科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
社会と文化Ⅱ/Society and CultureⅡ |
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授業コード /Class Code |
BA00971001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(後期)/WED3(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡崎 宏樹/OKAZAKI HIROKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門分野科目〉/*** MAJORS *** 〈Specialized Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡崎 宏樹/OKAZAKI HIROKI | 現代社会学科/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
講義(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本講義は、文化・芸術を社会学の視点から考察し、これらが、政治、宗教、経済、メディアほか、多様な関係性のなかで存立することを論じる。 前半は、ホイジンガとカイヨワの遊びの理論、エリアスの文明化論、ブルデューの趣味の理論、チクセントミハイのフロー理論、ジラールの模倣の欲望理論などを学ぶ。また、スポーツ、音楽、文学、ファッション、サブカルチャーなどの事例をとりあげて社会学的考察を深める。 後半には、音楽文化を社会学の視座から学ぶ。文化は社会、政治、経済、宗教など多様な領域との関係性の中で存在する。本講義は、音楽を考察対象として、現代社会において文化がどのように存立するかを学び、音楽文化の表現者やファンの分析を通じて、現代に生きる人間の生き方在り方を考察する。また、人種・民族問題、青年期、経済社会、宗教と音楽文化の関係性を、ポピュラー音楽を題材に学び、日本のポピュラー音楽における文化の創造と継承について考える。その際、表現者の社会的影響力や社会的責任についても検討する。さらに音楽によるコミュニケーションを理論的に考察し、音楽の社会的影響力や関係形成力に対する理解を深める。 この授業は、現代社会における文化の形成を多面的・総合的に理解する力を高める点で、現代社会学科のディプロマ・ポリシーの1に深く関連する。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
現代の文化について、とりわけ音楽文化について、社会、政治、経済、宗教など多様な角度から理解し、主体的に考察できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
音楽、文化、現代社会、 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業では、関連する映像や音楽の資料を視聴しつつ、配布した資料に基づいて授業を進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前・事後学習各2時間程度。 授業で取り上げた文献や音楽資料を研究し、予習・復習をおこなうこと。 文献や音楽資料を収集し、各自でレポート作成すること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
提出課題としては、現代社会と音楽文化の関係を考察するレポートが課されます。レポートについては授業内に講評し、フィードバックをします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
成績は、平常点(60%)、レポート(40%)によって総合的に評価する。平常点は、ショートエッセイないしmanabaの小テストを中心に評価する。レポートでは、井上俊編『〔全訂新版〕現代文化を学ぶ人のために』世界思想社、2014年発行を活用し、現代社会と音楽文化の関係を主体的に考察する能力を評価する。 |
テキスト /Required Texts |
井上俊編『〔全訂新版〕現代文化を学ぶ人のために』世界思想社、2014年発行 |
参考図書 /Reference Books |
井上俊・長谷正人編『文化社会学入門―テーマとツール』ミネルヴァ書房、2010年発行 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション:遊びと文化 | 授業の進め方と全体の概要について説明する。文化社会学や音楽社会学について概説し、遊びをキーワードに文化を解説する。 | |
2 | 第2回 | 文化体験の分析 |
チクセントミハイの「フロー理論」によってスポーツや文化における体験を分析する。 | |
3 | 第3回 | 恋愛という文化 | ホイジンガとカイヨワの遊びの理論を概説し、井上俊の研究を参照し、遊びという視点から恋愛を考察する。 | |
4 | 第4回 | スポーツと文明化 | エリアスの文明化論を概説し、現代スポーツに現れた暴力の問題について考察する。 | |
5 | 第5回 | 消費文化と資本主義 | ボードリヤールの消費社会論を概説し、消費という視点からファッション文化や音楽文化を考察する。 | |
6 | 第6回 | 人種・民族問題と音楽文化 | アメリカ1950年代前半のポピュラー音楽、公民権運動の高まりを背景とした大衆の音楽聴取の変容について学ぶ。また、エスニシティの枠を超えた音楽文化の融合と新たな表現の登場について学ぶ。 | |
7 | 第7回 | 消費文化と資本主義 | イギリス1960年代前半のポピュラー音楽、ポピュラー音楽の表現者の自己形成について学ぶ。また、若者文化としてのロック音楽とその社会的影響力について学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 人種・民族問題と音楽文化 | アメリカ1950年代前半のポピュラー音楽、公民権運動の高まりを背景とした大衆の音楽聴取の変容について学ぶ。また、エスニシティの枠を超えた音楽文化の融合と新たな表現の登場について学ぶ。 | |
9 | 第9回 | 青年期と音楽文化(1) | イギリス1960年代前半のポピュラー音楽、ポピュラー音楽の表現者の自己形成について学ぶ。また、若者文化としてのロック音楽とその社会的影響力について学ぶ。ブルデューの『ディスタンクシオン』における趣味の理論を概説し、現代のファン研究や「趣味縁」をめぐる研究を紹介する。 | |
10 | 第10回 | 経済社会と音楽文化(1) | アメリカ1980年代前半のポピュラー音楽、ミュージック・ビデオの発展と音楽文化の変容について学ぶ。 ヒップ・ホップにおける政治性と娯楽性の関係について学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 経済社会と音楽文化(2) | アメリカ1980年代後半のポピュラー音楽、消費社会における音楽文化の課題と表現者の倫理・社会的責任について学ぶ。 | |
12 | 第12回 | 日本の音楽文化(1) | 欧米のポピュラー音楽の輸入と表現の変化について学ぶ。 | |
13 | 第13回 | 日本の音楽文化(2) | 日本独自の新たな音楽文化の創造と継承、海外への発信について学ぶ。 | |
14 | 第14回 | サブカルチャーの社会学 | オタク文化の誕生と展開をふまえて、サブカルチャーと現代社会の関係を考察する。 | |
15 | 第15回 | 地域プロジェクト |
文化による地域活性化をめざすプロジェクトを事例として、文化と地域社会の関係を考察する。 |