科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
教育・学校心理学Ⅱ(教育)/教育心理学(教育・学校心理学)/Educational Psychology |
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授業コード /Class Code |
BC00502001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(後期)/TUE1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
道城 裕貴/DOJO YUKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門科目群〉/*** MAJORS *** 〈SPECIALIZED SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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道城 裕貴/DOJO YUKI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
教育・学校心理学Ⅱ(教育)/教育心理学(教育・学校心理学)は,心理学部2年次生以降を対象に開講される専門科目群の講義科目です。公認心理師に係る科目であり、また,教職に関する科目でもあります。教職科目における配当年次は2年次生,中高共通必修科目です。心理学部のDP1,2の獲得を目指しています。 学校教育においては,非行,学級崩壊,不登校,いじめ,中1ギャップ,小1プロブレムなど,最近ではSNSなどに関わる問題も注目を集めており,時代を反映するような諸問題が存在しています。これらの諸問題にともなって,心理学の実践研究やアプローチは常に変化しています。そして,「生きる力」や「自己教育力」などが必要とされている現代社会においては,日々変化する社会と合致した学校教育,あるいは学校教育のあり方を考える必要があるといわれています。それらを踏まえ,本講義においては,幼児,児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程について,基礎的な力を身につけ,各発達段階における心理的特性を踏まえた学習活動を支える指導の基礎となる考え方を理解することを目標とします。 「教育心理学」は一般心理学を教育に応用する応用心理学の一領域,あるいはそれにとどまらない教育実践の中で独自の目的と理論をもつ実践科学であるとするなど,さまざまな捉え方があります。研究領域は,大きく分けて一般的に「発達」「学習」「適応」「評価」の4領域とされることが多いです。教育心理学において行われてきた研究知見や学校に存在するさまざまな問題への答えとなるような事象を学びましょう。 なお,この科目の担当者は公認心理師であり,学校の児童生徒および教職員に対する約15年の実践経験があります。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
幼児,児童及び生徒の発達に対する代表的理論を踏まえ,発達の概念及び教育における発達理解の意義を理解し,説明できる。(知識) 様々な学習の形態や概念及びその過程を説明する代表的理論の基礎を理解し,説明できる。(知識) 主体的な学習を支える動機づけ・集団づくり・学習評価の在り方について,発達の特長と関連付けて理解している。(知識) 教育心理学における代表的な研究知見について意見を述べることができる。(知識) 学校教育と教育心理学の関連について興味を持つ。(態度・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
学校教育・発達・学習・適応・評価・学級集団 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義中心の授業であるが,各回の授業中,あるいは最後にコメントカードを記入し,次回の初めにその内容を共有します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
毎回,授業に関する資料を配付します。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事後学習として授業計画の各回の配布資料をよく読んでおくこと(目安として45分)。試験の前にはさらに授業のポイントを整理し,理解を深めておくこと(目安として3~4時間)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業の内容に関する小テストもしくは小レポートの提出。課題総数のうち2/3以上の提出を単位認定の要件とします。次回以降の講義にて解答を示すとともに補足の解説を行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
小テスト・小レポート課題等50% 定期試験50% なお課題総数のうち2/3以上の提出を単位認定の要件とします。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | はじめに,授業の進め方,全般的な諸注意,成績評価などについて説明します。 | |
2 | 第2回 | 教育心理学とは | 教育心理学とは何か,その歴史,主要な4領域,学校教育の最新事情について概説します。 | |
3 | 第3回 | 領域①「発達」 | 発達の基礎として,たとえば幼児,児童及び生徒の認知・言語の発達と教育,感情・社会行動の発達と教育,心身の発達の規定要因,初期経験の重要性,代表的発達理論等を概説します。 | |
4 | 第4回 | 領域②「学習」 | 学習の基礎として,学習のメカニズム(学習理論),記憶と知識の獲得,心の理論などについて概説します。 | |
5 | 第5回 | 領域③「適応」 | 適応の基礎として,適応とは何か,適応規制,ストレスについて概説します。 | |
6 | 第6回 | 領域④「評価」 | 評価の基礎として,教育評価の理論的枠組みや評価の類型等について概説します。 | |
7 | 第7回 | 領域②「学習」研究知見 | 領域②「学習」の続きとして,内発的及び外発的動機づけ,無気力,原因帰属について解説します。 | |
8 | 第8回 | 領域②「学習」研究知見 | 領域②「学習」の続きとして,学習指導や主体的学習に関する研究知見を解説します。例えば,知的能力の発達,学業不振,学習性無力感などです。 | |
9 | 第9回 | 領域②「学習」研究知見 | 領域②「学習」の続きとして,学習指導に関する研究知見を解説します。例えば,セルフモニタリング,適性処遇交互作用,自己調整学習,教授法などです。 | |
10 | 第10回 | 領域③「適応」研究知見 | 領域③「適応」の続きとして,学校不適応に関する研究知見を解説します。例えば,いじめ,不登校,非行,学生相談などに関わるものです。 | |
11 | 第11回 | 領域③「適応」研究知見 | 領域③「適応」の続きとして,学校不適応に関する研究知見を解説します。例えば,自己効力感,学校適応感,居場所感などです。 | |
12 | 第12回 | 研究④「評価」研究知見 | 領域④「評価」の続きとして,教育評価に関する研究知見を解説します。例えば,様々な評価方法,学習観点,指導要録と通知表などです。 | |
13 | 第13回 | 領域④「評価」研究知見 | 領域④「評価」の続きとして,教育評価に関する研究知見を解説します。例えば,学力観,知性観,児童生徒への心理的影響,海外の実践などです。 | |
14 | 第14回 | 学級集団 | 4領域の補足として,集団づくり,学級集団の意義,特徴,その発達,リーダーシップなどについて解説します。 | |
15 | 第15回 | まとめ | 本講義の全般的なまとめを行い,教育心理学に関する理解を深める。 |