科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
心理学特論Ⅰ/Special Lecture on Psychology Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
BC00731001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(後期)/TUE1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小山 正/KOYAMA TADASHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門科目群〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小山 正/KOYAMA TADASHI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業 (講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、心理学部のディプロマポリシー(DP)の1、3、4に特に関連し,心理学科専門教育科目専門科目群の中に位置づけられます。本講義は,発達心理学の基礎的知識を身につけることを目標とします。本特論では,ピアジェの理論をはじめ、主な発達理論について学修し,心の発達基盤やさまざまな観点から人間発達について考察することを目的とします。なお,この科目の担当者は児童相談所、児童福祉センター療育部門での心理判定員を9年間経験した実務経験がある教員です。臨床現場での事例についても随時言及しながら学びを深めていきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・発達心理学の基本的事項を説明できる。(知識) ・人の発達過程に関する最近の研究を紹介できる。(知識) ・発達支援の基本について説明できる。(知識) ・これからの発達心理学における課題について述べることができる。(知識) ・これまでと違った観点から子どもに接することができる。(態度・技能・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
発達,発達の理論,遊び,発達段階,発達過程 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
配布資料にそって講義を進めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
前回の授業の資料を読んで整理すること (目安として90分)、および該当の参考書の該当箇所を予習として読んでいること (目安として90分) を前提として講義を進めます。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義内容と主題に関した小レポートを毎回授業において提出すること (出席カードに記入)。小レポートについては,以降の授業時に,記述のポイントなどコメントし,最終授業においても全体にコメントを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
全授業回数の3分の2以上の出席者が単位の認定・評価の対象になります。 毎回の講義内容に関する小レポート(50%)と,定期試験 (50%) によって評価します。 小レポートでは,各回の主題に関しての理解を問い,到達目標から評価します。 |
テキスト /Required Texts |
特に使用しない。資料を配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
『発達心理学ガイドブック: 子どもの発達理解のために』 ハリス,ウェスターマン (著),小山 正・松下 淑 (訳) 明石書店 。 その他,参考書は授業時に随時紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 発達とは | 本講義を進めるにあたり,あらためて発達心理学の定義について確認し,「発達」について理解を深めます。 | |
2 | 第2回 | 発達研究の方法をめぐって | 発達研究の方法には,実験的方法や質問紙法に加えて,日誌的研究があります。また,それらの方法を組み合わせることも考えられます。ここでは,人の発達をとらえるための方法論について説明します。 | |
3 | 第3回 | 発達の理論 | 人間発達をトータルにとらえようとした発達研究者の理論について学びます。 | |
4 | 第4回 | 感覚運動的発達 | 発達心理学において,乳児期の発達研究はヒトの赤ちゃんの有能さに着目されて以来,今日まで数多くの研究がなされてきました。この回では,特に乳児の認知発達に関する近年の研究を展望し,初期の認知発達について学びます。 | |
5 | 第5回 | 他者への気づきと自己概念の発達—心の発達基盤 | 乳児期から幼児期にかけての社会的発達について他者認識という観点から説明します。 | |
6 | 第6回 | 遊び,象徴的世界の広がり—遊びの発達 | ふり遊び,ごっこ遊び,描画の発達について理解を深め,遊びの発達やその発達的意義について学びます。 | |
7 | 第7回 | 発達検査と子どもの発達 | 発達をとらえるツールとして発達検査があります。わが国の臨床場面でよく使用されている発達検査について学びます。 | |
8 | 第8回 | 子どもの発達と学校 | 学校教育の子どもの発達への影響について,考えるとともに,学童期の発達について学びます。 | |
9 | 第9回 | 読み書きの発達 | 子どもは早くから文字記号に関心を示します。ここでは,読みや書きの発達について近年の研究を紹介します。 | |
10 | 第10回 | 思春期・青年期の認知,社会・情動的発達 | 特に思春期・青年期の認知発達と社会的発達について,近年の研究を展望し,学びます。 | |
11 | 第11回 | 親になること | 親になっていくことへの支援や子育て支援について学びます。 | |
12 | 第12回 | 発達段階論 | 発達に段階はあるのでしょうか? この回では,発達段階や生活年齢の重みについて近年の研究を概観しながら考察してゆきます。 | |
13 | 第13回 | 発達研究と臨床 | 発達研究の成果を臨床にいかにつなげていくか,また,「発達的観点」から臨床的課題へのアプローチについて学びます。 | |
14 | 第14回 | 人間発達を考える | 生涯発達の観点から,乳幼児期から成人期までの心理的発達とその支援について,事例を通して学びます。 | |
15 | 第15回 | 振り返りと総括 | 小レポート等の講評を行い,本講義の振り返りと全体的な総括を行います。 |