科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
地震災害研究/Studies of Earthquake Disaster Prevention and Mitigation |
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授業コード /Class Code |
BA01251001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(前期)/WED2(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
佐伯 琢磨/SAEKI TAKUMA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基幹科目〉/*** MAJORS *** 〈Core Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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佐伯 琢磨/SAEKI TAKUMA | 社会防災学科/Social Studies of Disaster Management |
森永 速男/MORINAGA HAYAO | 現代社会学部/Contemporary Social Studies |
望月 智也/MOCHIZUKI TOMOYA | 現代社会学部/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
「対面授業(講義)」で解説する。 【連絡先(メールアドレス、LMS)】 下記「遠隔授業情報」欄のメールアドレス、 あるいは、manabaで連絡をください。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は社会防災学科ディプロマポリシー1(知識・技能)に関連する。 有史以来,人類は地震発生すれば大きな被害を被ってきた。特に,尊い人命を失うという惨劇を繰り返してきた。 地震災害論では,まず,阪神・淡路大震災の被害と比較しながら東日本大震災の被害を説明し(第2~3回),以降次の3つの項目について,分かりやすく説明する。 ①【ハード面】地震の基礎知識,地震被害と構造物(第4~8回) ②【ソフト面】地震災害関連の法律、地震保険、および企業防災の実務(第9~10回) ③安全で安心な社会の実現に向けて(第11~14回) 【ハード面】では,地震の発生メカニズムから地震被害の歴史,現在どのような観測体制で地震の解明に対処しているか,および構造物の設計法などを解説する。 【ソフト面】では,地震災害関連の法律、地震保険、および企業防災の実務を解説する。 「安全・安心な社会の実現に向けて」では,地震発生時の防災および被害軽減手法の最前線までを解説する。 なお、担当教員は、損害保険やリスクコンサルティング業界における実務経験のある教員である。業務経験における実践的な事例を盛り込んだ講義を行う。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
受講後は地震動の姿に関するイメージを各人が持つことができ,災害防止・軽減の最前線までを理解し,知識を身につけることができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
地震災害と防災・減災対策 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
映像や配布資料を用いて,地震災害および防災・減災対策について説明する。また,各回のテーマについて理解を深めるために,議論することもあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
地震災害の様々な面に、興味を持つこと。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
我々の周りで発生している地震報道に対し,積極的に興味を持つこと。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・地震災害に関する課題のレポートを求めます。 ・定期試験を実施します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験(70%),課題(30%)で評価する。 |
テキスト /Required Texts |
指定しない,適宜資料を配布する。 |
参考図書 /Reference Books |
・「地震災害論」 京都大学防災研究所編 山海堂, ・「地震防災学」 大塚久哲編著 九州大学出版会 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 本講義の目標,進め方について説明する。 | |
2 | 第2回 | 東日本大震災について(1) | 東北地方太平洋沖地震による被災(特に,津波による被害)の概要を説明する。 | |
3 | 第3回 | 東日本大震災について(2) | 兵庫県南部地震による被害との比較も加えて,東日本大震災による被災の特徴を説明する。 | |
4 | 第4回 | 地震発生のメカニズム | 「深海でなぜ地震が発生し,津波が付随するか」と「陸域で発生する地震とその原因」について説明する。 | |
5 | 第5回 | 地震動の測り方 | 地震動記録を観測し,地震予知の実現を目指す地震観測の現況について説明する。 | |
6 | 第6回 | 地震時被害の歴史 | 構造物を含めた社会インフラの地震被害(社会経済的インパクトを含めて)と発生理由について解説する。 | |
7 | 第7回 | 構造物の設計法の変遷 | 構造物の被害を踏まえて設計法が高度化した変遷について説明する。 | |
8 | 第8回 | 地球物理学の観点からの特別授業 | 地球物理学を専門とする、森永速男客員教授(元・兵庫県立大学大学院)により、地球物理学の観点から、地震や津波の発生について、講義していただく。 | |
9 | 第9回 | 建築にかかわる法律と地震保険について | 建築基準法、建築物の耐震改修の促進に関する法律、住宅品質確保の促進等に関する法律など建築にかかわる法律について説明する。さらに、罹災証明書、被災者生活再建支援法、災害対策基本法についても説明する。 あわせて、地震保険等についても説明する。 |
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10 | 第10回 | 地震発生後の時系列対応 | 発生直後からの緊急・応急・復旧・復興という時間経過を考慮した被災対応について解説する。特に,対応時の関連法律についても述べる。 | |
11 | 第11回 | 企業防災の実務(応用編) | 災害リスクマネジメント企業の実務担当者(望月智也客員准教授)を講師に迎え、企業防災の実務の応用を学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 巨大地震による被災からの復興に向けて(1) | 東日本大震災のような巨大地震による被災からの復興について、特に福島第一原子力発電所の事故の概要を中心に説明する。 | |
13 | 第13回 | 巨大地震による被災からの復興に向けて(2) | 東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故を受けての避難区域の指定や、復興に向けての取り組みおよび風評被害について、紹介する。 | |
14 | 第14回 | 安全で安心な社会の実現に向けて | 地震が巨大化している現在,設計時以上の地震が襲来しても,大きな災害を引き起こさないように災害都市論としての「壊れないものをつくる」について紹介する。耐震化(耐震補強)なども含めて、講義する。 | |
15 | 第15回 | ふりかえり | 地震災害に対する基礎知識からハードからソフトまでの災害軽減の最前線までをおさらいする。 |