科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践/Theory and Practice of Psychology for Family, Group, and Community |
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授業コード /Class Code |
J008742001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(後期)/FRI3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
三和 千徳/MIWA CHITOKU |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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三和 千徳/MIWA CHITOKU | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は心理学研究科の公認心理師必須科目の講義科目であり、社会集団、社会システムに関する心理支援の理論と支援方法について学ぶ。これらは大きく、以下の2つのテーマからなる。①家族関係等の集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法。②地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法。①については、様々なカップルカウンセリングや家族療法の理論と支援方法について学ぶと共に、夫婦や親子の支援に関わる医療、福祉、教育、司法、産業の現場について理解する。②については、グループ療法やコンサルテーション、コミュニティ心理学の理論と支援方法について学ぶと共に、こうした支援に関わる医療、福祉、教育、司法、産業の現場について理解する。この科目は、心理学研究科のDPの以下の項目に関わる。すなわち、DP1に示す「公認心理師の主要5分野等で心理学の専門性を必要とする職業を担うための広い視野に立つ心理学の専門的知識・技能」を学ぶことを目指す。また、同じくDP3の「心理学の理論と実践を相互に関連づけることで、諸分野の今日的課題の解決の方法を見出すこと」、さらにDP4の「高い倫理性と強固な責任感を持って多様な人々と協働し、研究や職務において主体的な役割を果たすこと」を学ぶことを目指す。なお、この授業の担当者は、精神科医として医療機関での臨床業務を32年経験している実務経験のある教員であり、より実践的な観点から講義を行う。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.家族関係等の集団の関係性に焦点を当てた心理支援の理論と方法について説明できる。 2.地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法について説明できる。 3.他職種の協働、連携、地域援助等の重要性と方法について説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
心理支援、集団、家族、地域、連携 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
家族関係・集団・地域社会のテーマについて参加者が輪番でテキストや学術論文から担当範囲をまとめて報告し、教員から補足や最近の動向を講義し、参加者全員で討論や時にロールプレイを行う。また、毎授業、ショートレポートの提出を求める。ショートレポートの内容や学生からの質問は次回以降の授業でフィードバックを行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
発表を担当する心理支援についてのテキストを読むことは当然として、それに関連する学術論文なども読んでおくこと。また発表は必ずレジュメを準備すること。絶対に無断欠席をせず、自分の発表に関しては責任を持ち、やむを得ず発表ができない場合には事前に他の人と交渉して交代すること。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事前学習として、テキストと関連する学術論文を読んで、発表の準備をする(目安として2時間)。事後学習として、教員から解説・指摘された点や、質疑応答で扱われた点を調べ、理解を深める(目安として1時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎授業、ショートレポートの提出を求める。ショートレポートの書き方や評価ポイントは授業ごとに説明を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
3分の2の出席で評価の対象となる。発表の内容(50%)やショートレポート(50%)にもとづき総合的に評価を行う。 |
テキスト /Required Texts |
公認心理師 実践ガイダンス 3.家族関係・集団・地域社会 野島 一彦・岡村 達也 (監修), 布柴靖枝・坂東充彦 (編著) 木立の文庫 |
参考図書 /Reference Books |
必要に応じて授業中に提示する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 生物―心理―社会モデル | 統合的パラダイムの認識、「素因-ストレス」モデルなどを学ぶ。 | |
2 | 第2回 | 集団(グループ)療法 | 個人から人間関係へ、集団・集団療法とは何か、などを学ぶ。 | |
3 | 第3回 | カップル療法と家族療法 | カップルの葛藤、合同療法の考え方などを学ぶ。 | |
4 | 第4回 | コミュニティ心理学 | 予防と精神保健、精神保健に関わる制度などを学ぶ。 | |
5 | 第5回 | コミュニティにおける心理支援 | 心理職の役割、アウトリーチ、政策との関わりなどについて学ぶ。 | |
6 | 第6回 | グループを通しての心理支援 | 介入法としての集団的アプローチの実際について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 前半の振り返りとまとめ | 前半の振り返りとまとめを行います。 | |
8 | 第8回 | 個人療法と家族療法を比較する(1) | 心理支援の方法として、個人療法のパラダイムと比較しながら家族療法のパラダイムについて理解を深める。 | |
9 | 第9回 | 個人療法と家族療法を比較する(2) | 心理支援の方法として、個人療法のパラダイムと比較しながら家族療法のパラダイムについて理解を深める。 | |
10 | 第10回 | 家族を通しての心理援助(1) | 家族療法のパラダイム、システムズ・アプローチ、ブリーフセラピーについて学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 家族を通しての心理援助(2) | 家族構造論と機能論、ジェノグラムの理解と活用の仕方などを学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 家族を通しての心理援助(3) | ライフサイクルと子育て支援、愛着と世代間伝達などについて学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 問題の統合的な理解とアプローチ(1) | 個人心理療法と家族療法を理解した立場から、クライエントの問題をめぐる統合的なアセスメントとアプローチについて学ぶ。 | |
14 | 第14回 | 問題の統合的な理解とアプローチ(2) | 個人心理療法と家族療法を理解した立場から、クライエントの問題をめぐる統合的なアセスメントとアプローチについて学ぶ。 | |
15 | 第15回 | 全体の振り返りとまとめ | 全体の振り返りとまとめを行なう。 |