科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
まちづくり研究/Studies of Community Building |
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授業コード /Class Code |
BA01021001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木1(後期)/THU1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
浅見 雅之/asami masayuki |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門分野科目〉/*** MAJORS *** 〈Specialized Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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浅見 雅之/asami masayuki | 現代社会学部/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義、演習) ※講義中に出席者全員の意見交換のための簡単な演習を行うことがある。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
ひとこと「まちづくり」と言っても、その捉え方は多様です。この科目では「まちづくり」を「地域の課題解決のために、地域の住民が行政とともに行う、長期にわたる自律・自立的な地域づくりの取り組みの総称」と定義し、地域における様々な取り組み事例を通じ「まちづくり」とはなにか、「まちづくり」とはどう進められるべきかを理解できることを目指します。 各地の様々な地域課題の状況を知ることにより、現代社会の状況が私達の住まう地域にどのような課題を投げかけているかを理解し、各地での課題解決の取り組み事例を知り、地域の課題はどのように解決できるのかを、生活者の視点で考えることをができるようになることを目的とします。 特に、大災害は、地域が平時から抱えている課題を一挙に、しかも激しい形で顕在化させると言われています。そこで、この授業では阪神淡路大震災・東日本大震災などからの復興まちづくりがどのように取り組まれ、そして今も取り組みが続けられているのかを、コミュニティ再生・住まい再建・まちの風景の再生・心の回復・なりわいの再建など多様な視点から紹介し、ともに考える時間をとります。 この授業は、関西圏を中心に各地の様々な地域における地域づくりのコーディネーターとしての多数の実績を有し、かつ、東日本大震災以降、東北・熊本などの大地震の被災地における復興支援活動に従事した実務経験のある教員が担当します。 また、この授業は文化の形成における諸問題を学際的に発見・把握する能力を高め、解決の方途を探求する点において、現代社会学科のディプロマ・ポリシー2に深く関連します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
まちづくりにおいて、自立した市民が自らの意志で取り組むことが重要であることを理解できる。 地域課題の解決のためには、住民・市民活動団体・企業・専門家・行政などの「協働の仕組み」が重要であることを知り、市民として自ら行動できるようになる。 また、まちづくり活動には様々な参加者がいて、この多様性こそが、よりよいまちづくりの原動力となっていることを理解し、まちづくり活動を、上手く進めることができる知識を身につけられる。 上記を通じて、まちづくりに参画するための知識が得られる。 |
授業のキーワード /Keywords |
住民参画、コミュニティ、災害復興、人口減少、少子高齢、地域社会、地域運営、納得のプロセス |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義の前半ではまちづくりの概論と、大規模災害の復興過程から見えてくるまちづくりの課題について学び、後半では、様々なまちづくり実践活動の実例を紹介し、現代社会における地域課題やその解決のための方法について解説します。 各回の授業は、講義を中心に進めますが、各回とも、その回の主題について、学生相互あるいは担当教員と共に考え、意見を表明する機会を設けます。 学生の理解度に応じて授業の内容や、講義の順を変更することがあります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
議論すべき時にはできるだけ活発な議論を求めます。 ショートレポート・最終レポートでは自分の言葉で、自分の意見を述べるように努力してください。 講義中の私語は厳禁とします。原則として遅刻・早退は認めません。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
まちを歩く時に「どうしてここはこうなっているのか」「この人はどんな役目で何をしているか」など、まちの成り立ちや人々の行動について、関心と興味を疑問の形で表しながら歩くことを勧めます。授業で取り上げたテーマについて詳細を調べ、自分で地域課題の解決方法を考えてみることを求めます。毎授業後1時間程度。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回、教員から指示するオンラインツールを用いて、授業の感想・意見・質問を含むショートレポートを書いて提出することを求めます。ショートレポート課題は毎回の授業で出題します。ショートレポート課題が提出されていない回の授業は欠席として扱うので注意して下さい。質問等には次回の授業で回答します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
下記の①および②の合計点(100点満点)をもって成績とする ①毎回の授業内でのショートレポート(100点満点)の平均点×0.5 ②授業の最終のレポート課題(100点満点)の点数×0.5 |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
饗庭 伸|山崎 亮|小泉 瑛一(編著)「まちづくりの仕事ガイドブック」 (2016年,学芸出版社)、その他(授業中に指示します) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス・まちづくりとはなにか | まちづくりとは何かについて知り、身の回りのまちづくり活動について考える | |
2 | 第2回 | 人口減少社会とまちづくり | 減少する人口と地域の現状について知り、これからの地域課題にどう向き合えばよいかを考える | |
3 | 第3回 | 過疎地域とまちづくり | 過疎地域の課題や、現状の取り組みについて知り、これからの地方行政・地域自治のあり方について考える | |
4 | 第4回 | まちづくり事例の紹介1 | これまで講師が各地で支援してきた地域づくり・まちづくりの事例の中から、まちづくりを考える上で参考になる取り組みを詳細に紹介する | |
5 | 第5回 | まちづくり事例の紹介2 | これまで講師が各地で支援してきた地域づくり・まちづくりの事例の中から、まちづくりを考える上で参考になる取り組みを詳細に紹介する | |
6 | 第6回 | まちづくり事例の紹介3 | これまで講師が各地で支援してきた地域づくり・まちづくりの事例の中から、まちづくりを考える上で参考になる取り組みを詳細に紹介する | |
7 | 第7回 | まちづくり事例の紹介4 | これまで講師が各地で支援してきた地域づくり・まちづくりの事例の中から、まちづくりを考える上で参考になる取り組みを詳細に紹介する | |
8 | 第8回 | 災害復興とまちづくり | 阪神淡路大震災・東日本大震災等の災害の概略を知り、災害復興まちづくりの概略について学ぶ | |
9 | 第9回 | 復興支援活動とまちづくり | これまで講師が行なってきた、復興まちづくり支援活動を知り、復興のまちづくり過程において専門的な第三者の存在の重要性を学ぶ | |
10 | 第10回 | 災害ボランティアとまちづくり | 災害復興におけるボランティア活動の現状について知り、被災地でのボランティア活動の課題について考える | |
11 | 第11回 | 地域防災とまちづくり | 地域の防災まちづくり活動の現状について知り、これからの地域防災の課題について考える | |
12 | 第12回 | 地域コミュニティとまちづくり | 地域コミュニティの現状と課題について知り、これからの地域コミュニティのあり方について考える | |
13 | 第13回 | 市民参画社会とまちづくり | よりよい地域づくりに市民の参画がいかに必要かを知り、まちづくりワークショップ等のよりよい地域づくりの方法について考える | |
14 | 第14回 | 市民福祉とまちづくり | 福祉のまちづくりの現状と課題について知り、福祉の視点でのまちづくりについて考える | |
15 | 第15回 | 納得のプロセスデザイン | NPOなどの市民セクターの現状と課題について知り、行政などの協働の仕組みをどうつくるかについて考える |