科目一覧へ戻る | 2023/07/21 現在 |
開講科目名 /Class |
臨床神経学Ⅰ/Clinical Neurology Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
B700262001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
木4(前期),木5(前期)/THU4(SPR.),THU5(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
川端 啓太/KAWABATA KEITA |
科目区分 /Course Group |
【専門教育科目】 《専門基礎分野》/*** MAJORS *** 《BASIC SCIENCES》 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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川端 啓太/KAWABATA KEITA | 総合リハビリテーション学部/Rehabilitation |
授業の方法 /Class Format |
講義、演習(対面) |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、学部DP 2 を達成することを目指します。 主題:神経・筋疾患は中枢神経系および末梢神経系、筋肉の病気に大きく分けられ、それぞれに多様な病気が存在します。神経・筋疾患を理解するためには、まず神経・筋について解剖学、生理学、薬理学、病理学などの知識が必要ですが、これらを並列的に、いわゆる”丸覚え”で習得しようとするとその膨大な学習量から「神経疾患は難しい」と敬遠するような事態になりかねません。本講義では、まず神経系の全体像を系統的で論理的な視点から機能別に捉え、次いで日常臨床でよくみられる代表的な神経疾患に関する病態、検査、診断、治療に関する基本的事項を整理し、その知識の習得を目指します。つまり、総論では、神経系の解剖と機能に関する知識を神経機能の合理性という観点から整理しなおし、神経症候学と病変局在についての総合的理解をめざします。各論では、神経疾患を血管障害・腫瘍・変性疾患・免疫疾患・代謝障害・感染症など他の身体的疾患とも共通する原因にもとづいて分類し、各々の疾患の病態生理を探ります。各論はいわば神経学総論の応用編です。ここでも総論で習得した系統的で論理的な視点が、一見膨大にみえる事項を整理し、疾病知識の習得の助けとなります。また、その視点がなければ神経疾患全体の理解や知識の臨床応用はおぼつきません。 目標は以下の通りです。 ①感覚や運動など、機能別に各神経系の機能・局在を説明できる。 ②反射など、それぞれの機能神経系間の関連・相互作用を説明できる。 ③各機能神経系の破綻状態として様々な神経疾患・筋疾患の病態・検査・評価・治療について説明できる。 なお、この科目の担当者は神経内科医として30年以上の経験があり、現在も病院に勤務している実務経験者です。授業の中では実際の臨床経験などにも触れながら、深い学びへと導きます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
神経内科疾患の代表的疾患に関する解剖・生理、病因・病態、治療特にリハビリテーションについて理解し、他の発生頻度の比較的少ない疾患の理解についても応用をきかせて、考えることができる様になる。 |
授業のキーワード /Keywords |
神経内科、神経科学。脳血管障害、神経変性疾患、Parkinson病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、筋ジストロフィー、Guillain-Barre症候群、末梢神経障害 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
PowerPointを用いて、Teamsにupしている配布資料を中心に講義を行います。神経内科学ノート (佐々木彰一著)は神経疾患を簡潔に解説したテキストで初期研修医やコメディカルの方に有用な1冊と考えます。併せて読んでください。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
この科目は、神経内科疾患の代表的疾患に関する解剖・生理・病因・病態、治療などとの関連が深くあります。 毎回の講義で学んだことは、必ず次回の講義までにプリントで復習しておいてください。臨床症状を的確にとらえる能力を養うには、見る、聞く、読む、(検査・評価を)行うという作業が大切です。講義は主に見て聞くの部分に相当しますが、プリントや参考書を読んで考え方や疾患の知識をさらに身につけることが、臨床の現場でそれらを有機的に活用することに繋がります。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
各回の講義で実施される内容について、予習と復習行うこと(各60分程度)。 臨床神経学で学習する疾患は、神経解剖学、神経生理学などの基礎医学の科目や内科学、整形外科学や脳外科、リハビリテーション学や精神医学など多くの科目と関連があります。他の基礎・臨床医学の授業内容もしっかりと理解するように心がけてください。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
講義期間中に小テストあるいは小レポ−トを課すことがあります。小テストやレポートのフィードバックは授業中に行います。講義終了後に定期試験を実施します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
小テストを含めた授業への取り組み20%、定期試験80%によって総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
佐々木彰一著「神経内科学ノート」医学書院¥3800(プリントも合わせて講義します。) |
参考図書 /Reference Books |
田崎義昭、斎藤佳雄著「ベッドサイドの神経の診かた」南山堂 ¥7,560 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 臨床神経学について | 臨床神経学の基礎となる解剖・生理学の知識について整理する。 2020年度の講義ビデオの長さ 前半1時間7分 後半30分 |
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2 | 第2回 | 神経学的診察 | 神経疾患の主な症状とその診方について学ぶ 2020年度の講義ビデオの長さ 前半1時間36分 後半59分 |
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3 | 第3回 | 脳血管障害 | 脳血管障害について理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 前半1時間18分 後半28分 |
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4 | 第4回 | 脳炎 | 脳炎について理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 前半54分 後半1時間4分 |
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5 | 第5回 | 神経変性疾患 | Parkinson病や筋萎縮性側索硬化症など神経変性疾患について理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 全部で1時間27分 |
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6 | 第6回 | 認知症 | Alzheimer病や前頭側頭型認知症、血管性認知症など認知症性疾患について理解する。 | |
7 | 第7回 | 機能性疾患・てんかん | 頭痛やてんかんについて理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 前半1時間5分 後半1時間5分 |
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8 | 第8回 | 脱髄性疾患 | 多発性硬化症や視神経脊髄炎(MNO)など脱髄性疾患について理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 全体で35分 |
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9 | 第9回 | 腫瘍性疾患 | 脳腫瘍(・脊髄腫瘍)について理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 第9講第10講合わせて1時間8分 |
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10 | 第10回 | 外傷性疾患 | 頭部外傷とその関連疾患について理解する。 2020年度の講義ビデオの長さ 第9講第10講合わせて1時間8分 |
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11 | 第11回 | 筋疾患 | 進行性筋ジストロフィーおよびその他の筋疾患について理解する。 講義ビデオの長さ 前半1時間11分 後半59分 |
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12 | 第12回 | 末梢神経疾患 | Guillain-Barre症候群など末梢神経疾患について理解する。 講義ビデオの長さ 前半1時間8分 後半58分 |
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13 | 第13回 | 全身性疾患に伴う神経疾患 | 膠原病や内分泌代謝疾患、アレルギー性疾患など全身性疾患に伴う神経症状について理解する。 講義ビデオの長さ 前半1時間5分 後半46分 |
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14 | 第14回 | 摂食嚥下障害 | 様々な原因疾患で生じ、生命予後に直結する摂食嚥下障害について理解する。 | |
15 | 第15回 | 総括・演習 | 臨床神経学全般を総括し、過去の国家試験問題などもtryし理解を確かめる。 |