科目一覧へ戻る | 2024/07/24 現在 |
開講科目名 /Class |
西洋の歴史/Western History |
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授業コード /Class Code |
B000981004 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
BACe422/CSSa007/DSCg418/ECOe205/LAWc019/SDMa007 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
経済学部/Economics |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金5(後期)/FRI5(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
北村 厚/KITAMURA ATSUSHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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北村 厚/KITAMURA ATSUSHI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目の目的は、人文学部DP1に対応します。 「西洋の歴史」では、いわゆるグローバル・ヒストリーを学びます。グローバル化が進む現代において、世界の歴史をただ各国別・時代別に学ぶのではなく、地球儀を俯瞰する視点から世界全体の動きを学ぶことが重要です。そこでは国家や英雄たちではなく、海や山や砂漠を超える人々の動きや、商品の交易、気候や疫病といった自然環境の影響、さらに文字や宗教といった人々の生活にかかわる文化の交流が主人公となります。すなわち異文化間ネットワークの歴史です。 世界中がつながるネットワークの一端には、当然ながら日本も加わっていました。グローバル・ネットワークにおける日本の役割の変遷を知ることによって、日本人の歴史を人類史的な視点で眺めなおすことができます。これによってグローバル時代に主体的に生きる現代人としての自覚と資質を養います。これは高校教員として「歴史総合」や「世界史探究」を教えるために必要なスキルとなります。 なお、この科目の担当者は、世界史を専門として高等学校での専任講師を3年間経験していた、実務経験のある教員です。従ってこの授業では、教職科目として必要な知識として、高校世界史の教科知識を身につけることができます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.世界の諸地域の歴史を、異文化ネットワークの観点から結び付けて説明することができる。 2.KP法によって世界史の授業を実践することができる。 3.世界史の問題をつくることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
グローバル・ヒストリー 歴史総合 世界史探究 KP法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
2種類の授業方式を交互に実施します。 ①テキストを基に教員が全体的な流れを説明し、その後KP法による教材作成をグループで行います。次の回でKP法による授業実践をします。 ②学生自身に世界史のテスト問題を作成してもらい、その評価と修正をフィードバックとして行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
この授業は社会科・地理歴史科教員のためのスキル育成を1つの目標にしています。その目標を共有しない学生でも受講は可能ですが、話し合いや発表などを常に行いますので、積極性を持って参加してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
予習として毎回、テキストの当該部分を一通り読み込んでから受講してください。復習として受講後は問題作成の課題などに取り組みます。合計2時間程度の時間外学修が必要です。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
KPシートを提出します。また、問題作成をMoodleで提出します。毎回課題について教員からフィードバックを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の課題5点×14=70点、第15回で実施する最終テスト30点で成績評価します。 KPシートはシートの完成度と模擬授業の出来により判定します。 問題作成は、授業内で示す基準(詳細かつ段階的であるため、シラバスでは省略する。必ず授業に出て確認すること)に基づいて判定します。 |
テキスト /Required Texts |
北村厚『教養のグローバル・ヒストリー 大人のための世界史入門』ミネルヴァ書房、2018年 |
参考図書 /Reference Books |
適宜紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 歴史総合・世界史探究の考え方 | 2022年度から高校で始まった新学習指導要領の新科目「歴史総合」と「世界史探究」は、これまでの世界史A・Bとはどう違うのでしょうか。「主体的、対話的で深い学び」と「問い」をキーワードにして解説するとともに、現在の教育現場の状況について講義します。 | |
2 | 第2回 | 『教養のグローバル・ヒストリー』について | テキストとして扱う『教養のグローバル・ヒストリー』の概要を説明します。特にグローバル・ヒストリーとは何なのかという問いから、歴史教育のあり方について理解を深めます。さらに、今後の授業の進め方についてレクチャーします。 | |
3 | 第3回 | 大モンゴルのユーラシア:13世紀 | テキスト第5章の内容の全体像についてレクチャーし、その一部をKP法で授業します。それをモデルにして、残りの内容についてKPシートを作成します。 | |
4 | 第4回 | 第5章の授業実践 | 前回作成したKPシートを用いて、模擬授業を行います。また、課題として試験問題を作成します。教員が一般的な四択問題の作り方をレクチャーしますので、そのルールを守ったうえで問題作成を実践します。 | |
5 | 第5回 | ユーラシア・ネットワークの危機:14世紀 | テキスト第6章の内容の全体像についてレクチャーし、KPシートを作成します。 | |
6 | 第6回 | 第6章の授業実践 | 前回作成したKPシートを用いて、模擬授業を行います。また、課題として試験問題を作成します。 | |
7 | 第7回 | 大交易時代の到来:15世紀 | テキスト第7章の内容の全体像についてレクチャーし、KPシートを作成します。 | |
8 | 第8回 | 第7章の授業実践 | 前回作成したKPシートを用いて、模擬授業を行います。また、課題として試験問題を作成します。 | |
9 | 第9回 | 世界の一体化:16世紀 | テキスト第8章の内容の全体像についてレクチャーし、KPシートを作成します。 | |
10 | 第10回 | 第7章の授業実践 | 前回作成したKPシートを用いて、模擬授業を行います。また、課題として試験問題を作成します。 | |
11 | 第11回 | 大交易時代の終焉:17世紀 | テキスト第9章の内容の全体像についてレクチャーし、KPシートを作成します。 | |
12 | 第12回 | 第8章の授業実践 | 前回作成したKPシートを用いて、模擬授業を行います。また、課題として試験問題を作成します。 | |
13 | 第13回 | アジア/大西洋の分岐点:18世紀 | テキスト第10章の内容の全体像についてレクチャーし、グループワークに取り組みます。また、試験問題作成の課題も課します。 | |
14 | 第14回 | 不平等なネットワークの構築:19世紀前半 | テキスト第11章の内容の全体像についてレクチャーし、グループワークに取り組みます。また、試験問題作成の課題も課します。 | |
15 | 第15回 | 総復習 | 全体の復習として、これまで作成したテスト問題に取り組みます。 |