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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
仕事と産業入門/Introduction to Work and Industry
授業コード
/Class Code
BA00791001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
現代社会学部/Contemporary Social Studies
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水1(前期)/WED1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
日髙 謙一/HIDAKA KENICHI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈専門分野科目〉/*** MAJORS *** 〈Specialized Subjects〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
都村 聞人/TSUMURA MONDO 現代社会学科/Contemporary Social Studies
中野 雅至/NAKANO MASASHI 現代社会学科/Contemporary Social Studies
日髙 謙一/HIDAKA KENICHI 現代社会学科/Contemporary Social Studies
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
 本科目は、現代社会学科のディプロマ・ポリシー(卒業認定に関する基本方針)に規定された「(1)社会科学及び人文科学の学際的な学修を通じて、仕事と産業に係る諸事象を多面的、総合的に理解することができる、(2)現代社会における仕事と産業における諸問題を学際的かつ科学的に発見・把握するとともに、解決の方途を探究することができる」を目指している。
 本科目は、専門分野科目(仕事と産業分野)のひとつであり、1年次後期以降に開講される仕事と産業分野の科目の入門に位置づけられる。
 まず、日本の労働市場の性格、雇用失業情勢の現状、雇用に関する企業行動の変化、雇用政策の流れについて検討する。次に、社会学的観点から、雇用とジェンダー、人的資本理論と教育の収益率、労働時間とワーク・ライフ・バランスについて検討する。最後に戦後日本経済の歴史を振り返りながら、企業や産業の盛衰の歴史と現代社会における消費の意味について検討する。以上により、仕事と産業についての総合的な理解を深めることを目的とする。
 なお、本科目はオムニバス講義であり、第1回~第5回は中野、第6回~第10回は都村、第11回~第15回は日髙が担当する。
到 達 目 標
/Class Objectives
①労働市場の変化、雇用失業情勢、雇用に関する企業行動、雇用政策について、説明することができる。
②ジェンダー、教育、ワーク・ライフ・バランスなどと労働の関連について、社会学的に考えることができる。
③若年者雇用の問題について理解を深め、自らのキャリア形成について考えることができる。
④経済指標について理解し、戦後の日本経済の変化について説明することができる。
⑤経済成長と生産性、イノベーションについて基礎的な事項を理解し、将来を展望することができる。
⑥身近な問題から消費の意味について考えることができる。
授業のキーワード
/Keywords
労働市場、雇用政策、ジェンダー、人的資本理論、ワーク・ライフ・バランス、就職活動、経済指標、生産性、イノベーション、消費
授業の進め方
/Method of Instruction
適宜資料を配布、あるいは投影しながら、質疑応答も取り入れた講義形式で行う。
履修するにあたって
/Instruction to Students
経済学、労働経済学、社会学、経営学の観点から、仕事と産業の基礎について学びましょう。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
①事前学習として、講義の対象となるテーマについて、文献、各種統計、インターネット等を利用して、積極的に調べてください(目安として1時間程度)。
②事後学習として、講義時の配布資料を再確認し、各テーマに対する理解を深めてください。また、参考文献を提示するので、興味があるものを積極的に読んでください。(目安として1時間程度)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
各授業に関する小テストあるいはレポートを提出を求める場合がある。
