科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
現代社会と心理学/Modern Society and Psychology |
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授業コード /Class Code |
A003901001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
GENs011 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
竹田 剛/TAKEDA TSUYOSHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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竹田 剛/TAKEDA TSUYOSHI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
メインテーマ:現代社会を生き抜く上で有用な「自信」を高める 本講義は全学のDPに示す,①共通教育等を通じて、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養していること,②獲得した知識や技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め、協働して、社会に役立てることができるようになることを目的とする。 2006年に経済産業省が「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の重要性を提唱した。ただし心理学の観点から付言すると,これらの力をより高め,維持していくためには,“自分の能力や価値などを信じること(日本国語大辞典)”である「自信」を高めることが有益であると考えられる。この講義では,3つのテーマに関する学びを通して,「自信」を高めるための基礎的な理論を理解することを目的とする。具体的には①まず心理学とはどういう学問なのかという基礎的な観点を得る。これは特に「自信」に関わる側面について扱う。②次に「自信」とは心理学的にどのように捉えられているのかについて理解する。③最後に「自信」を高め,それを維持していくためにカウンセリング現場で実際に用いられている方法について,簡単なワークへの取り組みを通して理解する。 なお,この科目の担当者は公認心理師であり,約10年の臨床経験を有している。現在も病院の心療内科でカウンセリングを行う,実務経験のある教員である。演習の中では,心の病気のありようやカウンセリングの実際の観点からもコメントを返し,実践的な研究へと方向づけていく。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・「自信」(自尊感情など)とその向上・維持に関する基礎的な理解を得る ・自分について振り返り,自分自身に対する理解を深める ・コミュニケーションについて考える |
授業のキーワード /Keywords |
自尊感情,自己効力感,自己肯定感,臨床心理学,パーソナリティ心理学 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本的には講義形式で行い,一部セルフワークを行う。また,理解の確認のために小テストもしくは小レポートを課す。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
事後学習として授業計画の各回の配布資料をよく読んでおくこと(目安として45分)。課題に取り組む際にはさらに授業のポイントを整理し,理解を深めておくこと(目安として30分)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業の内容に関する小テストへの解答もしくは小レポートの提出を求める。またそれらの代替として大レポートも課す。課題総数のうち2/3以上の提出を単位認定の要件とする。なお小テストの正答およびレポートのフィードバックについては次回以降の講義で行うとともに補足の解説を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
課題総数のうち2/3以上の提出を単位認定の要件とする。 小テスト50%・レポート50%。 |
テキスト /Required Texts |
「エッセンシャル心理学」長谷川千洋編 ナカニシヤ出版(第2回~第5回で使用する) |
参考図書 /Reference Books |
講義の時に適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | はじめに,授業の進め方,全体的な諸注意,成績評価などについて説明する。 | |
2 | 第2回 | 心理学の発想を身につける① パーソナリティ心理学 | 「自信」に関わる基礎的な観点として,パーソナリティ心理学の概要を説明する。 | |
3 | 第3回 | 心理学の発想を身につける② 対人心理学 | 「自信」に関わる基礎的な観点として,対人心理学の概要を説明する。 | |
4 | 第4回 | 心理学の発想を身につける③ 集団心理学 | 「自信」に関わる基礎的な観点として,集団心理学の概要を説明する。 | |
5 | 第5回 | 心理学の発想を身につける④ 臨床心理学 | 「自信」に関わる基礎的な観点として,臨床心理学の概要を説明する。 | |
6 | 第6回 | 自信とは何かを知る① 自尊感情の基礎的理論 | 「自信」に関する心理学的構成概念の一つである自尊感情を取り上げ,その基礎的な理論について説明する。具体的にはどのようなパーソナリティと捉えられているのか,身体-心理-社会の3側面にどのような影響を与えるのか等について解説する。 | |
7 | 第7回 | 自信とは何かを知る② 自己受容・自己本来感など | 「自信」に関する心理的構成概念である自己受容・自己本来感・自己肯定感などを取り上げ,その基礎的な理論について説明する。併せて自己愛や仮想的有能感なども取り上げ,「自信」のなかにも心身の健康向上に寄与するものとそうでないものがあることを解説する。 | |
8 | 第8回 | 自信とは何かを知る③ 自己効力感 | 「自信」に関する心理学的構成概念の一つである自己効力感を取り上げ,その基礎的な理論について説明する。具体的にはどのようなパーソナリティと捉えられているのか,身体-心理-社会の3側面にどのような影響を与えるのか等について解説する。 | |
9 | 第9回 | 自信とは何かを知る④ 自尊感情の発展的理論 | 「自信」に関する心理学的構成概念の一つである自尊感情について,その発展的理論について説明する。具体的には自尊感情の状態性や変動性,潜在性について紹介し,近年様々な角度から自尊感情が捉えられていることについて解説する。 | |
10 | 第10回 | 自信を高める① パーソナリティを見直す | 自尊感情を向上するための臨床心理学的アプローチの一つとして,パーソナリティを見直すことについて説明する。具体的には,自尊感情を低めてしまう要因として自己批判や恥,完全主義などを取り上げ,それらのパーソナリティとどう付き合っていくことができるかについて解説する。 | |
11 | 第11回 | 自信を高める② 新たな考え方を身に着ける | 自尊感情を向上するための臨床心理学的アプローチの一つとして,認知再構成法について説明する。具体的には,自尊感情を低めてしまう要因として認知の歪みや中核信念などを取り上げ,どのように新しい認知も兼ね備えてゆくことができるかを解説する。 | |
12 | 第12回 | 自信を高める③ 「今ここで」を大切にする | 自尊感情を向上するための臨床心理学的アプローチの一つとして,マインドフルネスについて説明する。具体的には,「今・ここで」自分が感じていることに注目して受け留めることの意義について説明し,どのようにそれを実践してゆくかについて解説する。 | |
13 | 第13回 | 自信を高める④ 譲れない何かを見つける | 自尊感情を向上するための臨床心理学的アプローチの一つとして,価値の明確化について説明する。具体的には,人生において自分が抱く様々な「価値」を明確にすることの意義について説明し,どのようにそれに気づいて大切にしてゆくかについて解説する。 | |
14 | 第14回 | 自信を高める⑤ 一歩踏み出す | 自尊感情を向上するための臨床心理学的アプローチとして,コミットメントおよびアサーションについて説明する。具体的には,成功体験を積み上げるために行動すること・他者と交渉することの意義について説明し,それらを行う上での留意点について解説する。 | |
15 | 第15回 | 自信を保つ | これまでの講義の振り返りを行うとともに,認知・行動面において変容した自己をどのように維持するかについて解説する。 |