科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
犯罪学/Criminology |
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授業コード /Class Code |
BA01441001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期集中/AUTUMN INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
綿村 英一郎/WATAMURA EIICHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門展開科目〉/*** MAJORS *** 〈Advanced Specialized Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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綿村 英一郎/WATAMURA EIICHIRO | 現代社会学部/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
講義と実習のハイブリッド授業 |
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授業の目的 /Class Purpose |
犯罪学(Criminology)は犯罪発生の生物学的要因から刑事政策までを含むかなり広範な学問分野であるが,「人が集団の中で起こすある種の望ましくない行為とそれに対する一連の社会的反応」に関する科学的知見の総体ととらえると心理学的に整理し・体系づけることも可能である。本講義では,講師が専門とする「心理学」の視座から犯罪学を概観する。具体的には,犯罪原因論・犯罪捜査・防犯・犯罪者の処罰や矯正・裁判員制度などのテーマを各回1つずつとりあげ,その背景に当事者や社会にいかなる心理が関わっているのかを考察しながら論じていく。なお,この科目は現代社会学部のディプロマポリシーにある(1)現代社会の多面的、総合的な理解、(2)諸課題の発見・把握及びその解決策の探求と実践に対応する。地方行政における実務経験のある教員として,犯罪学と政策決定プロセスを絡めた議論も行います。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
この科目を学習することにより、「犯罪学に関する基礎理論について説明できる」,「刑事政策に関して自分の意見を述べることができる」,「他人の意見を尊重し、協調的、建設的な議論ができる」以上の目標を達成する。 |
授業のキーワード /Keywords |
日本及び世界の犯罪,犯罪の原因,犯罪捜査,防犯,裁判と処遇 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
対面による講義形式の授業です。講義一辺倒ではなく,実習としてグループディスカッションやフィールドワークなどのアクティブ・ラーニングを積極的に行います。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
①授業計画の一部を変更する可能性があります。 ➁集中講義(予定)なので大変ですが,ときどき休憩もはさむのでおたがい頑張りましょう。講義期間の1か月前くらいから,履修方法や成績評価などの重要な情報を掲示板で発信することがありますので,ご確認ください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
普段目にする犯罪報道を材料に,授業で学んだ用語を使って再解釈し,理解を深めること(可能なら,受講生同士でディスカッションすることが望ましい)。また,授業で随時紹介する資料についても目を通すこと(事後学習の目安:60分程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
随時小レポートを課す(フォーマットや回答例については,課題を出すときに説明する)。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
出席点50%+最終テスト50% |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
「入門 司法・犯罪心理学: 理論と現場を学ぶ」(有斐閣)法と心理学会 (監修), 綿村 英一郎 (編集), 藤田 政博 (編集), 板山 昂 (編集), 赤嶺 亜紀 (編集) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション | 「犯罪学」とは何か?心理学との関連で考える。 | |
2 | 第2回 | 日本の犯罪 | 日本の犯罪の実態や近年の刑法犯の特徴について,世界と比較しつつ概観する。 | |
3 | 第3回 | 犯罪類型,典型例 | 犯罪の類型化に関する理論,事例として多い犯罪について考察する。 | |
4 | 第4回 | 犯罪の原因論①:生物 | 犯罪はなぜ起こるのか?研究誕生の背景,生物学的要因,近年の神経科学的知見について解説する。 | |
5 | 第5回 | 犯罪の原因論②:心理 | 犯罪発生の心理的要因について説明する。 | |
6 | 第6回 | 犯罪の原因論③:社会 | 犯罪発生の社会的要因について説明する。 | |
7 | 第7回 | 防犯①:防犯理論 | 防犯に関する各理論について概観する。 | |
8 | 第8回 | 防犯➁:フィールドワーク | いくつかのグループに分かれ,学内でデータを収集する(データの検討については別途時間を設ける)。 | |
9 | 第9回 | 犯罪捜査①:虚偽検出・供述 | ポリグラフ検査の実際や心理学的メカニズム,裁判における証拠としての有用性と限界について説明する。 | |
10 | 第10回 | 犯罪捜査➁:プロファイリング | プロファイリングの社会的背景,実例,関連する理論や研究方法について,映像を交え説明する。 | |
11 | 第11回 | 犯罪捜査③:目撃証言 | 目撃証言は正しいのか?ラインナップや供述に関する研究,実際の裁判や問題点,監視カメラやDNA鑑定技術が進んだ現在のありようについて考察する。 | |
12 | 第12回 | 防犯③:成果報告会 | 海外における防犯事例,実習の成果発表 | |
13 | 第13回 | 裁判と処遇①:起訴,刑務所 | 起訴されてからのプロセス,刑務所等での教育について説明する。 | |
14 | 第14回 | 裁判と処遇➁:裁判員制度 | 法律の専門家と非専門家の考え方の違い,評議の影響について説明する。 | |
15 | 第15回 | 最終テスト | これまでの授業の理解度を確認するためにテストを実施する。テスト後はふりかえりを行う。 |