(フィードバック:内容に対して授業内またはmanabaでコメントを行う。) 
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
3名の担当者ごとに課される小テストおよびレポート(各教員が33%)によって評価を行う。
テキスト
/Required Texts
使用しない。講義資料を配布する。
参考図書
/Reference Books
授業の際に紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 日本の労働市場 日本では「人に職をつける」と言われるのに対して、欧米では「職に人をつける」と言われる。このような違いはなぜ生じるのか? 日本の労働市場の性格について説明する。(担当:中野雅至)
2 第2回 日本の雇用失業情勢 労働力人口が減少しているにもかかわらず、かつてに比べて日本の失業率は高い。また、非正規労働は増える一方である。一体、日本の雇用失業情勢はどのような現状にあるのか? 若年者・高齢者などの属性にも注目しながら、日本の雇用失業情勢の現状を説明する。(担当:中野雅至)
3 第3回 雇用に関する企業行動 バブル経済崩壊後、雇用失業情勢が悪化する中で、企業はどのように行動を変えていったのか? 企業を中心に日本の雇用失業情勢を考えてみる。(担当:中野雅至)
4 第4回 雇用政策の流れ これまで厚労省はどのような雇用政策を追求してきたのか。時期に応じて変化してきた雇用政策の流れを概観する。(担当:中野雅至)
5 第5回 日本の労働市場の変化 バブル経済崩壊以降、日本の労働市場は大きく変化してきた。長期不況や人口減少によって労働市場がどのように変化しつつあるのかについて解説することとする。(担当:中野雅至)
6 第6回 雇用とジェンダー 男女間賃金格差、性別職務分離などの観点から、雇用とジェンダーの問題を検討する。(担当:都村聞人)
7 第7回 人的資本理論と教育の収益率 大学への進学には、コストとメリットがある。大学に進学するメリットのひとつとして、生涯所得の増加があげられる。本講義では、人的資本理論の基礎について学び、教育の収益率について、統計データを参照しながら考察する。(担当:都村聞人)
8 第8回 労働時間とワークライフバランス 労働時間の多寡は、余暇、休息、家庭における活動(家事、育児など)などに影響を与える。つまり、労働時間とワークライフバランスは大きな関連を持っている。本講義では、労働時間と生活の関係について、統計データを参照しながら考察する。(担当:都村聞人)
9 第9回 若年者雇用をとりまく問題 非正規雇用の増大、高い離職率などの問題を検討しながら、若年者の雇用について考える。また、就労支援についても検討したい。(担当:都村聞人)
10 第10回 キャリア形成と就職活動 近年の就職活動の概要を説明する。そのうえで、各自の希望にそったキャリア形成について考えるきっかけとしたい。(担当:都村聞人)
11 第11回 経済指標で見る日本の戦後史① 高等学校で学ぶ現代社会、政治・経済の知識を振り返りつつ、戦後日本経済の歩みをより深く学ぶ。まずは、GDPや日銀・業況DIなどの経済状況をとらえる指標について理解し、最近1〜2年間の日本経済、過去10年間、20年間と振り返る期間を伸ばしていく。(担当:日髙謙一)
12 第12回 経済指標で見る日本の戦後史② 金利、為替、株価、国際収支などの経済指標をもとに、現在に至る戦後の約70年間の日本経済の歩みを振り返る。さらに、戦前から戦後にかけて約90年間の日本経済の連続性についての議論を学び、現在の日本経済の課題を考える参考にする。(担当:日髙謙一)
13 第13回 経済成長と生産性 人口が減少していく中で生産性の上昇が日本の経済成長に必要だと言われる。そこで、生産性と経済成長に関する議論を整理して学び、生産性の概念を理解する。また、人口と経済成長の関係についても考察する。(担当:日髙謙一)
14 第14回 経済成長とイノベーション 経済成長のためのイノベーションの重要性を学ぶ。しかし、イノベーションの実現プロセスは不確実性に満ちている。また、成熟した経済では、有形資産よりもソフトウエアやブランドなどの無形資産を生み出すイノベーションの重要性が高まる。IoTやAIなどのテクノロジーを基盤としたものづくりの未来を展望する。(担当:日髙謙一)
15 第15回 現代社会における消費の意味 私たちは、一杯のコーヒーに百数十円支払うこともあれば千円近く支払うこともあるし、二次元の世界に夢中になり現実でもそのキャラクターに出会うためにお金を支払う。私たちはお金を支払って何を消費しているのだろうか?現代社会における消費のキーワードである「体験」、「ブランド」、「物語」を事例を通じて学ぶ。(担当:日髙謙一)

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