科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
分子遺伝医学/Molecular Genetics |
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授業コード /Class Code |
B703881001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
水2(後期)/WED2(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
西尾 久英/NISHIO HISAHIDE |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門基礎分野》/*** MAJORS *** 《BASIC SCIENCES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西尾 久英/NISHIO HISAHIDE | 作業療法学科/Occupational Therapy |
授業の方法 /Class Format |
講義。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、学部DP2に掲げるリハビリテーションに関連する分子遺伝医学の知識を修得することを目指す。分子遺伝医学は、これまで専門性が高い特別な学問領域であると思われてきた。しかし、21世紀に入って、ヒトの全ゲノム情報が報告され、疾患の発生機序も次第に解明されつつある一方、これらの分子遺伝医学の知識はインターネットの普及によって誰でもアクセスすることが可能になった。今後は、リハビリテーション医学に従事するプロフェッショナルも、分子遺伝学の知識を身につけなければ、時代に即した、患者様に納得していただく医療を提供できないことになろう。 この分子遺伝学では、学生が(1)細胞、(2)染色体と遺伝子、(3)遺伝性疾患、(4)がんゲノム、(5)遺伝に関連した倫理的、法的、社会的課題、(6)遺伝カウンセリング、(7)先進的医療、に関する基本的な考え方を身につけることを目的とする。 なお、この科目の担当者は、臨床遺伝専門医として18年の経験があり、現在も兵庫県の中核病院で遺伝カウンセリングを担当している、実務経験のある教員である。従って、時には、現在の遺伝子医療の問題点についても言及しながら、深い学びへとつなげていきたい。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1)細胞、(2)染色体と遺伝子、(3)遺伝性疾患、(4)がんゲノム、(5)遺伝に関連した倫理的、法的、社会的課題、(6)遺伝カウンセリング、(7)先進的医療、に関する基本的な概念を説明することが出来る。 |
授業のキーワード /Keywords |
(1)細胞、(2)染色体と遺伝子、(3)遺伝性疾患、(4)がんゲノム、(5)遺伝に関連した倫理的、法的、社会的課題、(6)遺伝カウンセリング、(7)先進的医療 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
パワーポイントのスライドを中心にした講義授業を行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
特別な履修要件はない。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業の前に、シラバスの授業計画に目を通しておくこと。そして、各回の授業講義で学習した内容について復習を行うこと(およそ0.5-1時間の学習が必要である)。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業の終わりに、理解度をテストするための課題を提示する。その課題に対する各自の答えをドットキャンパスにあげてもらう(ここではアンケートに対する回答という形式を採用する)。アンケート回答の期間は、講義の中で示す。期間外の提出、あるいは教員のメールアドレスへの提出は認めない。課題に対するフィードバックは、次回の授業で、講義の一部分として行う。 なお、アンケート課題の再提出を認めない理由は以下の通りである。「アンケート課題も定期試験と同じように評価する。アンケート課題の再提出を認めないのは、解答用紙をいったん提出後に再度書き直すことはできないのと同じである。このことを認めれば、不公平な状態ができるからである。」 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験および毎回の授業で提示する課題に対する答え(ドットキャンパスにあげてもらったもの)を評価の対象とする。評価の配分は、定期試験50%、課題回答50%とする。 |
テキスト /Required Texts |
講義資料をドットキャンパスにあげておく。この講義資料がテキストである。また、これは、コンピュータ、iPad、スマホにダウンロードが可能である。印刷が必要があれば、各自で印刷すること。 |
参考図書 /Reference Books |
講義の中で随時示す。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 生命の誕生と進化 |
分子遺伝学の知識を用いて、地球上の生命の誕生、進化について概説することができる。 | |
2 | 第2回 | 染色体と遺伝子 | 染色体と遺伝子の関係、染色体の性差、遺伝子発現の流れについて説明できる。 | |
3 | 第3回 | 遺伝性疾患(1) | 先天異常、染色体異常について説明できる。 | |
4 | 第4回 | 遺伝性疾患(2) | 遺伝子異常について説明できる。 | |
5 | 第5回 | がんゲノム医療 | がん遺伝子、がん抑制遺伝子、遺伝性腫瘍について説明できる。 | |
6 | 第6回 | 遺伝カウンセリング(1) | 遺伝性乳がん・卵巣がん症候群について学び、遺伝性腫瘍診療における遺伝カウンセリングの考え方を説明できる。 | |
7 | 第7回 | 遺伝カウンセリング(2) |
ハンチントン病について学び、難治性神経疾患診療における遺伝カウンセリングの考え方を説明できる。 また、分子遺伝医学の観点から開発された、脊髄性筋萎縮症の治療法について説明できる。 | |
8 | 第8回 | 総集編 | これまでの分子遺伝医学の発展を俯瞰し、分子遺伝学に基づく最新医療の概要を説明できる。 |