科目一覧へ戻る | 2024/09/18 現在 |
開講科目名 /Class |
民事訴訟法Ⅱ/Law of Civil ProcedureⅡ |
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授業コード /Class Code |
B203051001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
LAWc050 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
法学部/Law |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(後期)/TUE2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
林 昭一/HAYASHI SHOICHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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林 昭一/HAYASHI SHOICHI | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目は、法学部のディプロマ・ポリシーのうち、「1. 知識・理解」及び「2. 汎用性技能」に対応し、民事訴訟法の学修を通じて法的素養を身につけること、法的思考に基づいた説得力ある解決指針を示すことを目指す。 本科目は、コース専門教育科目に属し、「執行・倒産法」の学修の前提として位置づけられる。「民事訴訟法Ⅰ」を前期に履修し、本科目を後期に履修することにより、発展的・応用的知識を身につけることができる。また、「執行・倒産法」を同じく後期、あるいは次年度に履修することにより、「民事手続法」全体を体系的・立体的に理解することができる。 人が社会生活を営む上で、どうしても紛争は起こるものであり、それを解決するための公的な手段として民事訴訟があり、その手続を規律しているのが民事訴訟法である。権利義務の発生・消滅などを規律する民法・商法等の「民事実体法」とともに、権利の実現・救済過程を規律する「民事手続法」を学ぶことで、実体法と手続法を含めた「民事法」全体の立体的な理解を深められる。 この講義では、民事訴訟法Ⅰで取り扱うことができなかった論点を中心に説明を行うものである。民事訴訟法Ⅰで学修した知識を基に、発展的な問題にも取り組む。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・民事訴訟制度の全体像の理解、及び、原理原則や基本概念などを理解できるようになる。 ・個別の問題について、これまでに展開されてきた学説及び判例の理論を理解できるようになる。 ・学習した事項を与えられた事案にあてはめて説明できるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
紛争解決 裁判 民事法 手続法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
テキストと配布資料、スライドを用いて授業を行います。授業スケジュールは、下記の授業計画にしたがって進めますが、授業の進行状況等に応じて変更することがあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
毎回必ず六法を持参すること。 この授業を理解するためには、民事訴訟法Ⅰを履修していることはもちろんのこと、民法や商法等の民事実体法に関する基本的な知識が必要となる、これらの科目を既に履修しているか、又は並行して履修することが望ましい。 メモやノートを取ること。 授業に関する内容であっても、私語は厳禁である。他の受講生の迷惑になる行為があった場合には、退室していただくことがある。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習としては、テキストの該当箇所を読むようにしてください。(目安として1時間) 事後学習では、テキスト及び配布資料の事例問題を解き、分からないところがある場合にはテキストと配布資料の内容を読み直してください。(目安として1時間) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
レポート課題を中間に1回提出してもらいます。レポートの書き方については、講義内で詳しく説明する予定です。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験(60%)、中間レポート(40%)で総合的に評価する。 民事訴訟の流れや原理原則、基本概念を事例に当てはめて適切に説明できる者には、SまたはA、理解できていると認められる者にはB、最低限の知識を習得している者にはC、最低限の知識の習得が認められない者にはDとする。 フィードバック:レポート課題については、解答と解説を講義内で行う予定である。 |
テキスト /Required Texts |
・越山和広『ベーシックスタディ民事訴訟法[第2版]』(法律文化社、2023年) 定価3,300円を指定する。授業はテキストに沿って授業を行うものであるが、受講生は他の教科書や参考書を使用してもよい。 ・六法 |
参考図書 /Reference Books |
・三木浩一・笠井正俊・垣内秀介・菱田雄郷『有斐閣リーガルクエスト・民事訴訟法[第4版]』(有斐閣、2023年) ・松本博之・上野泰男『民事訴訟法[第8版]』(弘文堂、2015年) ・山本弘・長谷部由紀子・松下淳一著『有斐閣アルマ・民事訴訟法[第4版]』(有斐閣、2023年) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 民事訴訟の基本原則 | ガイダンス。民事訴訟法Ⅰのおさらい。 |
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2 | 第2回 | 証明責任 | 事実上の推定、表見証明 予習:Lesson15を読む |
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3 | 第3回 | 証拠調べ | 事実認定と証拠について検討する。 予習:Lesson16~17を読む |
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4 | 第4回 | 既判力1 | 既判力のおさらい、一部請求と既判力 予習:Lesson21~23を読む |
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5 | 第5回 | 既判力2 | 判決効に対する論点 予習:Lesson24を読む |
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6 | 第6回 | 複数請求1 | 複数請求、請求の客観的併合、訴えの変更 レポート課題について説明し、レポートの書き方についてもレクチャーする。 予習:Lesson25のⅠ~Ⅲを読む |
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7 | 第7回 | 複数請求2 | 反訴、中間確認の訴え、口頭弁論の併合 予習:Lesson25Ⅳ~Ⅵを読む |
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8 | 第8回 | 共同訴訟1 | 共同訴訟、通常共同訴訟 予習:Lesson26のⅠ~Ⅲを読む |
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9 | 第9回 | 共同訴訟2 | 共同所有関係と訴訟共同の必要 予習:Lesson26のⅣ~Ⅴ・27のⅠを読む |
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10 | 第10回 | 共同訴訟3 | 同時審判の申出がある共同訴訟、主観的追加的併合 予習:Lesson27を読む |
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11 | 第11回 | 訴訟参加・訴訟承継1 | 補助参加、訴訟告知 予習:Lesson28のⅠ・Ⅱを読む |
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12 | 第12回 | 訴訟参加・訴訟承継2 | 独立当事者参加、参加承継・引受承継 予習:Lesson28のⅢ・Ⅳを読む |
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13 | 第13回 | 上訴 | 控訴・上告について学ぶ。 予習:Lesson29を読む |
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14 | 第14回 | 再審 | 抗告、再審についてみていく。 予習:Lesson29を読む |
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15 | 第15回 | 総まとめ | これまでの講義についておさらいする。 |