価します |
テキスト /Required Texts |
野村益寛(2014)『ファンダメンタル認知言語学』ひつじ書房. ISBN 978-4-89476-608-2 1,600円+税 |
参考図書 /Reference Books |
辻幸夫編(2013)『新編 認知言語学キーワード事典』研究社. テキストに登場する用語やその周辺の概念について確認する際に便利です。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 世界の立ち現われ方1 ─「〜として」の構造 | ・ダニの世界 ・世界は〈意味〉として立ち現われる ・ことばは世界を切り分ける ・何を名づけるのか? ・世界に切り取り線はあるか? ・認知と言語 について理解する |
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2 | 第2回 | 世界の立ち現われ方2 ─「〜らしさ」の構造 | ・古典的カテゴリー観 ・古典的カテゴリー観の問題点 ・プロトタイプ ・基本レベル・カテゴリー ・プロトタイプ、基本レベルの由来 について理解する |
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3 | 第3回 | 意味とは何か? | ・「意味」の意味 ・意味はどこにあるか? ・辞書と百科事典 について理解する |
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4 | 第4回 | 比喩1 ─メタファー | ・〈未知〉を〈既知〉として理解する ・メタファー ・概念メタファー ・部分的理解としてのメタファー ・メタファーの経験的基盤 について理解する |
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5 | 第5回 | 比喩2 ─メトニミー・シネクドキー |
・メトニミーの日常性と遍在性 ・メトニミーの認知的基盤 ・シネクドキー ・シネクドキーの認知的基盤 について理解する |
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6 | 第6回 | 意味変化 | ・意味の変化 ・オックスフォード英語辞典 ・意味変化の仕組みⅠ―シネクドキー ・意味変化の仕組みⅡ―メタファー ・意味変化の仕組みⅢ―メトニミー ・意味変化の仕組みⅣ―その他 ・複合的な意味変化 について理解する |
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7 | 第7回 | 多義語 | ・多義語の認定基準 ・多義語と同音異義語の曖昧例 ・多義語の意味記述 について理解する |
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8 | 第8回 | 語から文へ | ・ネイティブらしさとは何か? ・慣用表現のタイプ ・「記号」としての慣用表現 について理解する |
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9 | 第9回 | 文法とは何か? | ・文法の立ち上がり ・「記号」としての文型(構文) ・文法の存在意義 について理解する |
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10 | 第10回 | 文法マーカー・品詞・文法関係 | ・文法マーカー ・品詞 ・文法関係―主語 について理解する |
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11 | 第11回 | 他動性 | ・他動詞文・自動詞文 ・他動性 ・プロトタイプ・カテゴリーとしての他動性 ・他動性と受身 ・文全体の性質としての他動性 ・他動性と事態把握 について理解する |
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12 | 第12回 | 文法化 | ・文法化とは何か? ・文法化の事例:be going to ・文法化の特徴 について理解する |
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13 | 第13回 | 小さな記号、大きな記号 | ・「記号」としてのオノマトペ ・「記号」としての音象徴 ・音象徴の普遍性の可能性 ・英詩にみる音象徴 ・文を超えた「記号」 について理解する |
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14 | 第14回 | まとめ | 学習成果の確認 | |
15 | 第15回 | 補足 | 学習成果の振り返り |