科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
中国の歴史Ⅱ/Chinese History Ⅱ |
---|---|
授業コード /Class Code |
BB01811001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(後期)/TUE3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
千田 豊/SENDA YUTAKA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈コース科目群〉/*** MAJORS *** 〈Course-Specific Classes〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
千田 豊/SENDA YUTAKA | グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
---|---|
授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、学部のディプロマ・ポリシーが掲げる「言語の基礎にある多様な社会、文化、歴史、政治、経済などについて幅広い知識や教養を身に付けること」を目指し、古代〜近世に至る中国の歴史を概観する。その際、単に重要な用語を解説するだけでなく、中国の皇帝制度、特に皇太子に焦点を当てる。近年、日本において新たに天皇が即位したことで、女性天皇を含め、後継者問題が議論になっているが、これらは中国の後継者(皇太子)問題と深く結びついている。 中国の皇太子を中心として、中国史を多角的に考察することで、中国と日本の歴史や社会についての教養や知識を身につけて欲しい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①古代〜近世の中国史に関する基礎知識を習得することができる(知識)。 ②中国の後継者問題について幅広く習得することができる(知識)。 ③中国の皇帝制度についての知識を獲得し、中国社会の理解を深めることができる(思考力・判断力)。 ④中国の皇帝制度から、日本の天皇制の問題について自ら考えることができる(主体性・協働性)。 |
授業のキーワード /Keywords |
歴史学 中国史 後継者 皇帝制 天皇制 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業では基本的にパワーポイントを使って講義をおこなう。 毎回の授業について、小テストを行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
高校世界史の教科書や概説レベルの中国史関連の本を事前に読んでおくこと。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業では高校世界史レベルの中国史の知識が必要なため、高校世界史の教科書や概説レベルの中国史関連の本を事前に読んでおく必要がある(一時間程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回、課題に沿って講義内容に関する小レポートを書く。 翌週に、提出された小レポートの優秀コメントの紹介や質問への回答、解説、講評をおこなう。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎回の小レポート(60点)と期末レポート(40点)の合計100点で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
特になし。 |
参考図書 /Reference Books |
適宜指示する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回 | ガイダンス | 授業内容について説明し、歴史に対する視点や中国史に関する基礎知識を確認する。 | |
2 | 第2回 | 時代区分について | 中国史を中心として、日本史・西洋史の時代区分についても整理する。 | |
3 | 第3回 | 中国史における継承者の出現 | 秦以前の基礎知識を整理しつつ、中国史において、皇太子のもとになる継承者がどのように出現したのか検討する。 | |
4 | 第4回 | 秦・前漢の皇太子 | 秦・前漢の基礎知識を整理したのち、皇太子の出現とその背景について、秦漢の成立過程から説明する。 | |
5 | 第5回 | 後漢・三国の皇太子 | 後漢から三国時代への移り変わりの時代背景と、後漢の皇太子と皇太后や三国時代における魏・呉・蜀のそれぞれの皇太子の違いについて解説する。 | |
6 | 第6回 | 西晋・東晋の皇太子 | 西晋から南朝への変化についての基礎知識の整理と、西晋の皇太子と東晋の皇位継承者の仕方について検討する。 | |
7 | 第7回 | 南朝の皇太子 | 南朝についての概説と、南朝での皇帝と皇太子の位置づけについて考察する。 | |
8 | 第8回 | 北朝の皇太子 | 北朝についての概説と、南朝とは異なる北方系の皇位継承について解説する。 | |
9 | 第9回 | 隋の皇太子 | 中国統一後の皇太子と、北朝との関連について解説する。 | |
10 | 第10回 | 唐前期の皇太子 | 唐代全体の時代背景の整理した後、唐朝初めの皇太子への皇位継承から、則天武后までの流れを解説する。 | |
11 | 第11回 | 唐中期の皇太子 | 則天武后と韋后の武韋の禍を中心として安史の乱までを解説する。 | |
12 | 第12回 | 唐後期の皇太子 | 安史の乱以後、唐朝滅亡までの唐朝で、皇太子はどのように存在していたか説明する。 | |
13 | 第13回 | 唐以後の皇太子 | 唐代から宋代へと移る時代背景と基礎知識を整理した後、主に北宋を中心として、宋代の皇太子とそれ以前の皇太子を比較して、その特徴を検討する。 | |
14 | 第14回 | 皇太子の儀礼と役割 | 皇太子が担った国家儀礼とはどのようなものだったのか、解説する。 | |
15 | 第15回 | 中国における皇太子の意義 | 中国の古代・中世・近世を通じて皇太子はどのような存在意義を持ったのか説明する。 |