科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
防災心理学/Psychology of Disaster Prevention |
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授業コード /Class Code |
BA01211001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期集中/AUTUMN INTENSIVE |
曜日・時限 /Day, Period |
他/OTHERS |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
矢守 克也/YAMORI KATSUYA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基幹科目〉/*** MAJORS *** 〈Core Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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矢守 克也/YAMORI KATSUYA | 現代社会学部/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
講義 演習 |
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授業の目的 /Class Purpose |
東日本大震災をはじめ、近年、国内外で頻発する自然災害をうけて、「防災」と並んで、「減災」という用語が盛んに用いられるようになった。「防災」が、地震動など自然の災害因そのものに働きかけ、その予測・制御を試みるのに対して、「減災」は、たとえば、防災教育の実施、避難所の適切な運営、被災者への支援など、事前・事後の施策を通して、災害因による人間や社会への衝撃を低減化しようと試みる。よって、「防災」がほぼ純粋に自然科学の領域に属しているのに対して、「減災」には、自然科学だけでなく、心理学をはじめ、人文・社会科学が大きく関与することになる。 本講義では、講義担当者が専門とする社会心理学、グループ・ダイナミックスの研究と減災研究とをリンクさせて論じる。具体的には、講義担当者が防災・減災実践の領域で実施したアクションリサーチと、その理論的あるいは実践的基盤となった社会心理学やグループ・ダイナミックス関連の著名な研究とをセットにして講義する。 グループごとの討論、映像資料の鑑賞とそれに関する共同討議、および、ゲーミングなどのワークショップを多用するので、それらに積極的に参加することを期待する。 この科目は社会防災学科ディプロマポリシー2(思考力・判断力・表現力等の能力)に関連する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
本講義では、防災・減災実践の領域で実施したアクションリサーチと、その理論的あるいは実践的基盤となった社会心理学やグループ・ダイナミックスについて、グループごとの討論、ワークショップを通じて理解を深めることを目的とする。 |
授業のキーワード /Keywords |
防災 減災 グループ・ダイナミックス アクションリサーチ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義に加え、グループごとの討論、映像資料の鑑賞とそれに関する共同討議、および、ゲーミングなどのワークショップで授業を進める |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
社会心理学やグループ・ダイナミックス関連の著作を読む 災害、防災に関する情報を習得する (予習1時間、復習1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
レポートなど(授業内に、課題に関する解説を行う) |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
レポートを中心に評価する。グループワークにおける意見や活動も評価対象とする。 レポート65% 授業内の質疑、発表など35% |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
矢守克也・諏訪清二・舩木伸江 『夢みる防災教育』晃洋書房 2007年刊 行矢守克也(著) 『アクションリサーチ』 新曜社 2009年刊行 ¥2900矢守克也(著) 『防災人間科学』 東京大学出版会 2009年刊行 ¥3800矢守克也(著) 『増補版:〈生活防災〉のすすめ−東日本大震災と日本社会』 ナカニシヤ出版 2005年刊行 ¥1300 矢守克也他(編著) 『ワードマップ:防災・減災の人間科学』 2011年刊行 ¥2400矢守克也・吉川肇子・網代 剛(著) 『ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション:クロスロードへの招待』 ナカニシヤ出版 2005年刊行 ¥2100 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の目的、進め方について説明する | |
2 | 第2回 | 心理学研究1 | スモールワールド研究 | |
3 | 第3回 | 防災・減災研究1 | 共助とソーシャルキャピタル、被災地間交流 | |
4 | 第4回 | 心理学研究2 | (実習)鏡読実験−他者になることの身体的基盤 | |
5 | 第5回 | 防災・減災研究2 | ボランティアと被災者理解 | |
6 | 第6回 | 心理学研究3 | 集団意思決定:「十二人の怒れる男」と(実習)「NASAゲーム」 | |
7 | 第7回 | 防災・減災研究3-1 | ゲーミングを活用した防災教育(実習:「防災ダズン」) | |
8 | 第8回 | 防災・減災研究3-2 | ゲーミングを活用した防災教育(実習:「クロスロード」) | |
9 | 第9回 | 心理学研究4 | ナラティヴアプローチと「ワンダフルライフ」 | |
10 | 第10回 | 防災・減災研究4-1 | 「語り部グループ1995」の活動 | |
11 | 第11回 | 防災・減災研究4-2 | イベント「災害メモリアルKOBE」の概要 | |
12 | 第12回 | 心理学研究5 | 教育/学習とは何か:実践共同体論にもとづいて | |
13 | 第13回 | 防災・減災研究5 | 〈生活防災〉と災害文化 | |
14 | 第14回 | 防災教育の現状と課題 | 学校現場の課題:防災教育の手法にもとづいて | |
15 | 第15回 | 被災地の現状と課題 | 津波被災地の現状と課題:避難訓練トライアルの試みから |