科目一覧へ戻る | 2024/09/18 現在 |
開講科目名 /Class |
法と裁判Ⅱ(兵庫県弁護士会提携講座)/Law and ProcedureⅡ |
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授業コード /Class Code |
B203271001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWg005 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(後期)/FRI4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
中園 江里人/NAKAZONO ERITO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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春日 勉/KASUGA TSUTOMU | 法学部/Law |
中園 江里人/NAKAZONO ERITO | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、身近な実例についての検討を通じて、法の性質や民事・刑事・行政の各法分野の基本的な知識を修得することを目的とします。この科目は、各法の本格的な学修の導入として位置づけられます。また、よりよい学生生活(消費者生活を含む)を送るための実践知を獲得することも、目的とします。法学部DPとの関係では、「法の理念および現実の社会における法の運用を踏まえ」ること(知識・理解)、「社会における各種の問題について、その要点を把握」すること(汎用的技能)、「公共的事柄に関心と責任感を持ち、公平性と客観性を重視」する姿勢(志向性)を涵養すること、を目的とします。|なお、この科目の担当者は、弁護士として20年超の実務経験のある教員ですので、現実の社会的紛争やその実際の法的処理過程などについても、適宜紹介・解説されます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1 法が可変的な問題解決の道具であることを、(報道等で日々接する)実例に則して説明することができる(知識、態度・習慣、技能)。|2 民事法・刑事法・行政法の基本的な内容を、説明することができる(知識)。|3 各法について個別に詳しく学ぶ意欲を高める(態度・習慣)。|4 消費者被害などの社会(学生)生活上のトラブルを回避し、よりよい社会(学生)生活(消費者生活を含む)を送ることができるようになる(知識、態度・習慣、技能)。 |
授業のキーワード /Keywords |
消費者被害、アルバイト、交通事故、SNS、アルコール、薬物、冤罪、DV、結婚、離婚、相続 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
第1回~第13回については、授業の前半60分程度で解説・質疑応答を行い、後半の30分程度はその回で扱った内容についての確認テストを実施します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
講義を聴くという受け身の姿勢ではなく、議論に参加するという積極的な姿勢で臨んでくください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
予習:配付資料を読み、理解できる部分と理解できない部分を切り分けて、授業に臨んでください。(60分程度)|復習:予習段階で理解できなかった箇所を理解できたことを確認したうえで、全体について授業(議論)の内容をふまえて整理し、適切な質・量の知識を定着させてください。(60分程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
第1回~第13回の授業時間内に、確認テストを実施します。|確認テストの回答にパソコン等の電子機器を使いますので、毎回の授業にパソコン等を持参してください。 ※第1回授業前に事前検討課題を配布しますので、自分なりの回答を用意して第1回目の授業に出席してください。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
確認テスト100%|(第1回~第13回の授業時間内に実施する確認テストを、それぞれ10点満点で採点し、高得点のものから順に最大10回分を合計して、評価します) |
テキスト /Required Texts |
指定しません。教材・資料を配付します。 |
参考図書 /Reference Books |
三菱総合研究所『リスクに備える最新情報版 大学生が狙われる50の危険』青春出版社 2023年 1,100円 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 消費者被害1 | 「ワンクリック請求・架空請求」「ネット通販・オークション」「新聞の訪問販売」「光回線サービス」などの実例と、それらへの対処法・法的規律を学びます。 | |
2 | 第2回 | 消費者被害2 | 「中古車購入」「タレント・モデル契約」「エステ契約」「マルチ商法」「情報商材」などの実例と、それらへの対処法・法的規律を学びます。 | |
3 | 第3回 | 消費者被害3 | クレジットカード、学生ローン、連帯保証の仕組みと、それらを原因とする多重債務について学び、それへの対処手段である倒産手続の概要を学びます。 | |
4 | 第4回 | アルバイトをする | 「ブラックバイト」などの実例と、それらへの対処法(予防法)・法的規律を学びます。 | |
5 | 第5回 | 交通事故1 | 交通事故の実例を素材として、民事責任(損害賠償)、刑事責任(刑罰)、行政責任(免許取消等)の内容・違いについて学びます。 | |
6 | 第6回 | 交通事故2 | 交通事故の実例を素材として、民事・刑事・行政の各責任が、具体的にどのように現実化するかを学びます。民事責任に関しては、損害賠償に関する複数の基準(自賠責、任意保険、裁判)などについても触れます。 | |
7 | 第7回 | ソーシャルメディアを使う | 「ネット中傷」「さらし投稿」等を素材として、不適切な投稿が招く民事・刑事の責任について学び、ソーシャルメディアの適切な使用方法について考えます。 | |
8 | 第8回 | 著作権 | 「自炊」などの実例を素材として、著作権の基本について学び、著作物の適正利用について考えます。 | |
9 | 第9回 | アルコール・薬物 | 「コンパによる飲酒強要」や「脱法ドラック」などの実例を素材として、アルコールや薬物に関する民事・刑事の責任等について学びます。 | |
10 | 第10回 | 痴漢? | 「通学電車内における痴漢被害」を素材として、刑事手続の基本を学びます。 | |
11 | 第11回 | DV | 「精神的暴力」「身体的暴力」「性的暴力」「経済的暴力」の実例を素材として、DVとは何か、DVの民事・刑事の責任、DVの予防・対処などについて学びます。 | |
12 | 第12回 | 結婚・離婚 | 結婚と離婚に関する実例を素材として、結婚と離婚をめぐる諸問題(身分関係、財産関係)について学びます。 | |
13 | 第13回 | 相続 | 相続に関する実例を素材として、相続をめぐる諸問題(相続人、法定相続分、遺言、遺留分等)について学びます。 | |
14 | 第14回 | 不妊治療と生殖補助医療 | 代理出産、人工授精、出生前診断、性同一性障害性転換手術など生命倫理と法について検討する。 | |
15 | 第15回 | 「子」とは何か | 「嫡出推定」の問題を取り上げ、この問題をめぐる裁判や法改正について検討する。 |