科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
心理学特論Ⅲ/Special Lecture on Psychology Ⅲ |
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授業コード /Class Code |
BC00751001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(前期)/FRI3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
田中 秀男/TANAKA HIDEO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門科目群〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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田中 秀男/TANAKA HIDEO | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、心理学部4年次生以上を対象に開講される専門教育科目です。この科⽬は、⼼理学部のDPに⽰す、「1.⼼理学の専⾨知識を習得し、医療・福祉・教育・産業・司法などの分野で専⾨知識を⽣かすことができる」、「3.⼼理現象を解明する適切な⽅法を駆使し、探求することができる」ことを⽬的とします。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・傾聴の意義、目的などを説明できる ・パーソン・センタード・アプローチやフォーカシングの理論的背景を説明できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
傾聴、パーソン・センタード・アプローチ、フォーカシング、グループ・アプローチ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
原則的に講義形式で行いますが、傾聴のためのペアワークなども行うことがあります。授業最後の小レポートを課します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
毎回、授業に関する資料を配布します。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事後学習として授業計画の各回の配布資料をよく読んでおくこと(目安として30分)。課題に取り組む際にはさらに授業のポイントを整理し、理解を深めること(目安として30分)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業の内容に関する小レポートの提出を求める。なお小テストの正解等レポートのフィードバックについては次回の講義冒頭で行うとともに補足説明を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業課題の提出40%。最終授業日の確認テスト60%。 全授業回数の3分の2の出席をもって、単位の認定・評価の対象者とする。出席は課題の提出をもって出席とみなす。 |
テキスト /Required Texts |
池見陽(編) (2016) 傾聴・心理臨床学アップデートとフォーカシング ナカニシヤ出版 |
参考図書 /Reference Books |
授業時に適宜指定する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 授業の進め方について説明します。 | |
2 | 第2回 | 人間性心理学の勃興 | 心理学・心理療法における第3勢力である人間性心理学を概観します。 | |
3 | 第3回 | PCAの歴史的変遷 | カール・ロジャーズのアプローチの時代的推移として、「非指示的療法」「クライエント中心療法」「体験過程療法」「パーソン・センタード・アプローチ」を概観します。 | |
4 | 第4回 | ロジャーズの必要十分条件 | カウンセリングの概説書で扱われる6つの必要十分条件を詳細に検討します。 | |
5 | 第5回 | 共感的理解 | カウンセリングで言う「共感的理解」と日常会話で言われる「共感」の意味との異同を吟味します。 | |
6 | 第6回 | ロジャーズのパーソナリティ理論 | 「自己概念と経験とのずれ」「現象的場」「内的照合枠」など、ロジャーズの理論の基盤となる考え方を紹介します。 | |
7 | 第7回 | グループアプローチの展開① | 晩年のロジャーズが提唱したエンカウンターグループを動画をもとに理解をします。 | |
8 | 第8回 | グループアプローチの展開② | 近年日本で展開されているPCAのグループアプローチであるPCAGIPを体験的に学習します。 | |
9 | 第9回 | ジェンドリンのパーソナリティ変化の理論 | フォーカシングを提唱する前のジェンドリンがロジャーズとの共同研究から、パーソナリティがいかに変化するのかを論じた代表的な論文「人格変化の一理論」の詳細とその影響を解説します。 | |
10 | 第10回 | フォーカシング的リサーチの歴史 | クライエント中心療法から枝分かれするにあたって、ジェンドリンはフォーカシングのもととなるどのようなリサーチを行っていたのか。現在日本ではどのようなリサーチが行われているかを紹介します。 | |
11 | 第11回 | フォーカシングの紹介 | フォーカシングの6つのステップなどを体験的に学習します。 | |
12 | 第12回 | 傾聴の基盤:伝え返しの意義 | 傾聴の基盤となる「伝え返し(リフレクション)」の意義が、クライエント中心療法からフォーカシングに至るまででどのように変遷したのかを解説します。 | |
13 | 第13回 | 夢フォーカシング | フォーカシングでは、夢をどのようにとらえているのか。精神分析や分析心理学との捉え方の違いを概観した後で、体験的に学習します。 | |
14 | 第14回 | PCAとフォーカシングの限界 | 今までの授業を総括しながら、PCAとフォーカシングにはどのような限界があるかを提示します。 | |
15 | 第15回 | 最終確認テスト | 今までの授業の確認テストをします。 |