科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
ゼミナールⅢ/Social Research Seminar III |
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授業コード /Class Code |
BA00331010 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
現代社会学部/Contemporary Social Studies |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月3(前期)/MON3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
李 洪章/LEE HONGJANG |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 〈専門基幹科目〉/*** MAJORS *** 〈Core Subjects〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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李 洪章/LEE HONGJANG | 現代社会学科/Contemporary Social Studies |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(演習・実習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
本授業は、現代社会学部のディプロマ・ポリシーに示す、現代社会の多面的・総合的理解、および諸課題の発見と解決策の探求を目指すものである。 本ゼミナールでは、来年度の卒業論文執筆に向けて、社会学の基本的な考え方と社会調査を経験する。その際、テーマとして掲げるのは「経験」である。自分とは異なる立場にある他者が、「現実」をどのように経験をしているのかを、調査を通じて明らかにしていくことを共通の課題とします。人と人とのつながりを客観的にみつめる視点を身につけ、さらには、「現実」のズレから生じてくる対立や偏見、差別を乗り越えていくような論点を提示することが、本ゼミナールの目的である。 本授業では、神戸市長田区におけるコリアタウン構想に関する調査・研究を行う。神戸市長田区は、外国人集住・インナーシティ現象・震災復興・少子高齢化などをめぐって、さまざまな「問題」を抱えている。「コリアタウン構想」は、こうした問題を乗り越え、地域を活性化させるための方策として、行政や民族組織によって提言されたものであるが、その是非について、ローカルな文脈から捉え直すことで、「地域活性化」という概念そのものを再考する機会としたい。 なお、本授業は、実践的教育から構成される授業科目である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・他者の経験を記述するための様々な方法を説明できる。 ・卒業論文執筆に必要な調査スキルを習得する。 |
授業のキーワード /Keywords |
フィールドワーク、エスノグラフィ |
授業の進め方 /Method of Instruction |
優れたエスノグラフィを講読しつつ、神戸市長田区での簡単な調査を実施することで、エスノグラフィの方法について体験的に学ぶ。 プレゼンテーション、ディスカッションを通じたアクティブ・ラーニングを実施する。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
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授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前学習:予告した次回講義テーマに関して下調べを行い、疑問点を明確にしておくこと(目安として1時間程度)。 事後学習:配布資料や調査の内容を確認し、次回ゼミでの課題を自ら発見すること(目安として1時間程度)。 研究発表担当回のレジュメ作成、プレゼンテーションの準備 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
発表資料 (ゼミ中のコメントでフィードバックする) |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業中の発表内容:60% レポート:40% |
テキスト /Required Texts |
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参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | ゼミナールで学習する内容と方法を知る。講読文献の概要を把握し、発表のスケジュールを組む。 | |
2 | 第2回 | 聞き取り調査の方法論 | 聞き取り調査の方法論について学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 聞き取り調査の準備 | 第4回のゲストスピーカーへの聞き取り調査の準備を行う。 | |
4 | 第4回 | 事前フィールドワーク | 神戸市長田区での調査に向け、事前フィールドワークを行う。 | |
5 | 第5回 | 調査データの分析 | 聞き取り調査の結果を分析し、現地調査の計画を立案する。 | |
6 | 第6回 | 第1回文献講読① エスニック・コミュニティとは | エスニック・コミュニティに関する文献を講読し、生活者の視点から「コリアタウン」を捉え直す。 | |
7 | 第7回 | 第1回文献講読② エスニック・ビジネスとは | エスニック・ビジネスに関する文献を購読し、民族的マイノリティの生活について概観する。 | |
8 | 第8回 | フィールドワーク | 神戸市長田区でのフィールドワークを実施し、この街の歴史的変遷や震災の影響、外国人の置かれた現状などを知る。 | |
9 | 第9回 | 第2回文献講読① 質的調査とは | 調査方法論に関する論考を読み、質的調査とは何かについて学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 第2回文献講読② フィールドワークとは | 調査方法論に関する論考を読み、フィールドワークとは何かについて学ぶ。 | |
11 | 第11回 | 現地調査 | 神戸市長田区に赴き、「下からの地方活性化」の取り組みについて調査を行う。 | |
12 | 第12回 | データの分析①:フィールドノートの共有 | 各自が作成したフィールドノートの情報を共有し、論点を整理する。 | |
13 | 第13回 | データの分析②:概念の理解 | インタビュー内容の分析を行う。語り手によって用いられている概念の用法などに着目しながら語りの理解を進める。 | |
14 | 第14回 | 成果物の作成 | 調査によって得られた知見を、受講者間での議論を通して選んだ方法でまとめる。 | |
15 | 第15回 | 成果発表 | 調査協力者を招き、調査の成果について発表、議論する。 |