科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
演習(1年次)/Research Seminar |
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授業コード /Class Code |
K010271001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
博士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
吉村 征浩/YOSHIMURA YUKIHIRO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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吉村 征浩/YOSHIMURA YUKIHIRO | 栄養学部/Nutrition |
授業の方法 /Class Format |
演習・講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目は、食品薬品総合科学研究科のDPに示す栄養、食品、薬品、医療の分野に関して、最先端の高度な知識を修得し、研究対象や研究方法を自ら見出し、展開する研究遂行能力を獲得し、栄養学と薬学の境界領域での斬新な発想、論理的な思考によって社会の発展と科学の進歩に貢献でき、さらに国際的に活動できる能力を身につけたオピニオンリーダーになる能力の滋養を目的としている。したがって、本科目は単に研究分野の知識を追い求めるだけのものではなく、専門知識を基に科学的根拠に基づく発想力と展開力の獲得・成長に向けて知識を活用し実践するものである。本研究室は「基礎食品薬品科学講座」の「栄養学分野」を専門領域としており、特に食・栄養・健康分野における汎用的な能力や素養を育むとともに、食品成分や生体代謝物が健康に与える影響に関して高度な知識を集積することで、食品・医薬品分野の基礎研究・応用研究・企画開発に資する高度な専門性を付与するものである。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
【演習(1年次)の活動成果としての目標(成績評価対象)】 ・ 専門分野において、膨大な情報を整理・活用して新たな課題を自ら発見できる ・ 専門分野において、発見した課題について論理的思考に基づいて文章で表現できる ・ 専門分野において、発見した課題について的確にプレゼンテーションできる ・ 専門分野において、発見した課題について論理的思考に基づいてディベートできる ・ 発表会において、自身の研究背景や成果を理路整然と発表でき、専門家と討論できる ・ 自身の研究内容・成果について、要旨やプロシーディングとして専門的に表現できる ・ 所属研究室の学生(4回生・修士課程)に対し、専門知識を教授できる ・ 専門の類似したグループについて、サブリーダーとして研究をマネージメントできる 【演習を通じて育む素養としての目標】 ・ 最先端の高度な専門知識を身につける ・ 斬新な発想と論理的な思考によって、研究課題を自ら設定できる ・ 研究対象や研究方法を自ら見出し、単独で研究計画を作成できる ・ 研究成果を取りまとめ、専門学会でのポスター・口頭発表で発信できる ・ 専門的な語学力(英語・日本語)を高め、研究成果を論文により国際的に発信できる ・ 学部生や大学院生(修士課程)に対し、単独で指導できる ・ 研究室マネージメントの概念や手法を理解し、研究者として参画できる |
授業のキーワード /Keywords |
高度情報利用・プレゼンテーション・ディベート・アカデミックライティング・マネージメント |
授業の進め方 /Method of Instruction |
演習(1年次)は正指導教員の指導の下で、原則として以下の内容で実施される。 基本的な流れとしては、「ジャーナルクラブ」と「プログレスレポート」を交互に実施して、各スキルを実践的に修得・錬磨することを目指す。研究セミナーとは短期的な研究成果をプレゼンテーションし参加者の間で建設的かつ批判的に討論する場であり、ジャーナルクラブとは国際誌に発表された英語論文を講読・発表する場である。ジャーナルクラブは発表者が英語の論文を和訳して互いに発表し合う“抄読会”ではなく、参加者が論文の著者や査読者の視点に立って実験デザインから結論に至るまでの過程を批判的な視点で討論する発表会であり、科学的探究における批判的思考力や科学的根拠に基づく思考力を身につけることを目指している。発表する文献は各人で設定しており、情報を収集・選択し活用する能力を身につけることも目指している。原則として当該分野の研究領域で広く認知される一般・専門誌で発表後2年以内の総説論文に限定している。プログレスレポートは研究室の発表会の前準備も兼ねている。研究の進展具合によっては、得られた成果を学会にて発表することがあり、その場合には要旨・資料の作成と発表練習も演習(プログレスレポート)の一環として実施される。 修士課程における栄養学演習との違いとしては、両発表を講義形式で行うことにより、研究室に所属する学部生・大学院生(修士課程)に対し専門内容を教授するとともに、指導教員から教授した内容に対する指導を受ける点である。また、修士課程の学生の発表に対しては、専門家として教育的な質問・提案を行うとともに、指導教員と専門的な討論を展開する点も栄養学演習と異なる点である。すなわち、本科目は、教授される側として知識・素養を育むだけでなく、自ら獲得した知識・素養を基に、教授する側に立って知識・素養を研磨・成熟させるものであり「指導演習」としての側面を持つ。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
栄養学演習は学生が主体的に実施することから、時間割上配当された時間ですべてを行うことができない。したがって、それ以外の空き時間や土曜日、春季・夏季・冬季休業期間中も実施することがある。栄養学研究で十分な成果が得られれば国内学会や国際学会で発表することがあり(年間1回以上の発表を目標とする)、その際には要旨・資料作成や発表練習会も演習の課題となる。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
