科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
質的調査法/Qualitative Research Methods |
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授業コード /Class Code |
BA00581001 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
前田 拓也/MAEDA TAKUYA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基幹科目〉/*** MAJORS *** 〈Core Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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前田 拓也/MAEDA TAKUYA | 現代社会学科/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
講義 (対面授業) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目では、現代社会学部のディプロマ・ポリシー(卒業認定に関する基本方針)に従い、現代社会における諸課題の発見・把握及びその解決策を探求することを目指す。 また、この科目は、一連の社会調査法科目の1つに位置づけられ、社会調査士資格のF科目(質的な調査と分析の方法に関する科目)に該当する。 講義では、さまざまな「質的データ」の収集や分析方法について解説する。フィールドワーク、参与観察、インタビューなどの質的調査の方法、および、ライフヒストリー分析、会話分析、新聞記事やビジュアル・データ等の内容分析等の質的データの分析の方法に関する基本的な知識を身につける。今後質的調査を実施する際に選択することになる方法と、調査の目的や問いとの関係がどのような対応関係にあるのかを明確にしながら学ぶ。 さらに、質的調査を実施するにあたって、最低限身につけるべき調査倫理について学ぶ。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・質的調査の方法の特徴を、おもに量的調査との対比を通じて理解できる。 ・エスノグラフィなど、質的調査をもとに書かれた資料を収集し、その方法論とともに読解、検討することができる。また、質的調査の方法を、それを用いて書かれたテキストと関連づけて理解することができる。 ・質的調査によって得られたデータを、後に利用可能なかたちで記録することができる。 ・質的調査の方法をもちいた調査計画を、具体的に構想、立案することができる。 |
授業のキーワード /Keywords |
質的調査 / フィールドワーク / 参与観察 / インタビュー調査 / 聞き取り調査 / 調査倫理 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
・講義形式でおこなう。 ・指定の教科書を利用して、各回に課題が提示される。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・卒業論文執筆などのため将来的に質的調査を実施する予定の者は履修することが望ましい。 ・社会調査士科目【F科目】(質的な調査と分析の方法に関する科目)に該当する。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・事後学習: 講義ノートを再確認し、講義内で紹介した各種文献、おもにエスノグラフィを積極的に読むこと (目安: 1時間程度)。 ・中間レポートとして、日常の観察記録を必要とする (目安: 1時間程度)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・指定の教科書を用いた平常レポートを複数回課す。 ・受講者自身が簡易な「社会調査」をおこなう中間レポートと期末レポートを課す。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
平常レポート : 40% 中間レポート + 期末レポート : 60% |
テキスト /Required Texts |
前田拓也・秋谷直矩・朴沙羅・木下衆編『最強の社会調査入門──これから質的調査をはじめる人のために』(ナカニシヤ出版, 2016年) → 詳細 |
参考図書 /Reference Books |
・谷富夫・山本勉編『よくわかる質的社会調査 プロセス編』(ミネルヴァ書房 ・岸政彦・石岡丈昇・丸山里美『質的社会調査の方法──他者の合理性の理解社会学』(有斐閣 ほか、適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 授業のすすめかたと評価方法について確認する | |
2 | 第2回 | 社会調査とは何か | 社会調査の歴史を、実例を元に概観する | |
3 | 第3回 | 質的調査の考えかた | 質的調査とはなにか、量的調査との対比を手がかりにイメージをつかむ | |
4 | 第4回 | 調査技法 1 | フィールドワーク / 対象となる社会に身を置くことを通じた調査と記録の方法 | |
5 | 第5回 | 調査技法 2 | 参与観察 / 対象となる社会への部分的な参加を通した調査と記録の方法 | |
6 | 第6回 | 分析技法 1 | フィールドワーク / フィールドワークから得られたデータの分析と記述の方法を学ぶ | |
7 | 第7回 | 調査技法 3 | インタビュー / 人に話を聞き、記録するための方法 | |
8 | 第8回 | 分析技法 2 | インタビュー / インタビューから得られたデータをどのように分析するか、ライフヒストリー法を中心に学ぶ | |
9 | 第9回 | 分析技法 3 | インタビュー / インタビューから得られたデータをどのように分析するか、会話分析を中心に学ぶ | |
10 | 第10回 | 調査技法 4 | メディアを用いた調査 / 新聞・雑誌記事の収集やビジュアルな記録を得る方法 | |
11 | 第11回 | 分析技法 4 | メディアを用いた調査 / 新聞・雑誌記事やビジュアルな記録の分析方法を、内容分析等を中心に学ぶ | |
12 | 第12回 | 質的調査の実際 1 | 調査の企画からデータ素材の収集までのプロセスを概観する | |
13 | 第13回 | 質的調査の実際 2 | データの分析から論文の執筆までのプロセスを概観する | |
14 | 第14回 | 質的調査と調査倫理 | 調査を実施するにあたって必要となる対象者への配慮と手続きについて学ぶ | |
15 | 第15回 | 総括とふりかえり | 講義内容の振り返りとまとめ |