科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
物理療法学/Physical Agents |
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授業コード /Class Code |
B703981001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(前期)/TUE1(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
下 和弘/SHIMO KAZUHIRO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門分野》/*** MAJORS *** 《SPECIALIZED FIELDS》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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下 和弘/SHIMO KAZUHIRO | 理学療法学科/Physical Therapy |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
物理療法とは,温熱・電気・光線・水・徒手等の物理的エネルギーを生体に与え,種々の障害の改善を図る治療手段であり,本講義ではこれを学ぶことを目的とする. 2年生までに学んだ基礎科目を土台に,物理療法の対象となる病態,そして物理療法が生体に対してどのように作用するのかについて理解する. これは学部DP2(知識・技能)を達成し,なおかつDP3(思考・判断・表現)を達成するための基盤となることを目指している.講義内容では,物理的エネルギーの基礎を学んだ上で,生体に与える影響を学び,手段の根拠と有効性を理解し,その上で患者に適切な物理療法を選択できることを目的とする. なお,この科目の担当者は臨床現場で経験を積んだ実務家教員による授業であり,実際に現場で有効な手段,経験に基づいて教授する. |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1) 寒冷療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. (2) 温熱療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. (3) 電気刺激療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. (4) 超音波療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. (5) 光線療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. (6) 牽引療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. (7) 水治療法の適応と効果,禁忌事項について説明できるようになる. |
授業のキーワード /Keywords |
寒冷療法,温熱療法,電気刺激療法,超音波療法,光線療法,牽引療法,水治療法 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
○ 物理療法の対象となる病態を理解するために,基礎となる事項について小テストを行う ○ 機器等のデモンストレーションを行う ○ 物理的エネルギーが生体に与える影響について講義し,具体的なモダリティについて解説を加える. |
履修するにあたって /Instruction to Students |
講義中,質問がある場合は,授業時間内に質問をし,共有を図ることを原則とする. この科目は「治療」に関する科目であるため,障害像等の想像力をもって受講すること. |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業に関する予習・復習として1時間程度の自宅学習を行うこと。 また、必要に応じてオンデマンド教材を視聴して自己学習する。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
期末テストの点数で成績を評価する。 |
テキスト /Required Texts |
烏野 大,川村博文(編著)『最新理学療法学講座 物理療法学』医歯薬出版,2021. |
参考図書 /Reference Books |
参考図書は必要に応じて準備すること。 ・「エビデンスから身につける物理療法 (PT・OTビジュアルテキスト)」編著 庄本康治(羊土社) 2017年 ・「EBM物理療法 原著第4版」 著:M.H.Cameron 監訳:渡部一郎(医歯薬出版)2015年 ・「理学療法学ゴールドマスターテキスト3物理療法学」編:柳澤健(メジカルビュー社)2009年 ・「シンプル理学療法学シリーズ 物理療法学テキスト 改訂第2版」 監修:細田多穂編:木村貞治,他(南江堂)2013年 ・「物理療法学 改訂版第2版」 監修:松澤 正(金原出版)2012年 ・「コンディショニング・ケアのための物理療法実践マニュアル」 編著:川口浩太郎(文光堂)2016年 ・「最新 物理療法の臨床適応」編:庄本康治(文光堂)2012年 ・「Scientific Foundations and Principles of Practice in Musculoskeletal Rehabilitation」 D.J.Magee,J.E.Zachazewski,W.S.Quillen (W B Saunders Co.)2007年 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 物理療法総論 | 歴史における物理療法の変遷,物理療法とは,物理療法の分類,国際単位系等の把握,関連法則・法規および原理・現象,電気学,熱力学 | ||
2 | 物理療法の臨床適応と評価 | 物理療法の臨床適応と評価,疼痛評価,筋緊張(筋スパズム)評価,筋の物理的特性,物理療法の臨床適応(骨関節疾患に対する物理療法アプローチ,中枢性疾患に対する物理療法アプローチ) | ||
3 | 温熱療法 | 温熱療法の定義,温熱療法の治療原理,温熱療法の生理学的効果,温熱療法の分類,温熱療法の臨床,温熱療法全般の治療効果・適応・禁忌,温熱療法の実際(ホットパック治療,パラフィン治療,赤外線治療) | ||
4 | 寒冷療法 | 寒冷療法の概要,寒冷療法の実際とリスク(伝導冷却,対流冷却法,気化冷却法),寒冷療法の適応と禁忌 | ||
5 | 電磁波療法(エネルギー変換療法) | 電磁波療法(超短波療法・極超短波療法)の概要,電磁波療法の治療原理,電磁波療法の生理学的効果,電磁波療法の実際(超短波療法,極超短波療法),電磁波療法の適応と禁忌,電磁波療法の臨床 | ||
6 | 超音波療法 | 超音波療法の概要,超音波療法の治療原理,超音波療法の生理学的効果,フォノフォレーシス(超音波薬剤透過法),低出力パルス超音波療法,超音波療法の適応と禁忌 ,超音波療法の臨床 | ||
7 | 電気刺激療法I | 電気刺激療法の概要,電気刺激療法の治療原理,電気刺激療法の生理学的効果,電気刺激療法の臨床 | ||
8 | 電気刺激療法Ⅱ | 経皮的末梢神経電気刺激療法,機能的電気刺激療法,神経筋電気刺激療法,干渉電流療法,微弱電流刺激(マイクロカレント)療法 | ||
9 | 光線療法 | 光線療法の概要,光線療法の治療原理,紫外線療法,低反応レベルレーザー療法,直線偏光近赤外線療法,キセノン光線療法 | ||
10 | 牽引療法 | 牽引療法の概要,牽引療法の治療原理,牽引療法の力学的・生理学的効果,頸椎牽引,腰椎牽引,四肢牽引,牽引療法の適応と禁忌,牽引療法の臨床 | ||
11 | 水治療法 | 水治療法の治療原理,水治療法の生理学効果,水治療法室の環境対策,水治療法の実際(全身浴,局所浴,交代浴,人工炭酸泉浴,圧注,灌注),水治療法の適応と禁忌 | ||
12 | 随意運動介助型電気刺激 | 随意運動介助型電気刺激の概要,随意運動介助型電気刺激の治療原理,随意運動介助型電気刺激の生理学的効果,随意運動介助型電気刺激の適応と禁忌,随意運動介助型電気刺激の臨床 | ||
13 | リハビリテーションロボット | リハビリテーションロボットの治療原理,リハビリテーショ ンロボットによる効果,リハビリテーションロボットの臨床 とその実施手順,HAL,WPAL-G,歩行練習ロボット | ||
14 | 物理療法の臨床応用 |
骨関節疾患への臨床応用,脳血管疾患への臨床応用,褥瘡へ の臨床応用,スポーツ傷害,ウィメンズヘルス,EMGバイオ フィードバック電気刺激装置,経頭蓋直流電気刺激,拡散型 ショックウェーブ,ラジオ波療法 | ||
15 | 物理療法の効果判定 | 電気診断法,表面筋電図,超音波エコー,組織硬度計,近赤外線分光法,ドプラ血流計,赤外線サーモグラフィー |