科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
心理調査概論/Introduction to Psychological Research |
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授業コード /Class Code |
BC00011001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
心理学部/Psychology |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月2(前期)/MON2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
道重 さおり/MICHISHIGE SAORI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈基礎科目群〉/*** MAJORS *** 〈BASIC SUBJECTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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道重 さおり/MICHISHIGE SAORI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
心理調査概論は、心理学部のディプロマポリシー(DP)の1,3、4に特に関連しています。この科目は心理学部の基礎科目群の中の講義科目です。 本講義科目は心理学の方法論を理解する科目として位置づけられています。心理学部に在籍する学生は、すでに、あるいはこれから、心理学実験法や心理学統計法、心理学実験実習など基礎科目を学ぶことになります。人間や動物を対象とする心理学の実験及び調査は、教示の仕方一つで、また、接し方一つで結果が異なってきます。心理学は、また、個人差の大きい学問でもあります。心理学の課程では、こうした対象とする現象の特殊性や問題点、また個人差が結果に与える影響を身をもって体験することの重要性から、伝統的に実習を大事にしてきました。そこで、本講義では、心理学の技法、とりわけ、調査、実験、観察、面接、検査などに焦点を当て、心理調査の基本的な考え方、そして実践と倫理などの観点を加え、順番に説明します。 本講義の目的は、受講生が調査ないし実験に対して、自分の力で、問題点を探り、目的を設定し、調査あるいは実験をする方法を計画し、実施し、得られた結果を解析し、考察することのできる能力を身につけることです。その成果として、公益社団法人日本心理学会が認定する「認定心理士(心理調査)」資格の取得を目指してください。 なお、この科目は,臨床心理士および公認心理師であり司法矯正分野等で約14年にわたり心理臨床の実務経験のある教員が担当し、実践的観点からも解説を行います。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.心理学の研究技法に関する基本的な理論と具体的な実践方法を習得する。(知識) 2.技法を知ることにより、自らの研究を計画することができる。(技能) 3.これまでの先行研究に対して、方法論的な観点から、その善し悪しを考えることができる。(思考力・判断力) 4.心理学科の卒業研究に必要な基礎知識を習得する。(知識) |
授業のキーワード /Keywords |
調査、実験、観察、面接、検査 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義を中心に進めますが、講義中、受講生の積極的な発言を求め、双方向型の授業を重視します。 授業の最後に出席カードに授業内容に関する自身の考え・感想、そして授業への要望を記入し、その次の時間の最初に共有します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
授業中に、各テーマごとに参考文献を紹介します。興味をもった図書を読み、内容理解を深めてください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
この科目専用のノートを用意し、授業の後は、授業中に提示された内容を整理してください(30分程度)。 また、授業中に聞いた心理調査の方法論のうち、最も関心のあるものを一つピックアップし、それに照らし合わせて、研究としての具体例を考えて、実験や調査の可能性を視野に入れて、計画を一つを考えてください。(60分) 以上の作業を通して、習った心理調査の方法論に対する理解を深めてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業で課題を設定しており、提出が必須となります。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の課題の2/3以上の提出をもって単位の評定・評価の対象とします。 授業期間中の授業内試験(全2回)50%,定期試験50%により評価します。 |
テキスト /Required Texts |
心理調査の基礎‐心理学方法論を社会で活用するために‐ 有斐閣 ISBN 978-4-641-17428-3 定価 本体1,900円+税 |
参考図書 /Reference Books |
授業中に紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 本授業の進行の仕方,そして,「心理調査とは何か」について解説します。 | |
2 | 第2回 | 心理調査の基本的考え方と歴史(1) | 研究と調査、心理と社会、そして量的と質的について解説します。 | |
3 | 第3回 | 心理調査の基本的考え方と歴史(2) | 心理学の展開、心理学の実践、認定心理士(心理調査)について解説します。 | |
4 | 第4回 | 心理統計の基礎 | 心理統計法、推定、記述統計、有意水準、仮説検定について解説します。 | |
5 | 第5回 | 調査 | 調査、調査計画、対象者、信頼性と妥当性、ネット調査について解説します。 | |
6 | 第6回 | 実験 | 実験、実験計画、実験実施について解説します。 | |
7 | 第7回 | 観察 | 観察、観察記録の方法と分析、参加観察法について解説します。 | |
8 | 第8回 | 面接(1) | 調査面接の特徴について解説します。 | |
9 | 第9回 | 面接(2) | 面接の準備・実施・データ分析について解説します。 | |
10 | 第10回 | 尺度構成(1) | 心理尺度構成、尺度の性質について解説します。 | |
11 | 第11回 | 尺度構成(2) | 感覚・知覚の測定と尺度構成、リッカート尺度、セマンティック・ディファレンシャル法について解説します。 | |
12 | 第12回 | 検査(1) | 心理検査と調査・査定との関係、心理検査の種類について解説します。 | |
13 | 第13回 | 検査(2) | 心理検査の具体例、心理検査の科学性について解説します。 | |
14 | 第14回 | 実践と倫理 | 心理調査の実践、インフォームド・コンセント、個人情報と調査データの管理、結果報告の倫理について解説します。 | |
15 | 第15回 | ふりかえり | 授業全体を振り返ります。 |