科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
実践力育成E (グローバル・ビジネス)/多文化経済事情Ⅰ/Practical Skills GrowthE |
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授業コード /Class Code |
B301182001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
ECOe113 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木5(前期)/THU5(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
唐津 周平/KARATSU SHUHEI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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唐津 周平/KARATSU SHUHEI | 経済学部/Economics |
授業の方法 /Class Format |
講義/演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
SDGs(持続可能な開発目標)を背景に、「世代を超えて、すべての人が、自分らしく、よく生きられる社会、インクルーシブな社会」の実現が求められている。それはグローバル・ビジネスの在り方にも影響を及ぼしている。 本授業は大きく2つの内容で構成される。前半は「グローバル・ビジネス」の実際とその多面的な意味を理解することから出発する。具体的には、国内外を問わずあらゆる諸問題に対して、「Think globally、Act locally」の実践が求められることを学ぶ。 後半は実践力の育成として、地域や社会の課題を整理し、経済社会の構造を可視化するリサーチ能力の向上を目指す。そして、それらの課題に対して最適な解決方法を組み立てる企画立案能力も養う。最終的な企画立案の内容は企業主体のビジネスモデル、行政(政府)による政策立案、より総合的でクリエイティブなプロジェクトなど様々な方法があり得る。 以上のように、経済社会の視野を広げ、「何をどのようにすれば社会がよりよい方向へ向かうのか」に関する着眼点と手段を学び、今よりも「グローバル」を身近にすることが本授業の目的である。 本授業は経済学部DPの「経済問題を総合的に分析できる知識と技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め、協働して、社会に役立てることができる。」に対応した内容となっている。 なお、この科目の担当者は、企画調整をおこなうコーディネーターとして15年間の実務経験を持った教員であり、ベトナムでのコンサルティング会社勤務、官民協働による海外留学促進プロジェクトの推進(行政機関)、神戸におけるNPO活動の支援など多文化な環境での実務経験を有している。それらの経験を踏まえた講義及び学生らへのフィードバックを心掛けたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)講義と演習を通じて、社会問題の解決につながる思考を身につけ、様々な分野を横断した情報収集ができるようになる(知識・習慣・技能)。 (2)講義と演習を通じて、課題の細分化・関係の可視化した資料が作成できるようになる(知識・習慣・技能)。 (3)講義と演習を通じて、問題解決の方法を幅広く検討し、適切な企画立案ができるようになる(知識・習慣・技能)。 |
授業のキーワード /Keywords |
SDGs 経済学と人間学 社会問題 ステークホルダー 企画立案 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
配布資料にもとづき、講義形式で授業を進めます。後半は学生自身が取り組む課題(演習)の時間配分が多くなります。適宜教員からのフィードバックなども行い、学生と教員、学生同士の相互コミュニケーションを意識して進行します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本講義の後半は学生自身がリサーチ及び企画立案に取り組む時間が多くなります。そのため資料作成を行う時間も多くなりますが、適宜状況を踏まえて柔軟にサポートするので相談してください。実践的な学びや社会問題の解決などに関心のある学生を歓迎します。学年問わず学べる内容です。 自ら企画した内容で実際にアクションしてみたいという学生や既に取り組んでいる活動のブラッシュアップなども歓迎です。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
予習60分、復習60分を想定しています。自らリサーチや企画したことに対して授業中に教員からフィードバックすることがあります。それを受けて授業終了後、再度リサーチをしたり、加筆修正をおこなうための予習復習です。授業時間内も作業する時間は取るのでその時間も上手に活用してください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
(1)授業終了時の簡易レポート(成績評価対象):次回授業時に内容を抽出してフィードバックします。 (2)リサーチの実践・企画の実践に関するレポート(成績評価対象):計8回(最終日含めれば9回)の作成途中で適宜フィードバックします。メール等でも対応します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・授業内での発言・質問(20%)、リサーチの実践・企画の実践計2回のレポート提出(80%) ・リサーチの実践・企画の実践については、約8回にわたる演習の中で示された観点を踏まえた内容になっているかを評価基準とします。 |
テキスト /Required Texts |
適宜パワーポイントの資料を共有します。 |
参考図書 /Reference Books |
【参考書】 ・C・ライト・ミルズ(著), 伊奈 正人 翻訳 , 中村 好孝 翻訳『社会学的想像力』,筑摩書房,2017年 ・松原 明 大社 充(著)『協力のテクノロジー 関係者の相利性をはかるマネジメント』,学芸出版社,2021年 ・田瀬 和夫(著)/SDGパートナーズ(著)『SDGs思考 社会共創編 価値転換のその先へ プラスサム資本主義を目指す世界』,インプレス,2022年 ・内田浩史、堂目卓生(著)『SDGsの時代における価値と経済的価値』,神戸大学出版会,2023年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 「グローバル」概念とグローバル・ビジネスの実際を学ぶ。 | |
2 | 第2回 | 経済学と人間学 | 人間学を基礎とする経済学の重要性について古典時代から学ぶ。 | |
3 | 第3回 | SDGsと経済社会 | SDGsの背景と現在を理解し、世界経済の潮流を学ぶ。 | |
4 | 第4回 | SDGsと日本 | SDGsの指標と日本の課題を照らし合わせて現状を学ぶ。 | |
5 | 第5回 | SDGsと地方創生 | SDGsと地方創生を通じて、グローバルとローカルの関係を学ぶ。 | |
6 | 第6回 | 地域と外国人 | 外国人技能実習生制度や居住支援法人制度など地域と外国人に関する問題や支援事例を学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 演習:社会課題解決の方法と事例学習(1) | 経済社会を構成する企業、行政(政府)、NPO、コミュニティなど様々な主体による課題解決事例を学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 演習:社会課題解決の方法と事例紹介(2) | 同上。 | |
9 | 第9回 | 演習:社会学的想像力(1) | 公的問題と私的問題の区分とそれらの結びつけ方を学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 演習:社会学的想像力(2) | 同上。 | |
11 | 第11回 | 演習:関係者分析(1) | ステークホルダーの概念を学び、関係者の可視化と課題の細分化を行う。 | |
12 | 第12回 | 演習:関係者分析(2) | 同上。 | |
13 | 第13回 | 演習:逆算思考と連関思考(1) | ありたい姿を描きつつ、複数の因子に影響を与える梃子の力点を発見する観点を学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 演習:逆算思考と連関思考(2) | 同上。 | |
15 | 第15回 | 講義全体の振り返り | 授業の目的・目標に沿って振り返りを行い、提出課題を案内する。 |