科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
特別支援教育概論/発達障害学 (資格)【心理学部以外】/Introduction to Special Support Education |
---|---|
授業コード /Class Code |
BC00722002 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(後期)/FRI1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小山 正/KOYAMA TADASHI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門科目群〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
小山 正/KOYAMA TADASHI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業 (講義) |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、心理学部のディプロマポリシー(DP)の1、3、4に特に関連し、心理学科専門教育科目専門科目群の中に位置づけられる。自閉スペクトラム症や発達障がいをもつ子どもの問題を中心に、乳幼児期の早期教育・療育の問題、親への支援のあり方、学校教育における問題などについて、「障がいをもつ子どもが発達する」という「障害児発達学」の立場から述べていく。平成19年度より、特別支援教育に移行したことを踏まえ,障がいをもつ子どもの発達上の問題や療育方法および学校教育について説明できることや、障がいをもつ子どものコミュニケーションとその発達についても説明できることを目指し、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害の特性及び心身の発達を理解する。なお、この科目の担当者は児童相談所、児童福祉センター療育部門での心理判定員を9年間経験した実務経験がある教員です。療育の実際や課題について言及しながら学びを深めていきます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・障がいをもつ子どもの発達と教育について説明することができる。(知識) ・障がいのをもつ子どもの発達上の問題について説明できる。(知識) ・療育方法および学校教育について説明できる。(知識) ・インクルーシブ教育システムを含めた特別支援に関する制度の理念や仕組みを説明できる。(知識) ・障がいをもつ子どものコミュニケーションとその発達について説明できる。(知識) ・特別支援教育に関する教育課程の位置づけと内容を説明できる。(知識) ・「通級による指導」および「自立活動」の教育課程上の位置づけと内容を説明できる。(知識) ・これまでと違った観点から障がい児・者への配慮することができる。(態度・習慣) ・地域の療育について調べることができる。(技能) |
授業のキーワード /Keywords |
障がい、自立、特別支援教育、療育 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
配布資料にそって講義を進めます。事前に関連する参考書の章を読んでおくこと。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
これまでの授業の中で発達障害や療育について学んだことから、疑問点などを整理しておいてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
前回の授業の資料を読んで整理すること (目安として90分)、および該当の参考書の該当箇所を予習として読んでいること (目安として90分) を前提として講義を進めます。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義内容と主題に関した小レポートを毎回授業において提出すること。小レポートについては、以降の授業時に、記述のポイントなど、全体にコメントを行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
全授業回数の3分の2以上の出席者が単位の認定・評価の対象になります。 毎回の講義内容に関する小レポート(50%)と、定期試験 (50%) によって評価します。 小レポートでは、各回の主題に関しての理解を問い、到達目標から評価します。 |
テキスト /Required Texts |
なし。 |
参考図書 /Reference Books |
小山 正・神土陽子(編) 「自閉症スペクトラムの子どもの言語・象徴機能の発達」ナカニシヤ出版。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | 子ども理解と障がいをもつ子どもの教育 | 特別支援教育、障害児教育を進める上で児童・生徒の障害特性および心身の発達を理解する。 | |
2 | 第2回 | 発達障害とは。 | 「知的障害」「自閉スペクトラム症」「発達障害」についての理解を深める。 | |
3 | 第3回 | (1) 自閉スペクトラム症の子どもの言語発達の諸相 (2) 語用の障がいについて |
(1)自閉スペクトラム症をもつ子どもの言語発達とその支援について。 (2)他者認識の発達という観点から考える。 |
|
4 | 第4回 | ことばの獲得とその障がい | わが国における障がいをもつ子どもへの言語発達支援について理解を深める。 | |
5 | 第5回 | 障がいをもつ子どもの遊びと発達 | 子どもの遊びと発達について理解を深める。 | |
6 | 第6回 | 個別療育と集団療育の意義 | 主として児童発達支援センター等における発達支援やさまざまな療法についての理解を深める。就学前の療育システムについても理解を深める。 | |
7 | 第7回 | 早期療育と親への心理的サポート | 障がいをもつ子どもの親子関係や親への支援、地域療育のあり方について考える。また、家庭との連携について理解する。 | |
8 | 第8回 | 学校教育:特別支援教育に関する教育課程 | 障がいをもつ子どもの学校教育や教育課程、指導形態について理解を深める。関係機関との連携についても理解する。 | |
9 | 第9回 | 通級指導教室と交流教育 | 通級制と交流教育の意義について理解する。 | |
10 | 第10回 | 特別支援教育の実際とこれからの課題。 | 特別支援教育が目指すもの、障害児教育における今後の課題を考える。学童期のアセスメントから個別教育計画の考え方や実際について述べる。 | |
11 | 第11回 | 自立とは。就労の問題‐学校終了後の問題。 | 発達的自立、就労の問題について考える。 | |
12 | 第12回 | 事例研究 | 事例を通して、障がいをもつ子どもの発達についての理解を深める。 さらに事例研究の方法について学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 思春期・青年期の問題 | 障がいをもつ児童のアイデンティティの形成,青年期以降の問題を発達的観点から考える。 | |
14 | 第14回 | 特別支援教育における今後の展開 | 特別支援教育の今後の課題を考える。 | |
15 | 第15回 | 振り返りと総括 | 本講義の振り返りと全体的な総括を行う。 |