科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
精神科ソーシャルワーク論/Psychiatric Social Work |
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授業コード /Class Code |
B703281001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
金4(後期),金5(後期)/FRI4(AUT.),FRI5(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
伊井 統章/II MUNEAKI |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《医療・精神保健福祉専門分野》/*** MAJORS *** 《医療・精神保健福祉専門分野》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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伊井 統章/II MUNEAKI | 総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、学部DP2-4を達成することを目指します。本科目は精神保健福祉士養成指定科目であります。精神保健福祉士に求められる専門的知識と技術のうち、精神保健福祉分野における相談支援の展開について学び、個人の相談から地域課題へとつながる精神科ソーシャルワークの視点について、講師自身の実務経験をもとに講義を進めていきます。 この講義は、精神保健福祉士、社会福祉士、相談支援専門員として精神科病院、障害福祉サービス事業所において相談業務に18年以上従事してきた講師の授業科目です。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1,精神保健福祉分野における精神保健福祉士の専門性と役割について歴史的な背景も含め説明することができる。 2.精神障害者に対する相談支援に必要な基本的な視点や考え及び支援の展開について、自らの意見を述べることが出来る。 3.個人の相談課題から地域課題をとらえ、ソーシャルワークにつながることを知る。 |
授業のキーワード /Keywords |
・精神障がいとはどのような障がいであるのか ・精神障がい者の「生きづらさ」はどこにあるのか ・どのような福祉施策があり、どのような課題があるのか ・相談支援とは何を支援し、ソーシャルワークへどのようにつながるのか |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義では実務経験のある講師がこれまでの経験や事例をもとに相談支援の基本を抑えながら具体的な支援の展開が理解できるように進めたい。また、事例や課題レポートを通してグループ討議を行う形態をとる。 事例については、講師が障害者相談支援の実務から得た事例を基に個人が特定できない形態で提供する。実際に相談支援の現場に立った時にも使えるスキルや役立つ知識となるよう授業を進めていきたい。 また、映画「閉鎖病棟」から精神科病院に長期入院をしている精神障害者や家族がそれぞれに置かれている立場や環境、想いについて理解を深め、精神保健福祉士の生業でもある社会的復権や権利擁護としてどのような役割を果たしていくことが必要なのかを考察する機会を設けたい。事例学習では、学生自身が当事者や家族、各支援者になりきって、それぞれの立場に立つことで現場の臨場感を体験し、精神保健福祉士の価値や役割について理解できる機会としたい。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
テキスト及び参考図書を準備すること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業計画の各回で指示されたテキストの箇所を、丹念に繰り返し読むこと。 事前学習として、講義の対象となる教科書の箇所を読み込んでおくこと。 事後学習として、講義の対象であった教科書と内容を再確認すること。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義毎のレポートを提出すること。 学生へのフィードバックはレポートの下記にコメントを記載しフィードバックします。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
講義毎のレポート(100%)で評価。講義毎のレポートの内容について、調べ物や設問に対するポイントや要点、自分の考えをまとめられている事。 |
テキスト /Required Texts |
新・精神保健福祉士養成講座 「精神保健福祉 相談援助の基盤(基礎・専門)」 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 本講義の目的 | 本科目の概要と講義の進め方及び学習前の自己概念を確認する。 ・精神障害者へのイメージ ・精神疾患と精神障がいの違い |
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2 | 第2回 | 精神保健福祉分野における相談援助の体系① | 歴史的な背景から求めらる精神保健福祉士の「専門性」について | |
3 | 第3回 | 精神保健福祉分野における相談援助の体系② | 相談援助活動の対象と目的と意義 相談援助活動の現状と今後の課題 |
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4 | 第4回 | 精神保健福祉分野における専門職の概念と範囲① | 精神保健福祉士と社会福祉士の相談援助の位置づけ 精神保健福祉分野における相談援助の特性理解 |
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5 | 第5回 | 精神保健福祉分野における専門職の概念と範囲② | 精神科医療機関における専門職 行政機関における専門職 障害福祉サービス事業所等における専門職 相談支援専門員の役割 |
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6 | 第6回 | 精神保健福祉分野における専門職の概念と範囲③ | 計画相談支援の事例を用いたグループワーク | |
7 | 第7回 | 統合失調症についての理解を深め、精神保健福祉士の役割を考察する① | 映画「閉鎖病棟」視聴 | |
8 | 第8回 | 統合失調症についての理解を深め、精神保健福祉士の役割を考察する② | 映画「閉鎖病棟」考察と意見交換 | |
9 | 第9回 | 精神障害者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲① | 障害者の権利に関する国際的な流れと日本における権利擁護 「Y問題を考える」 |
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10 | 第10回 | 精神障害者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲② | 日本の精神保健福祉施策の歴史を知る レポート発表及び意見交換 |
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11 | 第11回 | 精神障害者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲③ | 人権にかかわる精神保健福祉士の現状と問題点及び倫理的ジレンマ 相談援助活動におけるジレンマ 障害者相談援助における権利擁護事例 精神科病院での虐待事件の考察 |
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12 | 第12回 | 精神保健福祉活動における総合的・包括的な援助と多職種連携① | 総合的・包括的な援助の理論と意義 多職種連携の意義と精神保健福祉士の役割 自身が暮らす地域の社会資源を知る |
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13 | 第13回 | 事例学習① | 事例に基づき、役になりきって当事者や家族、支援者の役割の立場を知る。 | |
14 | 第14回 | 事例学習② | 事例に基づき、役になりきって当事者や家族、支援者の役割の立場を知る。 | |
15 | 第15回 | 総括 | 精神保健福祉士の役割とは何か 講義やグループ討議を通しての「気づき」の共有 |