科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
心理学特別演習Ⅲ/Seminar in Advanced Psychology Ⅲ |
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授業コード /Class Code |
K001341001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
博士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
石﨑 淳一/ISHIZAKI JUNICHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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石﨑 淳一/ISHIZAKI JUNICHI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
博士後期課程においては、3年次は、学位予備論文を4月10日までに研究科科長に提出し、審査を受けます。学位予備論文を提出しない場合は、4月末日までに研究計画書(2000字以上)を研究科長に提出します。なお、学位予備論文を提出しないか審査で不合格になった者の提出期限はその都度別に定められます。 4月の予備論文が審査に合格した者の学位論文の提出期限は、12月10日です。 したがって、研究指導においては、短期的および長期的な研究計画を作成することを通して、具体的なスケジュールを明確化し、その上で計画に沿って着実に研究を遂行しているかどうかをモニタリングするとともに、その中で研究に関する中心的な事項を確認・教授し、また、より発展的なアイデアを展開できるように指導していきます。 本科目は、心理学研究科の博士後期課程のディプロマ・ポリシーに示された次のような事項の獲得を目指します。 1.研究者として自立して研究活動を行い、独創的な研究課題について、柔軟な思考や研究方法をもとに、心理学の発展に寄与するような優れた研究を行うことができる。 2.心理学の高度な知識と技能を活用し、関連する先行研究や研究資料を十分に把握することにより様々な分野の今日的課題を発見し、多角的な考察により心理学の理論と実践を相互に関連づけることで解決の方法を見出すことができる。 3.医療・福祉・教育・司法・産業などの様々な分野で心理学の専門性を必要とする高度専門職業人の指導的役割を果たすため高度な心理学の専門的知識・技能を身につけている。 4.高い倫理性と強固な責任感を持って多様な人々と協働して、学術的な価値を提供する研究者や指導的な高度専門職業人として、継続的に主体的な役割を果たすことができる。 なお、この科目担当者は、医療現場や教育現場で心理専門職としての仕事を経験してきた、30年以上の実務経験のある教員です。従って、実習においては心理専門職の現場での実際の関わり方についても必要に応じて言及します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・自身の研究テーマにおける心理学と関連領域の先行研究を概観し、自身の研究テーマの意義について述べることができる(知識) ・自身の研究テーマにおける的確な研究方法を使用することができる。(知識、技能) ・自身の研究成果を学術的にまとめ、学会その他において発表するために必要な準備ができる。(知識、技能) ・博士論文の作成に対して、自身の研究の進捗状況を把握し、研究計画を適宜修正、発展させていくことができる。(知識、技能) |
授業のキーワード /Keywords |
心理学研究法、研究計画、アカデミック・ライティング、研究発表、指導的な高度専門職業人 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
演習形式で進めます。受講生は研究指導の時間までに必要な資料を用意してプレゼンし、教員とともにその内容を検討します。研究計画の進捗状況を年間スケジュールに沿ってチェックします。適宜、必要な研究計画の修正を実行しながら、研究成果のまとめとその発表を進めていきます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本演習の趣旨を理解し、自身の研究テーマの深化に向けて積極的に議論に取り組んでください。 博士論文の水準として、学会誌等に掲載された原著論文2編以上の内容を含むものでなければならないとされていることに留意してください(なお、共著論文は、筆頭執筆者であること。2編中のうち1編は査読を経ていること)。 また、学位論文の審査基準として以下の5点が示されていますので、研究遂行において留意してください。 (1)学位論文の内容に新規性が認められ、当該分野の発展に貢献できる内容を含むこと。 (2)当該テーマに関する国内外の先行研究を適切に検討し、当該分野の研究動向の中に適切に位置づけ、研究方法と分析が適切であること。 (3)学術論文の構成が的確であり、論理的に一貫した考察を行い、心理学の理論と実践を相互に関連づけていること。 (4)公聴会での論文内容の発表と質疑に対する応答が、高度専門職業人の指導的役割を担うのに相応しい高度な心理学の専門知識・技能に基づくものであり、論理的かつ明確に行われること。 (5)研究倫理について十分理解し、それを遵守していること。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
自主的に研究を遂行しなければなりません。研究指導を受けて進めて行くために、資料の検索、整理、まとめと準備、データの解析、論文の作成など、授業に直接関わる学修として、毎日3時間以上の学修は必要でしょう。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業の都度、進捗状況の分かる文書等資料が必要です。必要に応じてパワーポイントその他の形式を用いてください。科学的分析の説明においては、概念図や結果のまとめ等において適切な図表等を積極的に作成、活用してください。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への積極的参加度(質疑他)(20%)、発表内容(20%)、発表資料(20%)、授業外の学会等での研究活動(40%)、の4点について、それぞれ評価し、その評価結果を合算します。研究活動は、年間を通して、研究計画の作成、その計画に沿った作業の遂行、目標(計画書等の作成や学会等での研究発表、論文作成)の達成度にしたがって評価します。 |
テキスト /Required Texts |
特に指定はしません。 |
参考図書 /Reference Books |
適宜、参考文献等を紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション:学位予備論文の提出 | 授業の進め方について理解し、学位予備論文を提出する。その後のプロセスを教員と協議する。 | |
2 | 第2回~第6回 | 研究計画の策定と研究発表の準備等 | 研究計画書を作成する。院生は先行研究についてサマリ―を行い、教員と討議する。今年度の研究計画における学会等での発表の準備を進める。 | |
3 | 第7回~第10回 | 研究遂行のために必要な知識等の再検討 | 研究遂行と論文作成のために必要な概念、統計解析を含む心理学的方法について、研究計画の遂行にしたがって検討し、また教員と討議する。 | |
4 | 第11回~第14回 | データの収集と分析、解析の実施 | 文献を含むデータの収集を行い、可能な分析、解析を進める。必要な解析方法などについて学修し、また教員と討議する。 | |
5 | 第15回 | 研究遂行状況の中間評価 | 研究計画の遂行状況について院生が自己評価を発表し、教員と討議し、中間評価を行う。 | |
6 | 第16回~第20回 | データの分析、解析結果の検討と研究発表の準備等 | 院生はデータの分析、解析結果について発表し、教員と討議する。また学会、研究会等での発表について準備する。 | |
7 | 第21回~第25回 | 研究遂行のために必要な知識の学修と論文の作成 | 研究遂行のために必要な更なる知識等について確認、学修する。また、院生は論文の進捗状況について報告し、教員と討議する。 | |
8 | 第26回~第28回 | 研究成果のまとめ:学位論文の提出 | これまで研究成果のまとめを行う。学位論文の最終チェックを行い、提出する。 | |
9 | 第29回~第30回 | 3年間の研究活動と成果のまとめ | 3年間の研究活動と成果を整理し、その内容を教員と討議する。また学位論文の公聴会の準備等を行う。 |