科目一覧へ戻る | 2024/07/18 現在 |
開講科目名 /Class |
企業論特殊講義/Advanced Lecture on Modern Enterprise Theory |
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授業コード /Class Code |
J003151001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
修士/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
通年/FULL-YEAR |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(前期),火2(後期)/TUE2(SPR.),TUE2(AUT.) |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小澤 優子/OZAWA YUKO |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小澤 優子/OZAWA YUKO | 経営学部/Business Administration |
授業の方法 /Class Format |
「演習」 |
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授業の目的 /Class Purpose |
近年、グローバル化による企業経営の効率性重視や企業不祥事の多発により、コーポレート・ガバナンス(企業統治)に関する議論がさまざまな観点から行われている。本講義の主題は、このようなコーポレート・ガバナンスの問題について、日本やアメリカ、ドイツでの議論を理論と実践の両側面から捉え、明確化していくことである。 このことを通じて、各国の株式会社の仕組みを明確化すること、さらには、コーポレート・ガバナンスの議論における制度的側面を理解することを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・株式会社をはじめ、さまざまな企業形態について説明することができる。また、他国の会社制度について議論することができる。 ・コーポレート・ガバナンス(企業統治)の意味や問題領域を理解し、それに関連した記事やニュースに対して適切なコメントをすることができるようになる。 ・企業経営がどのようになされるべきであるのか、自らの意見を述べることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
株式会社、株主総会、取締役会、監査役会、コーポレート・ガバナンス、所有と経営の分離、ステークホルダー、政策保有株式、社外役員 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
演習形式で進めます。指定した図書の輪読を行い、そのうえで、実践と関連付けたディスカッションを行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
遅刻や欠席は原則認めません。また、積極的に授業に参加することを求めます。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
輪読をしてもらうので、担当個所の報告準備は必須です。また、報告の担当以外の人も指定した文献を読んできてもらうなどの1時間程度の事前学習が必要になります。また、全ての内容が連続していることから、毎回1時間程度事後学習をすることによって理解を深めていることが不可欠です。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業中に複数回、小レポートの提出が必要となります。これについては、提出の翌週の授業において、模範解答を示したり、再度ディスカッションをすることを通じて、知識の定着を図ります。また、期末の最終レポートの提出を求めます。期末の課題は、提出後に添削をし、個別に返却をする予定です。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
以下3点から総合的に判断します。なお、履修者の人数によっては方法・基準の変更をするので注意すること。 ①担当個所の報告(30%) ②期末最終レポート(30%) ③授業中のディスカッションなどへの参加状況(40%) |
テキスト /Required Texts |
土屋守章・岡本久吉(2003)『コーポレート・ガバナンス論』有斐閣。 |
参考図書 /Reference Books |
久保広正・海道ノブチカ(2013)『EU経済の進展と企業・経営』勁草書房。 吉田和夫・大橋昭一(2015)『最新・基本経営学用語辞典』同文舘出版。 その他、必要に応じて適宜指示します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の進め方や参考文献などを説明する。また、輪読のための分担を決める。 | |
2 | 第2~4回 | さまざまな企業形態 | 企業の生成と発展について理解し、さらには、さまざまな企業形態とその特徴について学習する。 | |
3 | 第5~7回 | 日本の株式会社の特徴 | 日本の株式会社におけるトップ・マネジメント組織の構造について学習する。 | |
4 | 第8~10回 | アメリカの株式会社の特徴 | アメリカの株式会社におけるトップ・マネジメント組織の構造について学習する。 | |
5 | 第11~13回 | ドイツの株式会社の特徴 | ドイツの株式会社におけるトップ・マネジメント組織について理解する。 | |
6 | 第14・15回 | 事例研究とまとめ | 実際の企業におけるトップ・マネジメント組織の構造を明らかにする。また、前期で学習した企業形態や株式会社の特徴についてのまとめを行う。 | |
7 | 第16~18回 | コーポレート・ガバナンスの意味と問題領域 | コーポレート・ガバナンス(企業統治)論の意味や問題領域について学習していく。 | |
8 | 第19・20回 | 日本でのガバナンスの議論 | 日本企業におけるガバナンスの議論を明確化していく。 | |
9 | 第21・22回 | アメリカ企業でのガバナンスの議論 | アメリカ企業におけるガバナンスの議論を明確化していく。 | |
10 | 第23・24回 | ドイツ企業でのガバナンスの議論 | ドイツ企業におけるガバナンスの議論について理解していく。 | |
11 | 第25・26回 | 日本企業とドイツ企業の制度比較 |
まずは日本で近年議論されていることを再度確認し、そののちに、ドイツにおける議論との比較・検討をしていく。日本とドイツのガバナンスの議論における類似点や相違点を明確化する。 | |
12 | 第27・28回 | 事例研究 | 企業が明らかにしているガバナンスレポートや有価証券報告書、統合報告書を取り上げ、実際の企業組織におけるガバナンスの問題に対する取り組みを検討していく。 | |
13 | 第29回 | 報告会 | 前回までに検討した企業の取組について報告し、議論をしていく。 | |
14 | 第30回 | 講義のまとめ | 講義全体のまとめとして、今後の株式会社や企業統治のあり方について考えていく。 |