基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	民法研究演習ⅤＡ／Seminar in Civil Law for Doctoral Course ⅤA
授業コード ／Class Code	K020541001
ナンバリングコード ／Numbering Code
開講キャンパス ／Campus	ﾎﾟｰﾄｱｲﾗﾝﾄﾞ
開講所属 ／Course	博士／
年度 ／Year	2024年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	通年集中／FULL-YEAR INTENSIVE
曜日・時限 ／Day, Period	他／OTHERS
単位数 ／Credits	2.0
主担当教員 ／Main Instructor	田中　康博／TANAKA YASUHIRO
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
田中　康博／TANAKA YASUHIRO	法学部／Law

授業の方法 ／Class Format	演習
授業の目的 ／Class Purpose	この講義は、法学研究科博士後期課程(法学専攻)の「教育課程編成・実施の方針」である、「｢研究演習｣を通じて、法学の各専攻分野における研究をより深化させ、より高度な専門的能力及びその成果の公表に必要な実践的能力を養う。」ことを目的として、法学研究科博士後期課程(法学専攻)の「修了認定・学位授与の方針」である「専攻分野における理論的・実践的観点を抽出して、それを研究対象として追求する高度な能力を養い、研究者、実務家、あるいは専門的職業人にふさわしいレベルでの研究成果の発表(研究報告、論文作成)ができる。」を目指すものである。   具体的には､「〔主としてドイツ〕人格権法」に関するここ40年の法発展の詳細な研究である斉藤博『人格権法の発展』(2021年、弘文堂)の講読・検討を通じて民法に関する高度な研究を追究するにふさわしい専門的知識を修得し、研究者、実務家、あるいは専門的職業人にふさわしいレベルでの研究成果発表(研究報告、論文作成)ができる能力を養うことを目的とする。
到　達　目　標 ／Class Objectives	1. 外国法〔ここではドイツ法・スイス法〕に関する判例・学説を的確に読み取ることができる(教科書で取り扱われているのは「ドイツ法」及び「スイス法」である。) 2. 読み取った内容を簡潔に説明できる。 3. 教科書に付された脚注にも拠り、記述内容を的確に評価できる。
授業のキーワード ／Keywords	民法  人格権法  ドイツ法  スイス法
授業の進め方 ／Method of Instruction	・受講者が各指定範囲の内容を報告し、報告に基づく受講者間の質疑応答により、その内容についての理解を深める。
履修するにあたって ／Instruction to Students	日本における人格権法及びドイツ法についての基礎的な理解が必要である。 ドイツ語の基礎的な能力が必要である。
授業時間外に必要な学修内容・時間 ／Required Work and Hours outside of the Class	この科目では、予習・復習等のために１回の講義あたり4時間の講義時間以外での学修が必要となる。 1.講義が滞りなく進行するように、報告者以外の受講者も、教科書の内容について十分に検討した上で講義に臨まなければならない。 2.講義終了後は上記到達目標の達成のために必要な纏めを行わなければならない。
提出課題など ／Quiz,Report,etc	最終課題以外には課題提出はない。
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	次の①②に基づき､本授業の到達目標に対する到達度に即して評価する。 ①講義への貢献(講義での発言等)    20点 ②研究課題  80点 3分の2以上の出席者で且つ①②の合計が60点以上を合格とする｡
テキスト ／Required Texts	斉藤博・人格権法の発展(2021年、弘文堂)
参考図書 ／Reference Books	斉藤博・人格権法の研究(1979年) 五十嵐清・人格権論(1989年)

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	01	・「はじめに」 ・第1章  の後の法発展 ・資料Ⅰする一考察」	・「はじめに」 ・第1章  連邦通常裁判所(BGH)による一般的人格権の証人とその後の法発展 ・資料Ⅰ「人格権法の発展に関する一考察」
2	02	承前	・「はじめに」 ・第1章  連邦通常裁判所(BGH)による一般的人格権の証人とその後の法発展 ・資料Ⅰ「人格権法の発展に関する一考察」
3	03	・ 第2章 ・ 第3章	・ 一般的人格権と連邦憲法裁判所(BVerfG) ・  欧州人権裁判所(EGMG)の関与
4	04	・第4章  ・第5章・第6章	・一般的人格権と著名人 ・一般的人格権と芸術の自由 ・一般的人格権と財産権
5	05	承前	・一般的人格権と著名人 ・一般的人格権と芸術の自由 ・ 一般的人格権と財産権
6	06	承前	・ 一般的人格権と著名人 ・ 一般的人格権と芸術の自由 ・ 一般的人格権と財産権
7	07	承前	・  一般的人格権と著名人 ・ 一般的人格権と芸術の自由 ・ 一般的人格権と財産権
8	08	承前	・  一般的人格権と著名人 ・ 一般的人格権と芸術の自由 ・ 一般的人格権と財産権
9	09	第7章	・一般的人格権の主体
10	10	第8章	・ スイスにおける法発展
11	11	第9章	・新たなテクノロジーと一般的人格権
12	12	第10章	・ 一般的人格権の救済
13	13	承前	・一般的人格権の救済
14	14	第11章	・ 日本における法発展
15	15	課題報告	これまで検討したテーマについて最も関心があつたテーマについて更に考究して報告する。(評価方法②研究課題を兼ねるものであってもよい)。