科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
生理学Ⅱ/Physiology Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
B703871001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火2(後期)/TUE2(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
春藤 久人/SHUNTOU HISATO |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門基礎分野》/*** MAJORS *** 《BASIC SCIENCES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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安藤 啓司/ANDOU HIROSHI | 総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
春藤 久人/SHUNTOU HISATO | 理学療法学科/Physical Therapy |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
・この科目は、学部DP2及びDP3に掲げるリハビリテーションに関する知識を習得することを目指している。 ・将来、理学療法士及び作業療法士として保健と医療に携わる者にとって、人体のしくみについて理解することは必要不可欠である。この授業では、人体の機能とその制御機構の基礎的知識を身につけ、2年次前期に行われる生理学実習とあわせて、人体のしくみと機能について、統合的かつ有機的に理解できるようになることを目的とする。 ・ヒトの体は様々な器官が複雑に関連しながら、外界や体内の変化に対応し、生命を維持している。人の体の働きを総合的に理解することは、医療・医学の専門知識を身につける為に不可欠なだけでなく、将来医療に従事する時にも、常に立ち戻る原点となる基礎知識を修得することができるようになる。 この授業科目は、「専門基礎分野」に属し、「生理学実習」の基礎科目であると同時に、「解剖学」とともに医療・医学の専門知識を身につける為に不可欠な基礎科目である。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.分子、細胞、組織、器官、器官系のそれぞれの構造と機能が説明できる。(知識) 2. 各種器官系の機能と制御機構を説明できる。(知識) 3. 疾病あるいは病態をホメオスタシスの破綻ととらえて、生理学の知識を用いて説明できる。(思考・判断・表現) 4. 生理学の知識を用いてリハビリテーションの治療法としての妥当性を説明できる。(思考・判断・表現) 5. 授業で得た生理学の知識を用いて、関連する国家試験既出問題及び類似問題(基本レベル)を解くことができる。(知識) |
授業のキーワード /Keywords |
構造、機能、ホメオスタシス |
授業の進め方 /Method of Instruction |
基本は講義形式で進める。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
・各自で、必要に応じて、化学と生物の基礎知識の復習が必要である。 ・知らないことは恥ずかしいことではない。知らないことを学習するために授業がある。 忘れないうちにしっかり復習して、それでも分からないことはどんどん質問して欲しい。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
・授業は予習・復習することを前提としている、事前に指定された教科書の該当部分を読んでから授業に臨むこと。(目安として1時間) ・生物学、解剖学、運動学と関連する内容が多いので、これらの科目と関連付けて学習するように心がけること。 ・授業後は。授業の内容を整理し、他の科目との関連も含めて整理しておくこと。(目安として1時間) ・理解が不十分であると感じた点は、出席カードに記載するか、教員に質問するなどして、あいまいなままにしておかないようにするにすること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
・課題を課すことがある。 ・定期試験を行う。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・成績評価は定期試験で行う。100点満点中、60点以上を合格とする。 |
テキスト /Required Texts |
安藤 啓司著 「PT・OTのための生理学テキスト」 第1版 (文光堂) |
参考図書 /Reference Books |
坂井 建雄/河原 克雅【総編集】人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 (改訂第4版) (日本医事新報社) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 生理学の基礎、細胞・組織と身体機能 血液の生理学(1) |
生命の基本単位である細胞の意義を確認し、細胞によって構成される各器官の意義と位置づけを理解する。 まず血液についてその構成・主要な働きを知り、特に血漿(液体成分)、赤血球について理解を深める。(テキスト第1章、第5章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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2 | 第2回 | 血液の生理学(2) | 血液の意義と働き。血液の成分およびそれぞれの働きについて理解する。白血球、血小板、血液凝固について (テキスト第5章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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3 | 第3回 | 生体防御 | 白血球とリンパ系による生体防御の仕組み、炎症と免疫について理解する。 (テキスト第5章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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4 | 第4回 | 消化と吸収(1) | 消化管の構成と各部の働き、消化管運動とその調節、消化液の分泌、および吸収について理解する。 (テキスト第8章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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5 | 第5回 | 消化と吸収(2) | 排便、嘔吐などの反射について理解する。膵臓・肝臓の働きについて理解する。 (テキスト第8章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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6 | 第6回 | 栄養・代謝・体温 | 食物から得た栄養素(糖質、蛋白質、脂質)を利用する過程である代謝について理解する。代謝により発生する熱と体温の関係について理解する。 (テキスト第9章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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7 | 第7回 | 内分泌系の機能(1) | 内分泌系の構成、内分泌系の中枢としての視床下部と下垂体、甲状腺、上皮小体のホルモンの働きと調節機構について理解する。 (テキスト第3章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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8 | 第8回 | 内分泌系の機能(2) | 腎、膵臓、性腺のホルモンとその働きについて理解する。内分泌と同様に視床下部が中枢で全身を制御している自律神経系について理解する。 (テキスト第3章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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9 | 第9回 | 神経系の機能(1) 姿勢制御について |
運動機能には、姿勢制御と運動調節という2つの成分が含まれる。骨格筋の収縮活動は、体性運動ニューロン、骨格筋の感覚器(筋紡錘と腱紡錘)や神経反射等により巧妙に調節されている。姿勢制御の機構について理解する。 (テキスト第10章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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10 | 第10回 | 神経系の機能(2) 運動の組み立てと調節 |
運動機能には、姿勢の維持と運動という2つの成分が含まれる。脳の運動野、大脳基底核、小脳による随意運動と不随意運動の調節機構について理解する。 (テキスト第10章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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11 | 第11回 | 感覚の生理学(1) 体性感覚 |
身体内外の環境の変化に関する情報の受け入れを司る感覚器官の構造と機能およびその調節の仕組みについて理解する。(1)感覚の一般的性質、(2)体性感覚(皮膚知覚、深部知覚)、(3)内臓感覚 (テキスト第11章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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12 | 第12回 | 感覚の生理学(2) 視覚 |
眼の構造を学ぶ。さらに、眼に入ってきた光をどのようにして網膜上に結像させ、それを電気信号に変換し中枢神経に伝えて認知するか(視覚)を学ぶ。 (テキスト第11章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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13 | 第13回 | 感覚の生理学(3) 聴覚・平衡覚 |
耳、蝸牛、半規管などの構造と機能を学ぶ。さらに、どうやって音(振動)を電気信号に変換し、中枢神経に伝えて認知するか(聴覚)を学ぶ。また、平衡覚(あるいは前庭感覚)についてもその構造としくみを学ぶ。 (テキスト第11章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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14 | 第14回 | 脳機能(1) 意識、生体リズム |
脳は他の臓器のように単純明快にその機能を規定できないが、ヒトが人らしく生きるため,また生きていると実感するために必要な機能の源である。覚醒し意識レベルを保つしくみ、睡眠のしくみについて学ぶ。 (テキスト第12章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |
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15 | 第15回 | 脳機能(2) 情動、学習、認識 |
脳における情動の制御のしくみを学ぶ。記憶と学習について学ぶ。聞いた言葉や見たものを認識するしくみについて学ぶ。 (テキスト第12章) ・事前学習:テキストを読む、事後学習:授業の内容を整理し、解剖学、運動学等との関連を理解する。 |