科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
基礎生物学[19~]/Basic Biology |
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授業コード /Class Code |
B410032003 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
PHMd023 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
薬学部/Pharmaceutical Sciences |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(前期)/TUE1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.5 |
主担当教員 /Main Instructor |
濱田 美知子/HAMADA MICHIKO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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濱田 美知子/HAMADA MICHIKO | 薬学部/Pharmaceutical Sciences |
授業の方法 /Class Format |
対面講義 連絡先:hamada@pharm.kobegakuin.ac.jp |
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授業の目的 /Class Purpose |
本授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり1年次に配当している。 この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、3の「科学者として、医薬品を含む化学物質等の特性や生体・環境への作用と影響、及び人体の構造と機能、疾病の成り立ちを理解するのに必要な科学に関する基本的な知識を有している。」を目指します。 ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) 生物学は、生物そのものから生物が示す様々な生命現象を明らかにしようとする学問です。「基礎生物学」では、生命現象を身近なものに例えることで具体的にとらえて理解することを第一目標とします。薬学を学ぶ過程で必要な生物学の概念を理解し、同級生に説明できることを目指します。 主に細胞、組織での生命現象に関する基本的事項の意味をわかるところから始めます。また、生命は、物理と化学の力を使った精密な装置であるという側面から、生物の仕組みを物理や化学を使って説明できることを目指します。 近年の生物学の進歩により生命現象に関する情報量が増え、膨大な内容となっていますが、高校時代に「生物」を履修していない学生にも理解できるように、情報量をある程度絞って、ダイナミックな生命現象を大きくとらえて理解し、1年次後期以降に開講される生物系の専門教育科目への橋渡しができるようになることを目指し、下記の到達目標を掲げます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
生物の体の仕組みを物理や化学を使って説明できることを目指します。 この科目で学習するモデルコアカリキュラムにおける到達目標は以下の通りです。 JB-(5)-①-1 原子、分子、イオンの基本的構造について説明できる。 JB-(6)-①-1多細胞生物である高等動物の成り立ちを、生体高分子、細胞、組織、器官、個体に関係づけて概説できる。 JB-(6)-①-3細胞内器官の構造と働きについて概説できる。 JB-(6)-①-4細胞膜の構造と性質について概説できる。 JB-(6)-②-1生体の持つホメオスタシス(恒常性)について概説できる。 JB-(6)-②-2生体の情報伝達系、防御機構(神経系、内分泌系、免疫系)について概説できる。 JB-(6)-④-1代謝(異化、同化)について説明できる。 JB-(6)-⑤-1細胞の増殖、死について概説できる。 JB-(6)-⑤-2遺伝とDNA について概説できる。 JB-(6)-⑤-6減数分裂について概説できる。 JB-(6)-⑤-7性染色体による性の決定と伴性遺伝を説明できる。 JB-(6)-⑥-5多細胞生物における、細胞の多様性と幹細胞の性質について概説できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
細胞、細胞小器官、細胞分裂、生体膜、ATP、受容体、膜電位、活動電位、組織、器官、器官系、恒常性の維持、免疫 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
この授業は、様々なワークを伴うアクティブラーニングで行います。 授業開始と同時にプレテストを行い、当該時間で習得すべき項目の確認を行います。 担当者によるレクチャーのあと、教科書の該当項目を読みます。 キーワードの抜粋を行い、その意味を確認します。 キーワードを用いて、その日の課題についてノートをまとめ、学生相互に発表します。 授業終了後にアウトプットとして、各自でポストテストを行うとともに、課題は写真撮影し、Moodleに提出してもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
講義内容が、共通教育科目の「生物学概論Ⅰ」と関連しているので、必ず「生物学概論Ⅰ」を履修してください。 プレ、ポストテストはオンラインで行いますので、授業には、スマートフォン、タブレット端末、通信機能があるノートPCのいずれかをもってきてください。 いずれも持っていない学生は、あらかじめ担当者に相談してください。 公共交通機関の乱れを含めて、時間の都合上、遅刻者はプレテストが受験できません。評価に関しては、延着証明などがあれば考慮します。 それ以外に、必ず紙のノート、ボールペン、鉛筆などの筆記具をもってきてください。 オフィスアワー:水曜日9時~18時 教員室 LP237(C号館2階) これ以外の時間でも在室時は随時質問を受け付けます。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事後学習としてポストテストを行うとともに、その週のうちに復習(アウトプット)をしてください(目安として1時間)。 Moodle上に練習問題を随時アップしますので、活用してください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
ポストテスト、単語学習とプレゼン資料、その他、授業中に配布したプリントによる課題など。毎時間の単語学習とプレゼン資料は、デジタル写真撮影し、その日のうちにMoodleに提出してください。 課題のフィードバックは、解答例を提示するとともに、評価の指標を示すので、自分でルーブリック評価をして、振り返りをします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
評価 各時間、プレテスト+ポストテスト+課題提出が揃って 10% 到達度確認テスト 30% 定期試験 60% |
テキスト /Required Texts |
楽しくわかる生物・化学・物理 岡田隆夫 著 (羊土社) 授業中、テキストを読んだり書き込んだりしますので、必ず紙の本をもってきてください。 |
参考図書 /Reference Books |
やさしい基礎生物学 第2版 南雲 保 編(羊土社) 生理学・生化学につながるていねいな生物学 白戸亮吉、小川由香里、鈴木研太 著(羊土社) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 基礎生物学ガイダンス 生物現象は、物理と化学で説明できる |
基礎生物学はどのように学習するか 世界を構成する分子 JB-(5)-①-1 |
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2 | 第2回 | 生体分子 体内外の圧力 |
無機化学と有機化学 生体内の高分子 核酸とATP 体液 大気圧、血圧、分圧、胸腔内圧、浸透圧、膠質浸透圧 JB-(6)-②-1 |
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3 | 第3回 | 細胞 | いろいろな細胞 細胞内小器官 栄養と代謝、エネルギー JB-(6)-①-1 JB-(6)-①-3 JB-(6)-①-4 JB-(6)-④-1 |
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4 | 第4回 | 電気 | 電気とは 静止電位 活動電位 興奮の伝道と伝達 JB-(6)-①-4 JB-(6)-②-2 |
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5 | 第5回 | 遺伝情報 | 染色体とゲノム DNA情報に基づくタンパク質合成 遺伝病 JB-(6)-⑤-1 JB-(6)-⑤-2 JB-(6)-⑤-7 |
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6 | 第6回 | 細胞分裂 | 分裂する細胞としない細胞 細胞周期 幹細胞 減数分裂 JB-(6)-①-3 JB-(6)-⑤-1 JB-(6)-⑤-6 JB-(6)-⑥-5 |
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7 | 第7回 | 人体の階層性1 | 組織 器官 JB-(6)-①-1 JB-(6)-⑥-4 |
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8 | 第8回 | 人体の階層性2 | 器官系 JB-(6)-①-1 JB-(6)-⑥-4 |
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9 | 第9回 | ホメオスタシス1 | ホメオスタシスの維持機構 体温 血圧 JB-(6)-②-1 JB-(6)-②-2 |
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10 | 第10回 | ホメオスタシス2 | 血糖値 水と電解質、浸透圧、酸塩基平衡 JB-(6)-②-1 JB-(6)-②-2 |
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11 | 第11回 | 生体防御と免疫1 | 非特異的生体防御機構 JB-(6)-②-1 JB-(6)-②-2 |
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12 | 第12回 | 生体防御と免疫2 | 特異的生体防御機構(免疫) JB-(6)-②-1 JB-(6)-②-2 |