科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
中国の政治/Chinese Politics |
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授業コード /Class Code |
BB01801001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金1(前期)/FRI1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
団 陽子/DAN YOKO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈コース科目群〉/*** MAJORS *** 〈Course-Specific Classes〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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団 陽子/DAN YOKO | グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
授業の方法 /Class Format |
講義 (対面授業) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この授業は、GD学部のDPにある言語の基礎にある多様な社会、文化、歴史、政治、経済についての幅広い知識や教養を身に付けることを目的としています。また、この目的の到達を通じて思考力や判断力を養い、学部DPの一つである他者と協働、協調できるコミュニケーション力の向上を目指します。 中国は急速な経済成長を実現し、世界経済を牽引するその経済力を背景に国際社会での発言力や影響力を強めてきました。それに伴い、中国をめぐる様々な問題に世界の関心が集まっています。日本においても経済や安全保障の観点から米中対立の深化や台湾に対する中国の動向について関心が高まっており、中国関連のニュースがメディアでも頻繁に取り上げられています。授業では、中国に関連する問題の「なぜ」を取り上げ、それらの問題となる背景を中国の政治・外交の歴史から考えていきます。 なお、この授業の担当者は、中国での勤務や日本の大学での国際教育関連業務を経験している実務経験のある教員です。講義ではそれらの経験に基づく話を交えながら、受講生の理解を深める授業を行います。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1)中国をめぐる諸問題について、多角的な視点から考察し、それらの問題について自分の言葉で意見を述べることができる。 2) グローバル化による各国の相互依存性を理解し、隣国である中国に関わる問題についても広く自分にかかわる問題として捉えることができる。 3)中国の政治・外交の歴史を学ぶことで、中国をめぐる諸問題について中国側の立場に即して理解し、その上で、自分の考えをもってそれらの問題をより客観的に分析することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
中国政治、中国外交、日中関係、米中関係 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
今日の中国をめぐる諸問題を理解するためには、近年の中国の政治・外交だけではなく、中華人民共和国成立以前にさかのぼり、近現代中国の政治・外交を通史的に把握することが必要です。授業では、受講生が疑問に感じる「中国のなぜ」を取り上げ、中国をめぐる諸問題を身近な問題として捉えられるようわかりやすく講義を進めていきます。PPTや配布資料の他、映像、画像、図表を用いて知識と理解の定着をはかります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
受講生は今後、海外留学や就職先において中国と何らかのかかわりを持つことでしょう。時には、歴史認識や価値観の違いなどからくる難しい問題にも直面することもあるかと思います。中国の政治や歴史について理解し、自ら考えることを通じて、よりよいコミュニケーション力を養いましょう。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
中国に関連する新聞記事を読むよう心がけること。 授業に関連する文献を読み、配布したレジュメと講義の内容を復習すること。目安として1時間程度の予習・復習を行うこと。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業後にコメントシートを提出してもらいます。書かれた内容について、次の授業時に講評や説明を行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への取組状況(コメントシート提出):45% 中間レポート:20% 期末レポート:35% |
テキスト /Required Texts |
授業毎に講義のレジュメを配布します。指定のテキストはありませんが、授業中に参考文献などを適宜紹介します。 |
参考図書 /Reference Books |
川島真・小嶋華津子編著『よくわかる現代中国政治』ミネルヴァ書房、2020年。 石原亨一『習近平の中国経済』ちくま文庫、2019年。 家近亮子・唐亮・松田康博編著『5分野から読み解く現代中国』晃洋書房、2016年。 池上彰『そうだったのか!中国』集英社、2010年。 川島真・服部龍二編『東アジア国際政治史』名古屋大学出版会、2007年。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 授業概要、予習復習の注意点、課題や成績評価などの説明 最近の中国をめぐるトピックス |
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2 | 第2回 | 近代国家建設と中国 | 清朝末期と民国初期に焦点を当て、中国の歴代王朝に培われてきた統治理念や対外認識、列強各国による圧力とその影響について取り上げる。 | |
3 | 第3回 | 第一次世界大戦と中華民国 | 第一次世界大戦と中華民国の近代国家への道のりについて概観する。 | |
4 | 第4回 | 国民党政権と中国共産党 | 中華民国国民党政権と中国共産党との関係を理解する。 | |
5 | 第5回 | 日中戦争・第二次世界大戦 | 日中戦争・第二次世界大戦と向かう経緯を当時の国際政治・経済などの視点から理解する。 | |
6 | 第6回 | 対日戦後処理と国共内戦 | 対日戦後処理と国共内戦と中華人民共和国成立までの過程について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 毛沢東時代の政治と外交 (1) | 米ソ冷戦下の中国をめぐる国際政治を踏まえながら、中国が社会主義化を推進していく過程について学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 毛沢東時代の政治と外交 (2) | 文化大革命の展開から収束までの過程とこの時期の中国の対外政策について学ぶ。 | |
9 | 第9回 | 「改革開放」の始まり | 文化大革命後の経済を立て直すため、市場経済化へと舵を切った鄧小平時代の「改革開放」政策とその初期段階における諸問題について学ぶ | |
10 | 第10回 | 「社会主義市場経済」の推進 | 江沢民が総書記を務めた10年を取り上げる。市場経済化を推進するために実施された中国の政治・社会における改革について学び、経済発展によりアジアでの存在感を高めていく時期の中国外交の展開を概観する | |
11 | 第11回 | 「和諧社会」と大国外交の始まり | 胡錦涛政権下の10年を取り上げる。市場経済の導入によって拡大した格差是正への取り組み、国際的な影響力の高まりを背景に大国として変容していく中国外交について学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 「中国の夢」のゆくえ | 2012年に発足し、昨年3期目に突入した習近平政権下における政治、外交について時事的な事象を取り上げながら学び、同政権の国内外政策の傾向や課題について考える | |
13 | 第13回 | 改革開放以降の中国社会(映像資料の視聴) | 映像を通して、改革開放政策の初段階における社会状況について理解し、同政策が中国経済と社会にもたらした影響について考える。 | |
14 | 第14回 | 改革開放以降の中国社会(映像資料の視聴) | 映像を通して、中国の急速な経済成長の展開と現在に至る政治や社会の変容について理解を深める。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 授業の振り返りを行う 期末レポート提出 |