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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
現代生活論Ⅰ/Sociology of Contemporary Living Ⅰ
授業コード
/Class Code
BA00701001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
現代社会学部/Contemporary Social Studies
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水3(前期)/WED3(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
李 洪章/LEE HONGJANG
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈専門分野科目〉/*** MAJORS *** 〈Specialized Subjects〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
李 洪章/LEE HONGJANG 現代社会学科/Contemporary Social Studies
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
本授業は、現代社会学部のディプロマ・ポリシーに示す、現代社会の多面的・総合的理解を目指すものである。

私たちは常々、生活の様々な局面において、不安や生きづらさなど、人間の存在や価値にかかわる課題に直面しながら生活している。現代社会において特に問題となるのは、「無縁社会」などといった言葉で表現されるような、家族や階層などの社会集団における紐帯の弱化に伴う個人化現象や、原発事故に代表される科学の高度化に伴う人知を超えたリスクなどである。
本授業ではまず、そうした現代社会のあり方を明らかにしていきながら、生活上のリスクや不安と向き合い、乗り越えていくうえで、他者との関係の結び方、すなわち「共同性」について考えることの重要性を学んでいく。  
到 達 目 標
/Class Objectives
現代社会をとらえるさまざまな見方や考え方を学びつつ、異なる出自をもつ他者を排除することなく、現代社会に生きるうえでの不安を共有しあえるような社会のあり方を模索できる。 
授業のキーワード
/Keywords
リスク、個人化、共同性
授業の進め方
/Method of Instruction
講義形式で進める。受講者数によってはグループワークを導入することもある。 
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
事前学習:予告した次回講義テーマに関して下調べを行い、疑問点を明確にしておくこと(目安として1時間程度)。
事後学習:講義ノートや配布資料を復習すること(目安として1時間程度)。 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業内ショートレポート
(授業中にコメントすることでフィードバックする)
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業内ショートレポート 100%
テキスト
/Required Texts
授業中に適宜指示する。
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション  ディスカッションを通じて、私たちが生活のどのような場面で不安や生きづらさを感じるのかを話し合う。 
2 第2回 コロナウイルスが浮き彫りにする社会問題 コロナ禍で起きた出来事・事件を紐解きながら、それによって露呈された階層・ジェンダー・人種などをめぐる社会の歪みについて考える。
3 第3回 リスク社会とは 産業社会とリスク社会の相違について考える。
4 第4回 個人化とは(1):自己責任 個人化社会の特徴を、「自己責任」という言葉を通して見てみる。個人化の進展が、若者の生活スタイルに及ぼす影響について考える。
5 第5回 個人化とは(2):若者と個人化 個人化の進展が、若者の生活スタイルに及ぼす影響について考える。
6 第6回 家族の個人化 日本の家族において個人化はどのように進行しているのかを知る 
7 第7回 死の個人化 現代社会を生きる人々にとっての死の意味について考える。
8 第8回 「おひとりさま」 第6、7回の授業内容をふまえつつ、高齢女性の老後と死について考える。
9 第9回 集まることの現代的意味 個人化社会において「集まる」ことはどのような意味を持つのか、「フェス」を例にして考える。
10 第10回 在日朝鮮人とは リスク/個人化社会について具体的に考えるための事例として在日朝鮮人を取り上げるにあたって、まず在日朝鮮人の歴史と現状について概観する。
11 第11回 在日朝鮮人と個人化社会① 在日朝鮮人が、「民族」と「個人」のはざまで、何を経験しているのかを知る。
12 第12回 在日朝鮮人と個人化社会② 国家と在日朝鮮人個人の関係性について、あるサッカー選手を事例にしながら考える。
13 第13回 民族本質主義・家父長主義 在日朝鮮人の主体的な生の実現のために構築された民族言説が、その内部における差異を抑圧するという矛盾について考える。
14 第14回 はざまを生きる在日朝鮮人の語り 二重の抑圧構造の「はざま」を生きる在日朝鮮人の語りを通して、集合と個人の間に存在する矛盾を乗り越える術を学ぶ。
15 第15回 振り返り 第一回目の授業で挙げた不安や生きづらさを乗り越えるためになすべきこと、なされるべきことについて議論する。

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