科目一覧へ戻る | 2024/07/30 現在 |
開講科目名 /Class |
輸血・移植検査学実習 【臨検】/Practice in Transfusion and Transplant Examination |
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授業コード /Class Code |
B103681001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
NMTk003 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
栄養学部/Nutrition |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水1(後期),水2(後期)/WED1(AUT.),WED2(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
坊池 義浩/BOUIKE YOSHIHIRO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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坊池 義浩/BOUIKE YOSHIHIRO | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(実習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
◎ディプロマ・ポリシーとの関係 1. 輸血医療の重要性を学修し、将来臨床検査技師として安全かつ有効な輸血医療に関われることを目的とする。 2. 専門分野に高い関心を持ち、専門領域の課題を考察し、解決するための知識や技能を身につけることを目的とする。 ◎赤血球血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験と一連の輸血前検査と、その検査結果の解析と評価ができることを目的とする。 ◎使用する検体等は感染性の危険性があるものと認識して、実験衣は清潔にし、実習態度に十分な配慮を行うこと。また、感染性廃棄物の処理や清掃について修得すること。 検体および検査結果の取り扱いについて、守秘義務や倫理規定を学修すること。 ◎なお、この授業の担当者は、1983年4月から33年間、臨床免疫学に関わる業務に携わっていた。実務経験のある教員であるので、より実践的な観点から臨床免疫学の重要性と検査技術を解説するものとする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1. 輸血関連検査の注意点が理解できる。 2. 輸血関連検査の各方法について測定原理を説明できる。 3. 輸血関連検査の各方法について準備・操作・判定ができる。 4. 輸血関連検査の結果を解釈できる。 5. 輸血関連検査の結果を評価できる。 6. 予期しない反応に対して、その後の対処法について説明できる。 7. 検査に使用した検体管理の重要性を説明できる。 8. 検査データの管理の重要性を説明できる。 9. 検査に関する守秘義務や倫理規定を遵守することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
ABO血液型検査、RhD血液型検査、不規則抗体検査、交差適合試験、試験管法、スライド法、カラム凝集法、直接抗グロブリン試験、酸解離法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
班ごとに分かれ協力して実習を進めていってください。 輸血医療に関連する他項目の検査について、検査方法を解説して円滑に実習を進め、期待された結果を導き出します。 手技で不明な点があれば担当教員に指導を受けて確認のうえ進めていってください。 実習後には結果の解釈について解説します。 受講生へ質問し、解答を求める場合があります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
輸血・移植検査学IとIIの内容を振り返り、事前に予習と復習をしておくこと。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
実習の終わりに次回の実習内容を伝えますので、事前にテキストの該当部分を読んで実習に臨んでください(30分程度)。 各回の実習に関連した臨床検査技師国家試験の過去問題を解いてください(120分程度) その中でわからない部分は教科書を振り返ってください。 教員に個別で質問するなど、最終的な知識の落とし込みを行ってください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回実習のレポート提出を求める。実習のレポートは、目的・方法・結果・考察でまとめる。レポートは確認した上で返却し、復習に活用してもらう。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
実習態度及び質疑応答20%、実習手技と結果の解釈30%、レポート30%、小テスト20%。 |
テキスト /Required Texts |
『最新 臨床検査学講座 免疫検査学』窪田哲朗他共著 医歯薬出版株式会社 本体 5,600円+税 |
参考図書 /Reference Books |
『ポケットマスター臨床検査知識の整理 臨床免疫学』坊池義浩他著 医歯薬出版株式会社 本体3,300円+税 『臨床検査技師イエロー・ノート3nd edition』坊池義浩他著 メジカルビュー社 本体6,800円+税 『免疫検査学 実習書』加藤亮二編著 日本臨床検査学教育協議会監修 医歯薬出版株式会社 本体3,600円+税 『輸血・移植検査学 実習書』永尾暢夫編著 日本臨床検査学教育協議会監修 医歯薬出版株式会社 本体3,000円+税 『臨床免疫検査 技術教本』日本臨床衛生検査技師会監修 丸善出版 本体4,800円+税 『輸血・移植検査 技術教本』日本臨床衛生検査技師会監修 丸善出版 本体4,900円+税 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 輸血検査の基本技術 | 器具の使用方法と注意点について学習する。実習前の試薬及び検体の調製など準備を行う。 感染性廃棄物の処理について学習する。 |
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2 | 第2回 | 赤血球血液型検査(ABO, RhD血液型検査)-1 | ABO血液型検査とRhD血液型検査のスライド法と試験管法を実習する。 試験管法は生理食塩液法を実習する。 |
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3 | 第3回 | 赤血球血液型検査(ABO, RhD血液型検査)-2 | ABO血液型検査とRhD血液型検査のカラム凝集法を実習する。 抗A、抗B、抗Dカセットを使用する。 |
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4 | 第4回 | ABO血液型精査 | ABO血液型精査としてオモテ検査、ウラ検査の反応態度を観察するとともに、レクチンとの検査や唾液検査を実習する。 | |
5 | 第5回 | 不規則抗体検査(スクリーニング) | 不規則抗体スクリーニングの試験管法を実習する。 生理食塩液法とPEGを用いた間接抗グロブリン法を実習する。IgG感作血球との反応を理解する。 |
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6 | 第6回 | 不規則抗体検査(同定)-1 | 不規則抗体同定の試験管法を実習する。 生理食塩液法とPEGを用いた間接抗グロブリン法を実習する。IgG感作血球との反応を理解する。 |
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7 | 第7回 | 不規則抗体検査(同定)-2 | 不規則抗体同定のカラム凝集法を実習する。 抗IgGカセットを使用する。 |
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8 | 第8回 | 交差適合試験 | 交差適合試験主試験の試験管法を実習する。 生理食塩液法とPEGを用いた間接抗グロブリン法を実習する。 |
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9 | 第9回 | 直接抗グロブリン試験、抗体解離試験 | 直接抗グロブリン試験を実習する。IgG感作血球との反応を理解する。 直接抗グロブリン試験陽性であることを確認して酸解離法を実習する。 |
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10 | 第10回 | 解離液の抗体検査 | 酸解離法で得られた解離液の抗体検査を実習する。 PEGを用いた間接抗グロブリン法を実習する。IgG感作血球との反応を理解する。 |
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11 | 第11回 | その他の輸血関連検査 | 不規則抗体検査の酵素法を実習する。 赤血球タイピングを実習する。 |
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12 | 第12回 | 検査結果の解析と評価 | 各輸血関連検査の結果を解釈して評価する。 予期しない反応に対して、その後の解決策を考える。 |