実験データを整理し、実験ノート、プレゼンテーションスライドおよび論文に使用できるよう図表を作成しておくこと(適宜)。ジャーナルクラブで発表する文献(英文総説)やその引用文献を収集・精読すること(研究・演習の空き時間に随時:選択した文献や個人の英語力により大きく異なるが、1日に1~4時間の準備で1週間程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
「ジャーナルクラブ」および「プログレスレポート」の担当者は、発表内容の要旨、配布資料および発表スライドを事前に作成し、要旨・配布資料については指導教員用(担当日前日までに提出)と参加学生用(当日配布)を準備すること。学会発表の参加予定者は、本演習とは別に要旨や発表スライドを作成し、指導教員に提出し確認を受けること(随時)。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
要旨・資料等の提出(20%)、ジャーナルクラブ(30%)、プログレスレポート(30%)、指導演習(10%)、発表準備(10%)で評価する。ジャーナルクラブの評価は、発表時の(1)文献、(2)資料、(3)プレゼンテーション、(4)質疑応答 について到達目標に記載の成績評価対象の観点から総合的に評価する。プログレスレポートの評価は、発表時の(1)要旨、(2)スライド、(3)プレゼンテーション、(4)質疑応答 について到達目標に記載の成績評価対象の観点から総合的に評価する。指導演習の評価は指導前後の論文やプレゼンテーションを対象に評価するが、指導力・マネージメント力を身につける実践の場と位置付けているため、特別な場合がない限り評価が80%以下となることはない。成績評価には直接的に関係しないが、国際学会の発表経験とプロシーディングの作成経験があれば、到達目標に十分達しているものと予想される。 |
テキスト /Required Texts |
事前指導に必要となる資料は、指導教員より適宜配布する。演習・発表に必要となる文献等は、各自で検索・収集する(収集が困難な場合は指導教員に相談)。 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 演習内容の説明と修士論文研究発表(研究室学生に対する各人の研究紹介) | |
2 | 第2回 | 研究計画の作成 | 指導教員との研究打ち合わせおよび研究計画の作成 | |
3 | 第3回 | 演習事前指導(1) | 研究倫理・研究マネージメントに関する説明・指導 | |
4 | 第4~5回 | 演習事前指導(2) | 英語(日本語)による専門要旨・論文作成法の基礎に関する指導 ・ アカデミックライティング |
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5 | 第6回 | 演習(1) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ・ ジャーナルクラブ |
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6 | 第7回 | 演習(2) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ・ 研究セミナー(研究室主催の中間報告会の一環として発表) |
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7 | 第8回 | 演習(3) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ・ ジャーナルクラブ |
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8 | 第9回 | 演習(4) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ・ 研究セミナー |
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9 | 第10回 | 演習(5) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ・ ジャーナルクラブ |
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10 | 第11回 | 演習(6) | 担当学生による発表および参加者全員による討論 ・ 研究セミナー |
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11 | 第12回 | 指導演習(1) | 卒業研究発表に対する指導的演習(プレゼンテーション指導) | |
12 | 第13回 | 指導演習(2) | <研究グループを同一とする対象学生がいる場合> ・ 修士論文に対する指導的演習(アカデミックライティング指導) ・ 修士論文発表に対する指導的演習(プレゼンテーション指導) <研究グループを同一とする対象学生がいない場合> ・ 修士論文発表に対する指導的演習(プレゼンテーション指導) <修士学生がいない場合> ・ 指導教員との研究打ち合わせ |
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13 | 第14回 | 指導演習(3) | <研究グループを同一とする対象学生がいる場合> ・ 修士論文に対する指導的演習(アカデミックライティング指導) ・ 修士論文発表に対する指導的演習(プレゼンテーション指導) <研究グループを同一とする対象学生がいない場合> ・ 修士論文発表に対する指導的演習(プレゼンテーション指導) <修士学生がいない場合> ・ ジャーナルクラブ |
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14 | 第15回 | 発表会準備 | 発表会(2年次実施)の準備 |